フットサルラボ～GKトレーニング(3/14)

先日、青山学院大学にて、GKトレーニングを見学しました。

ゴムボールやテニスボール、もやっとボールを使って遊びの要素を入れたり、足でのセービング＆手でも対応したり、様々な連続した動作を入れたりと、バリエーションが豊富でした。

トップレベルだけでなく、むしろ6～7才などにGKを楽しいと思ってもらえるような工夫をしている、というのが印象的でしたね。


大事なのは、GKをやる人達にモチベーションを上げてもらい、GKって楽しいんだと思ってもらうことだそうです。
なるほど、なっとく！

以下、メニューの詳細です。

ゴムボールでウォーミングアップ。

手に持ったフットサルボールで、ゴムボールを落とさないように打ち上げていきます。

その場で、回りながら、合図で逆回り、一列に並んで後ろへ、一列に並んで前に、などのメニューがありました。

他にも、同じゴムボールを使ったメニューで、小型版ダブルスといった感じのものもありました。

同じくゴムボールを打ち上げるのですが、2人組での対抗戦という形式を取ることで、協調と競争（味方との協調、敵との競争）を盛り込んだメニューとなるそ
うです。

テニスボールなどでウォーミングアップ。

テニスボールや特殊なボール（バウンド時に不規則な転がり方をする）を投げるので、ゴールに入らないように弾く。

テニスボールをセービング。
テニスボールを足でセービングします。
手でもブロックできるように構えたままセービングすること。

障害物を使ったブラインド対応の練習。

キッカーが障害物（マッサージ台）を左右どちらかにかわしてシュートするので、素早く対応してゴールを守る。

かわしてすぐシュート、かわしてちょっと横にドリブルしてシュートといったパターンがあった。

ドリブルの場合は、しっかりと距離を詰めて、ブロックの形をしながら横に移動すること。

連続したセービング。
至近距離から手で転がすので、セービングすること。

バリエーションで、ポスト寄りにボールが転がってくるので、大きく横に1歩を踏み出し、ブロックする。

大きく踏み出すことで、後から逆側の足がついてくる。
このときも、上体を立てて、手で浮き球に対応できるように構えながらブロックすること。

テニスボールなど3連続セービング。
正面からのテニスボールを防いだ後に、左右からのシュートを防ぐ。
球出しする人は、GKがぎりぎり対応できるくらいのタイミングや速さに調節すること。

手にゴムチューブ付き3連続セービング。
上記と同じメニューを、手にゴム製のロープをつけたまま行う。
他にも、手で弾くのが苦手な選手には、手にハンドテニス用のグローブを着けさせて、しっかりと外に弾くことを意識させても良い。
このように、GKを良く見て、何が不足しているのかを考慮してメニューを組むことが大切。

反転しながら2連続セービング。

バレーボールのネットを張る器具で小さなゴールを作ります。

まずサイドでGKとコーチとでパス交換し、そのボールが入った側からゴロでファーポストにシュートが転がってくるので防ぎ、続けざまに反対側から先程の
シュートとは逆ポストにゴロでシュートが転がってくるので防ぎます。

反転するときに、一歩で向きを変えるのがポイント。

股下スルー、サイドは足でセービング。
上記と同じ小さなゴールの前後で対面パスされます。

股下へのボールはスルーし、横を通ったボールは防ぎます。

横パスからのシュート。

今度は2つのゴールを至近距離で向かい合わせます。
それぞれのゴールにGKがいて、その中央にシューターがいます。

左右から横パスが出されて、シューターがどちらかのゴールにシュートするので、それぞれのGKがゴールを守ります。
シューターはヒールやインサイドなどでダイレクトで狙っても良いですし、トラップして焦らしてシュートしても良い。

あと、ゴール2つを使った別のメニューもありました。

ゴール2つを距離をちょっと空けて向かい合わせ、GK2人が向かい合い、テニスボールを投げ合います。

キャッチとスローのトレーニングですね。

ファー、浮き球、ニアの3連続。
今度はゴールを2つ同じ向きに並べます。

前方のゴールはペナルティエリアぎりぎりぐらいの位置に置きます。

GKは、まず前方のゴールのポストに触り、ファーポストへのシュートをセービングします。
続けて、後ろのゴールに浮き球のボールが投げ込まれるので、前方のゴールを回って下がりつつ防ぎます。

さらにペナルティエリア45度の位置からニアへのシュートを防ぎます。

実際の試合で自陣にゴールが2つあることはないですが、ボールに対する状況としては同じような状況があり、試合の1場面を切り取ってトレーニングするということが重要です。

以上、スペイン1部所属カハ・セゴビアのGKコーチによるGKトレーニングでした。