チーム・スタイルの栄光(と挫折)10

  • フジ
    2010年09月20日 11:32 visibility46

2004年は、チーム・スタイルに数々の激震が走った年であった。

まず、3月に、筆者がそれまで勤めていた職場を辞めた。当時の日記を読み返すと、鬱寸前だった様子が分かる。4月から「毎日が日曜日」状態であり、先の見えない将来に、悶々とした日々を過ごしていた。

他のメンバーも、この年の後半から転勤や資格試験取得のための勉強のためなど、さまざまな理由で顔を見せなくなっていった。

また、メンバーのあっ!くま・・・・さんがヘルニアで入院するという事態も起こった。あっ!くま・・・・さんは当時メンバーへの連絡、球場の手配などを一手に引き受けており、チームにとってかなりの痛手となった。入院する前に、筆者は彼から電話を受け、1時間以上いろいろと話していたが、彼にしては珍しく弱気になっているな、と感じたものである。

さらに、メンバーの拠点であり、情報交換や作戦会議の場、またチーム名の由来となっている精神的柱とも言うべき銀座のバー「STYLE」が、オーナーバーテンダーK西さんの事情で閉店となってしまった。

まさに、チーム・スタイルは瓦解寸前まで追い込まれていたのである。

それでもこの年は1、3、4、7、9月にそれぞれ一回ずつ試合を行い、過去最多の試合数をこなした。まるで、ろうそくの炎が燃え尽きるかのように…。

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