プライド?
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フジ
2010年10月11日 23:11 visibility37
今回、少々高飛車な物言いになりますが…。
職場で、
「今の言葉、プライドが傷つきました。謝ってください」
というようなことを言われる。
ハッキリ言って意味が分からない。
この場合のプライドとは、何事かを成し遂げた自分に対する心の有り様ということなのだろうが、ではこちらから問いたい。
一体何をやり遂げてきたというのか? と。
こちらから見れば、ある水準まで達成出来てなく、また当然身に付けていなければならないこともついていない。
この程度でプライド云々いうとは、ずいぶん安っぽいプライドである。
そもそも、批判が的外れなら「分かってないな」と一笑に伏すであろう。プロの野球選手や監督が、そのプレーヤ采配を素人に批評されても、いたくも痒くもあるまい(謙虚に耳を傾けるのは必要かもしれないが)。真のプライドとはそういうものだろう。
そういう意味で、プライドとは傷付くものではない。
自分以上の実力の持ち主に、自分の業績なりを完全に乗り越えられてしまったとき、プライドがズタズタに引き裂かれた、といっても良いが、上記の「謝ってください」にはつながらない。
要は、ぬるま湯的環境にいたものが、厳しいことを言われたため逆ギレしているに過ぎない。変に迎合する必要はない。
こちらもぬるま湯的に過ごせばエネルギーを使わずに済むが、それでは人は育つまい。嫌われようが煙たがられようが、それも仕事のうちだ。
しかし、何かあると「傷付いたので、謝ってください」と言うような時代にいつからなったのだろう。
おそらく幼児的な万能感と脆弱な自尊心を持つ人間が社会に出始めたころからなのだろうが、このような人間は、どこかでそれを克服しないと、いずれ組織と自分自身を滅ぼす。
- 事務局に通報しました。
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