採用試験の怪

  • フジ
    2012年03月18日 11:46 visibility68
去年に引き続き、今年も採用試験を行わなければならなくなりました。


2月の半ばを過ぎたあたりでいきなり辞めると言う人が出て、引き留めはしたのですが、本人の意志が固くおやめになると言うことでした。


まあ、人にはそれぞれ事情があるのでしょうし、今の職場の状況から言えば、やめたくなるのも無理からぬところです[d6]。


まだ若い人ですから、新天地でのご活躍をお祈りするとともに[d228]、この時期に余計な仕事を増やしやがってという気持ちもぶつけたい[d153]のであります(自分の器の小ささがわかるなあ)。


さて、去年と同じく書類選考です。

この時期だから、あまりパッとしたのがいません[d156]。


ただ、去年のようなすっとんきょうな履歴書(詳しいことは、2011年1月の日記「履歴書の怪」参照)はありませんでした。


一枚一枚めくっていくと、前の職場にいた人が応募しているではありませんか!

世間は狭いと感じたものです。


ともかくその方も含めて7名に筆記試験を課しました。

出来は…

あまりよくありません。


去年と同じ問題を出したのですが、最高点が、去年採用した人より下回っていました。


とにかく決めなければならないので、そのうちから3人を選びました。

しかし、筆記試験の点数と人間性はあまり一致しないようです。


筆記試験2位の方は遅刻をしてきた上(しかも連絡を寄こさなかった)、いきなりあめ玉をなめだしたと言うことです。


さらに合図をしないうちから書き出したり、コートを着たままイスの上で正座をしながら試験を受けていたりと、奇妙な行動を取っていたと言います。


結局、そこで落としました。

残ったのは3人。


そのうちの一人は、前の職場で同じだった人。この人は、筆記試験3位でした。


残りの二人は、1位の人と、経験やその他の事情を汲んで5位の人です。


この3人が面接試験対象者になったわけですが、こちらが予定していた日に、一位の人がその日は都合が悪いから別の日に変えてくれないかと申し出ました。


事情があるため、別の日に受けるのは構わないわけですが、その時の電話のやりとりで変な人だというのが発覚しました。


それなりに社会経験があり、年も40になっている人間なら

「大変申し訳ないのですが…」


という感じで話すのが普通だと思います。

しかるに、その人が行った言葉

「ゴメンね」

………。


電話を受けた人事担当者は絶句したと言います。

…この人が面接試験を受けることはありませんでした。


残った二人の面接ですが、何とも甲乙つけがたかったです。


一方が「動」なら、一方が「静」という感じで、それぞれ長所短所あり、判定会議は紛糾しました。


前の職場で一緒だった人は、「静」の方です。


話し方など昔と変わらず丁寧な感じで、面接官の好感を得ましたが、いかんせん年齢によるものなのか生活に疲れているのか、以前のようなハリのある声ではありませんでした。


時の流れは残酷なものです。

こちらもやりづらかったですが、向こうもかなりびっくりされていたようです。


嫌な立場に立たされたものです。しかし、私情は挟めません。

結局、少々荒さが目立つが、若さと勢いのある方を採用しました。


その日のうちに電話で連絡するとか言うことで、人事担当の方に、

「実力という面では問題なかった」


と一言添えてくれるようたのんだのでした。

さて、採用が決まった方ですが、実力という面でははなはだ心もとないです。


この少し前に、仕事のチーム編成をしたのですが、それを大幅に見直さなければなりません。


また、その人のフォローなどは私がしなければならず、4月からの仕事が思いやられるのでした。

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