チーム・スタイルの栄光(と挫折) 24の2

  • フジ
    2012年03月09日 22:10 visibility66

「あの日」から一年が経とうとしている。

 

 

あの日以来数ヶ月この日記を書く気にならず、チーム・スタイルの2011年の活動がほとんど記されないままでいた。

 

 

「チーム・スタイルの栄光(と挫折)24」で、そのほんの一部を書いたが、この年は特筆すべき出来事があったので、あらためて記すことにした。

 

2011年3月。

 

日本から「日常」が消えたあの震災から数日後。チーム・スタイルはこの年2試合目となる試合を行う予定だった。

しかし、原発の事故により、相手チームからキャンセルの申し出があり、中止となった。

 

たしかに野球どころではなかった。

 

あれから二ヶ月後。

 

東京では、日々の平穏を一応取り戻し、また「日常」が始まっていた。

5月22日(日)私学事業団総合運動場グラウンド。

 

この日、前回キャンセルとなったチームと試合を行うことになった。

当日の天気予報は雨。

 

しかし、朝は快晴。雲など一つもない。

 

「これは大丈夫だろう」

 

そう思い、メンバーや助っ人、相手チームに連絡をする。


続々と集まるメンバーや助っ人。


しかし、しばらくするとみるみるうちに雲が空を覆う。


空を見あげると、ぽつりと水滴が顔を打つ。


とにかく、グラウンドに出て、少しでも良いから試合をしよう。


そう思い、とにかく手続きを済ませ、中に入る。


キャッチボールをはじめるが、雨が少しずつ強くなって、気温も下がる。


しばらくすると、施設の人がやってきて、


「雨が強くなったから、中止にしてください」


と言う。


このグラウンドは人工芝なのだから、多少の雨でも出来るはずだというこちらの主張も通じなかった。


よく聞くと、過去に雨の中試合をしてけが人が出た、ということであった。


しぶしぶグラウンドを引き上げるが、ここで活躍したのが我がチームの監督あっ!くま・・・・さんであった。

施設本部で、


「雨という外的要因で中止になったわけだから、次回の予約は優先的にとれるようにしてもらいたい」


と主張。


「そういう規則はないので、受け付けていない」(もっと穏やかな言い方をしているのだが、こういう内容であった)


「それは規則を見直すべきだ」

 

「いや、しかし…」

…………


30分以上の交渉の結果、8月のグラウンド使用権を得ることが出来た。


その交渉の様子は、あまりにも恐ろしいので、ここでは書けないが、さすがあっ!くま・・・・さんと思った。


ともかくも、試合の日程が決まり、今度こそは! という想いを強くしたチーム・スタイルの面々なのであった。


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