会社の後輩と野球談義

とある日、会社の後輩と野球の話になりました。この後輩は入社２年目で関東の某大学リーグで投手をやってたバリバリの経験者です。その後輩から「最終回、２アウト満塁、カウントは３ボール２ストライク、この場面でどういうリードしますか？」と質問されました。この問題で、「あ、こいつ…今俺のこと試してんのか」内心イラっとしながら質問に答えました(笑)。

先に正解を書いておくと、「状況による」です。点差、打者の情報(打順、打席の左右、長打を打てるか、打率は高いか、今日の調子は)、投手の情報(球種、調子、球速、スタミナ、コントロール)、精神面、天候、とにかく諸々の条件を精査してサインを出す。これが「サインの根拠」を説明する模範解答です。

「うーん、コースはともかく直球やろなぁ」、こう答えると後輩はしたり顔で「先輩、その答えだったら０点です♪」って言ってきました(笑)。

「その状況やったら、俺はまず押し出しが一番嫌やな。押し出しするなら打たれた方がマシやし。勿論５点差以上やったら、変化球で三振取りに行くリードもありやけどな。」こんな感じでドンドン引き出しを出してやると、後輩からさっきのどや顔がだんだん薄れていきました(笑)。もう後は押せ押せです♪

「ホームランバッターであれば、ホームランの４点と押し出しの１点天秤にかけるリードもあるし…押し出しがチームの士気を下げるかも知らんから正解なんて無いし。」そこまで言うと「何や、答知ってるのか…」という顔でした。「ただ、今までの自分の経験やったらその場面は直球を要求するのが多いと思うで！」バッテリーのサインが決まるまで、数秒間の間これだけの情報や思考、心理が飛び交っていたりします。

最後に後輩に「で、お前やったら何投げるの？」と聞いたら「インハイに直球です！」…一緒やん！でもその後輩曰く、「自分は押し出しとかは全然嫌じゃないんで。とりあえず胸元にズバッと行きます！」…なるほどと思いました。

しばらくは後輩との会話は退屈しないと思います。では。