チーム・スタイルの栄光(と挫折) その26の3
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フジ
2012年03月29日 20:24 visibility77
3回を終わって4対3と逆転したチーム・スタイル。
しかし、疲労は着実に筆者のピッチングを狂わせていました。
投球練習時、投げ終わった後からだがサードに流れてしまっています。
肩も肘も少しずつ痛み出し始めました。
四球やエラー、盗塁が続きます。
極めつけはファースト、サードにランナーがいるときです。
ファーストランナーが盗塁をしました。
キャッチャーは何のためらいもなくセカンドに送球。
「まずい!」
そう思った瞬間、サードランナーはホームに突っ込んでいました。
ダブルスチールです。
頭にはダブルスチールのこともありましたが、まさか敢行してくるとは。
というより、ダブルスチールという高等戦術(?)を使うチームに出会ったのはこれがはじめてです。
今から思えば、サードに偽投でもよいから牽制しておけばよかったのですが、そこまで頭が回らなくなっていました。
またしばらくして、似たようなシチュエーションになりました。
ファーストランナーが走ります。
なんと、キャッチャーはまたしても何のためらいもなくセカンドに送球するではありませんか。
またもやサードランナーがホームに帰ります。
……
この後、内野ゴロに打ち取った球をサードが悪送球などなどでかなりのピンチになりました。
ここで監督のあっ!くま・・・・さんがタイムをかけ、降板となったのでした。
リリーフにたったピッチャーも点を取られ、この回6点を献上し逆転されてしまいました。
4回裏のチーム・スタイルの攻撃は0点。
5回からは、守護神御年63のOさんがマウンドに上がりました。
この時Oさんは、前の打席でヒットを打ち、ファーストランナーに出ていたとき足を軽く捻挫していたそうですが、そんな様子はおくびにも出さず淡々と投げていました。
まったく大したおじいちゃんです。
コントロールと変化球で相手を翻弄し、着実に討ち取っていきます。
しかし、相変わらずエラーが続き、1点をとられました。
5回裏。チーム・スタイルの攻撃。
相手はピッチャーを代えてきました。
前の軟投投手とは違い、わりと速い球を投げ込んできます。
目がついて行かないのか、ことごとく討ち取られこの回も0点。
いよいよ最終回。時間も迫ってきました。
相手チームを0点に抑え、最後の攻撃となりました。
しかし、あっという間に2人がアウトになり、次のバッターは筆者。
「俺に回して下さい」
と、次のバッターが筆者に言ってきました。
「絶対に出ます!」
最後の打者にはならないぞ、と意気込んで打席に立ちます。
しかし、疲労がのしかかりかなりぐったりした感じて立っていました。
前回も書きましたが、適度な疲労が無駄な力を抜いてくれたのでしょう。
この打席に於いても、スウィングはスムーズに行き、ボールは三遊間を抜いてヒットになりました。
「回しましたよ!」
ベースからバッターに叫びます。
祈るような気持ちでバッターを見つめるチーム・スタイルのメンバーたち。
ピッチャーが投げた初球。
それをはっしと打ったボールはセンターへ。
2アウトなので、打った瞬間走り出した筆者ですが、ボールは無情にもセンターがガッチりキャッチしゲームセット。
10対4
メタボールズの勝利。
……
いろいろなことがあった10年ですが、あっという間の10年でした。
次は20周年試合です。この後の10年はどんな風に流れていくのでしょうか…。
……
ベンチに腰掛け、帰り支度をしているときにふと気づきました。
「そう言えば、写真とか撮ってなかったですね」
「それが、チーム・スタイルというものだよ」
そんな会話をしつつ、解散。
チーム・スタイル10周年記念試合は、こうして幕を閉じたのでした。
メタボールズ 300610 10
T・スタイル 004000 4
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- 事務局に通報しました。
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