2021　J1第29節　浦和2-0C大阪

J1第29節は、好調の浦和がC大阪をホームに迎えた。

 

浦和

 

GK1西川

DF2酒井、4岩波、28ショルツ、15明本

MF40平野　29柴戸　41関根　18小泉　24汰木

FW33江坂

 

C大阪

 

GK21キムジンヒョン

DF2松田陸、15瀬古、33西尾、14丸橋

MF25奥埜　15藤田　34山田　23乾

FW18西川　29加藤

 

＜試合経過＞

3分　浦和の江坂のクロス

　　　C大阪のDF西尾が下がりながら体をひねってクリア

　　　難易度の高いプレーを難なくこなす。

 

9分　GOAL!　浦和　江坂

　　　浦和のショルツが右サイド関根へ展開

　　　C大阪左SBの丸橋はちょうど浦和右SBの酒井がオーバーラップしてきたため

　　　関根にアプローチにいけず、関根はフリーで前を向いた。

　　　余裕を持った状態でゴール前へグラウンダーのパス。

　　　小泉にCB2人が行ったところでスルー

　　　逆サイドから走りこんだ江坂に決められる。

　　　松田陸は懸命に追いかけたが追いつかなかった。

 

　　　ここのポイントは関根がフリーで受けたことだと思う。

　　　もともとは丸橋の前にいたが、すっと下がった。

　　　丸橋の気持ちになってみよう。

　　　①関根についていき、プレッシャーをかける（酒井がドフリーになる）

　　　②関根はある程度話しておき、スペースを埋めて酒井へのパスに備える

　　　結局②を選んだわけだが、致し方ないと思う。

　　　あの位置からいきなりゴール前に決定的なパスが出るとは考えなくても仕方ない。

　　　

 

31分　浦和DF岩波の守備

　　　C大阪MF藤田直之がターンする瞬間を狙ってアプローチし、ボールを奪う

　　　あえてターンさせる、この守備は見事だ。

　　　DFの駆け引きの妙が見られる。

 

51分　C大阪MF藤田の守備

　　　左サイド明本の駆け上がりに対する守備。コーナー付近、明本の裏へ出たボール。

　　　懸命に追う明本と藤田。先に明本が触るが、藤田がファールギリギリだが、激しいチャージで

　　　体を入れ明本をなぎ倒し、ゴールキックとなる。

　　　素早い寄せと激しいチャージ。長い距離を走るスピード。

　　　「ここで奪う」という決断力。

 

58分　GOAL！浦和　汰木

　　　DFラインで岩波が持つと、ロングパス一本。

　　　汰木が松田陸と西尾の間に入り込み絶妙のトラップからゴールに流し込む。

　　　このシーン。松田陸も西尾も相手DFラインにボールがある段階では

　　　汰木を視野に捉えておけば十分と考えるだろう。

         ボールとマークを両方視野に入れたポジション取り。

　　　キチキチにマークをするのはもっと危険なゾーンに入ってからだと思われる。

　　　汰木のポジショニングがよく、2人の間に入るという選択

　　　そして正確無比なロングボール。

　　　松田陸と西尾としては難しい守備となってしまった。

 

62分　浦和DF　岩波の守備

　　　C大阪のストロングポイント丸橋の左サイドからのアーリークロス。

　　　カーブをかけてDFとGKの間に入れてくる嫌なボールだ。

　　　このボールに対し、岩波は体はゴールのほうを向きながら右足を伸ばし

　　　倒れながらきっちりクリアした。

　　　しっかりインサイドに当てないとコーナーキックになったりオウンゴールにもつながる。

　　　こぼれ球を拾われることもある。

　　　ボレーシュートはかっこよくて目立つ。だが、ボレークリアももっと評価されるべきだろう。

 

73分　ショルツの守備

　　　右サイド近辺で大久保をマークしていたが、伊藤に受け渡し

　　　自分はより危険なスペースを埋める。

　　　自分のマークを渡すときはしっかるコミュニケーションをとる。

 

81分　酒井の守備

　　　C大阪は、松田陸と坂元のコンビでPA内に侵入。

　　　ドリブルの体勢に入ったのは坂元だ。ここで酒井。

　　　PA内だが、死角から思い切りスライディングでボールを刈る。

　　　酒井の中では「必ずとれる」という間合いだったのだろう。

　　　決めたら果敢にいく！！　DF冥利に尽きるプレーだ！！

 

 

 

 試合は2-0で浦和が勝利！！

GK、DF陣は90分集中した守りを見せた。

ヘディングの勝率も高かったように思われる。

この試合のMVD（もっとも活躍したDF）は浦和の岩波！！