サッカーの神様/風のようにブルズアイ!/オークランドサンデーリーグ第13節

  • DAI
    2011年08月22日 07:32 visibility95

先週は72年ぶりに雪(ほんの数分だったけど)が降り最高気温が過去最低を


叩きだしたオークランド。





そうかと思えば週の後半からはぽかぽか陽気になり冬がそろそろ終わるのか


と思わせる昨日、日曜日リーグ13節の試合がありました。





天気も良いしフィールドの芝も長すぎず短すぎずとても良い環境。





ようやく優勝を意識してか(遅いよ!!)メンバーも30分前には15人くらい


揃いました。先週から昔のメンバー経由で紹介された日本人の19歳の選手も


チームに参加しています。

本職はサイドDFらしいけどウチのチームでは


サイドMFを担当しています。本人曰くまだイメージ通りのプレーができてないようだけど


19歳で、外国人チームにポっと合流して、初めて外国人相手にプレーして、


の割りに「随分落ち着いているな」という印象でした。





自分が昔24歳でオーストラリアのリーグに参加した初日は


足が空回りして大コケしたのを思い出しました(苦笑)





僕もリストバンドに書いている通りこの「落ち着いて」プレーすることはとても大事。


普段技術がある人でも冷静でいられないとやっぱり空回りしてしまうから。


そういう意味でも彼は技術もしっかりしてるし慣れてくれば崩すオプションを


もっと増やしてくれそうだ。


お父さんも40歳後半でまだサッカーやってるんだとか・・・。



ははは・・・僕はそちらに近いね・・・(苦笑)。







さて今回の相手はリーグ3位。前回も前半は押し込まれたけど


後半にうちがリズムを掴み僕のロングシュートが決まってから


立て続けに決まり4-0で勝った相手。





だけど良く見てみると前回よりも大分若い選手が増えている。


10代後半くらいの子が5・6人いただろうか・・・。


片やフォーワードには僕と同じようなアラフォーの選手。





センターフォーワードのそのアラフォーは腹がボコっと出たメタボ


丸出しの選手だったんだけど・・・





このアラフォーがこの試合の一番のキーポイントになる。





この選手、体の入れ方が抜群にうまいのと力が強いのかことごとく


ウチのセンターバックと競り勝ってチャンスを作る。


足元もうまく・・・というか強く粘り強い。





前半ウチはパスワークにもたつき、そこから反撃を喰らい危ないシーンも


結構あった。自分自身も前半はボールが足に収まらない感じで


モタツきながらプレーしている時間帯があった。





ハーフタイムに監督に「耐えろ。取られたら走って取り返せ」と渇。


僕は足元でモタついているのでなんか嫌な感じだったけど


とにかく落ち着くのが大事だと思ってまたリストバンドを見つめる。





「落ち着け


「走れ」



「・・・・・」





あれっ・・・小さい文字で走れの後になんか書いてあるぞ?!


「風のようにブルズアイ」



?!!



なんじゃこりゃ?!



「走れ・・・風のようにブルズアイ・・・・TOY STORYのウッディだ!!」





うちの僕ちゃん、最近TOYSTORYに本当にハマっていて毎朝・毎晩

コスプレしてます。(普段はBUZZ LIGHTYEARの方が大人気だけど)

その中のウッディの中のセリフ「走れ、風のようにブルズアイ」



・・・奥さんが勝手に付け足したんだな(笑)・・・



一人でニヤニヤしながらフィールドに入っていき後半を迎える。



このブルズアイで落ち着いたのか?!後半は足元にボールが収まり始める。

そのおかげで良い角度から前を向けて長短のパスが通り始めるようになった。


一度は最近ハマってるピルロばりの?!ロングフィードが通りフォワードに

キーパーと1対1にさせるいいパスが通った・・・・のに・・・やっぱりそういう絶好のパスに限って

フォワードの放つシュートは枠にも行かない(苦笑)



そうこうしている間にフリーキックからキーパーとディフェンスの疎通ミスで失点。

先取点を許してしまう。



まぁアンラッキーだったし、後半はウチのが押していたし、まだ時間もあるし、逆転が当たり前のチームだし。



この時点ではまだ全然焦っていなかった。

僕自身も後半に入って精度を取り戻していたし何より相手の白人チーム特有の後半の失速も

見え出して来ていた。こちらも押し込んではいたものの決定的な崩しというものも出来ていなかった。



後半残り15分を切り1-0。



そこでコーナーキックを迎える。



このチームに入ってからはプレースキックは基本的に僕が蹴る。

コーナーでいつも狙うのはサイドバックの190cmはあろうかというGという選手。


彼を狙い出来るだけ早くストレートなボールを心がける。

気持ちとしては頭に合わせるというよりもシュートを放つ感じ。

ウチにはそれに反応してヘディングが決められる選手が

Gの他にも普段真中でコンビを組むアーデンもいる。



残り15分。コーナーにボールをセットしながら祈るようにボールを見つめる・・・。

「頼む・・・このシュートパスに反応して押し込んでくれますように・・・」



この試合で5回目くらいのコーナーだったけどこの時だけは正直真中を見ずに

本当にシュートを放ち後は誰かが反応してくれ・・・という半ばやけくそ気味に

だけど気持ちを込めて蹴った・・・・・。



普段はストレートを心がけているコーナーキック。

今回は狙ったわけではないけど真中に飛びながらインサイドにぐんぐん曲がって行く。

あれあれ・・・ゴールに近づいてきたぞ・・・・と思っていたら・・・



キーパーがダイビング・・・ボールに触れたけどボールと共にゴールに入っちゃた!!!!!



GOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOAL!!!



マジか?!!!



メンバーが一人ひとりコーナーに向かって来る。

ほぼキーパー以外全員と右手を合わせる。



先週同様また雄たけびを上げる「っしゃああああああ!!!」



このシーズンは二度と打てないシュートというのを何回か経験してるけど


これこそ正に二度とないシュートだと思う。


コーナーキック自体角度が0なところからというのもあるけどファーサイドに吸い込まれていく

パターンはまだありえると思うけど僕の弾道は近いサイドに曲がって吸い込まれていった。

どうやって蹴ったか覚えていないし、狙って蹴ったわけでもない。


ただシュートのつもりで蹴っただけ。上空で突風が吹いたのかもしれない・・・



今年はサッカーの神様が味方してるとしか思えない出来事がよく起こり

少し怖くなることがある。(今年でサッカー最後なのでサービスしときます・・・みたいな・苦笑)



でもとにかくまた大事なところで決めてまだまだ逆転してやる!!!と

皆が息巻いていた・・・・・・・・・・のに・・・・。



残り5分あるかないかのところで例の10番のメタボアラフォーにボールが渡りデイフェンスの

ミスもありキーパーと1対1に・・・・・きっちり落ち着いてシュート・・・・・・が決まる。



NOOOOOOOOOOOOO!!!!





せっかく追いついたのに!!!

でもまだまだ。まだまだだ・・・・



と最後まで諦めずに走ったのだけど・・・・結局・・・無情の笛・・・・



負けなしでずっと来ていたのに2-1で遂に負けてしまいました。



ベンチに戻ってもしばらく放心状態。

絶対負けなれなかったのに・・・優勝を逃してしまった・・・・・・。





とその時は落ち込んでいたのですが今日サイトを見てみたら次の最終対決の試合で

勝つことができれば1ポイント差で逆転優勝もあるぞ!!!



とんでもない試合になるぞ。



万全の準備で臨まなければ。



技術は数日で上がったりしないけど気持ちを持ち続ける事。

それと今更ながら試合前だけじゃなく、走ってる休憩時、サウナに入っている時に

ストレッチを心がけるように。



リーグもカップも絶対優勝だ!!!

***********Auckland Sunday League 第13節******************

13節●1-2/ゴール1・アシスト0
計:10勝3敗/5ゴール・8アシスト   カップ戦:1ゴール・1アシスト

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