山が動いた！（長い文章なのでスルーしてね）

自分にできることは何か？

自問自答しながらの毎日を生活している。

そんなことを考えながら車で高速を走っていると。。。

愛媛の消防隊が４０台ほど、列をなして北へ北へ向かっていた。

全国から東北へ。世界から東北へ。

実際支援にあたる方々に感謝と感激をしながら、いつ帰れるか、どんな危険な場所に行くかわからない夫であり、父であり、息子であると思われる人を家族が送り出してくれたと思うと胸が熱くなる。

自分にできることは何か？

個の力で微力さを感じていた。

私の勤め先は、食品に関係している。

そして、このような時こそ重宝されるものを生産している。

さらには、近隣の同じメーカーは被害にあい復旧もままならない状態である。

また、、自分の会社は何とか生産できる状況にある。

ただ、ガソリン不足により従業員が出勤できない状況や輸送燃料の軽油が不足していることにより生産しても輸送が困難な状況。

さらには計画停電や余震で生産時間を奪われてしまうこと。

これだけの問題がある。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

いや、問題はたったこれだけである。

実は、昨日東京にて役員全員による緊急会議があった。

たまたま客先状況を知りたいので、会議に入って欲しいということで、途中から参加した。

会議の内容はこんな感じだった。

客先が求めているほどの生産が現状ではできないので、優先順位を決めて出来るだけ対応はするが、出来ないものは断るしかない。とのこと。

役員のほとんどは、宮崎でもなく、神戸でもなく、新潟でもない、被災を経験してないメンバーであり、この関東圏とはかなり感情、思いに温度差があった。

ここで私は質問をした。

う　「生産出来ない理由はなんですか？工場は稼動できるはず。」

役員A　「軽油がないので、トラックでの輸送ができない」

役員B　「ガソリンがないので、社員が出勤できない」

役員C　「原料が西の他メーカーと奪い合いになっている」

役員D　「この時期なら出荷が間に合わなくても状況が状況だけにペナルティーはないよ」

ハッキリ言って怒りに震えた！

う　「理由はそれだけですか？」

役員全員「？？？」

う　「軽油がないなら、当社の西にも輸送部門があるからトラック満タンで関東へ移動して、帰れる分だけ残して油を抜き、関東輸送部門のトラックへ給油すればいい」

う　「ガソリンがないなら、西から軽油のマイクロバスを関東へ持ってきて、送迎すればいい。または、会社やホテルやアパートを借りて出勤させればいい」

う　「原料を西と半々でなく、今こそ必要な東へ回してもらえるよう。社長以下役員全員で原料メーカーに頭を下げてくればいい」

役員D　「考えが横暴だ！　私らの会社が支援物資としての役割があったとしても、会社の為に自己を犠牲にして会社に泊まって生産しようとは思わない時代だ！」

ナニィーーー！！！！！（怒）

う　「だったら、あんたら役員が泊り込みをして、会社の考え、情熱を自分たちの背中を通して伝えるべきじゃないのか！」

役員全員　｢・・・・・・・・・・・・・・・・・無理言うなよ。。」

う　「同じようなメーカーが復旧できていない今、被災地へ食料を送り届けることが社会的な責任だし、会社としての社会的貢献そのものじゃないのか！」

役員E　「社員が理解すればいいけどね。。。」

う　「社員は皆わかってる。きっと被災地の為に何かしたいと心にあるはず。会社の為でなく救援の為だときちんと説明するだけで済むのではないか。」

う　「今こそ奮い立たなければ、いつやるんだ！」

う　「この状況で平和ボケし続けてるなら、この先この会社も社員もダメになる！」

う　「だったらいっそうのこと、こんな会社なんて潰れちまえっ！」

バタンっ！！！

力いっぱいドアを閉めた。。。。。。

役員の前で暴言を吐きまくった。。。

クビになるかも。。。。。脂汗

次の朝・・・・・・・・・

いつもの営業部ではなく、工場へ行った。

状況が変わってた。

社員の目の色が変わってた。。。

マイクロバスが来ていた。。。。。

役員が社員の送迎ルートを一生懸命作成してた。。。。。。。

西から満タンにしてきたトラックが次々と関東に終結して来た。。。。。。。。

動いた！

７００人の社員が動いた！

会社が動いた！！！。。。。。。。。。涙

被災地の方々。

もう間もなくです。

温かいものを届けます。

頑張れ！　頑張れ！

ヤバイ。

自分の日記に泣いた。。。。。。