チーム・スタイルの栄光(と挫折)2

  • フジ
    2010年08月24日 20:42 visibility33

2002年1月13日(日)14時、明治神宮外苑軟式野球場(コブシグラウンド)。

記念すべき初試合。20代から40代後半、会社員、教師、医者、飲食店従業員など多士済々からなるチーム・スタイルの初陣である。

相手チームは、当時同僚だった方のチーム。経験者をズラリとそろえた強豪だ。グラウンドに出るやいなや、すごい勢いでノックを開始している。

我らがチーム・スタイルは、そんな相手を横で見ながらのんびりとキャッチボール(の真似事)をしている。

「なんか凄いね」

「ウチと全然違いますね」

のんきな会話を交わしながら、我がチームの様子を見ると、野球のユニフォームを着ているのは2人ほど。あとは思い思いの服装(さすがに普段着の者はいなかったが)。

バットを持参してきた者はやはり2人ぐらい。キャッチャーマスクも確か相手から借りていたような。さらに言えば、試合中審判もマスクをかぶっっておらず、ファールが直撃したところで、これまた相手から借りた記憶もある。それどころか、ベンチの傍らにはビール缶が・・・。

振り返ってみると、完全に飲み会の延長で野球をしていたのだなぁ。

そういえば、

「冬だから、鍋をつつきながらやらない?」

「さすがに、(グラウンドで)火を使うのはマズいんじゃ…」

などという会話をした記憶もある。見事なまでのコミックチームだったわけだ。

そんなこんなでいよいよプレイボール。

先攻は相手チーム。我が軍のピッチャーをよく攻め、次々と点を取ってゆく…。

正確に言うと、かなりゴロやフライに打ち取っているのだが、守備陣があまりにもへたくそで足をひっぱっているのダ。

二回の守備の時、サードとショートがかなり前に来て守っていた。

理由を問うと、

「普通の守備位置でも取れないから、いっそのこと前に出た方が…」

とのたまっていた。これが正しいかどうかは、その後の攻撃をどう食い止めたかで判断していただこう。

守備がそんなだから、ピッチャーは大変なわけで、おそらくこの試合で200球以上は投げていただろう。

我がチームの攻撃は、割合単調だったが、攻めるところは攻めて、コツコツと点をとる。

ただ、相手チームも初回の状態を見て、完全にお遊びモードに入ったようで、今までピッチャーの経験がない人をマウンドに送り込んでいたため、わりと点が取れたのだと思う。

2時間はあっという間に過ぎ、スコアは21対6。野球というよりかはラグビーのスコアである。

とにもかくにも、これが記念すべき初試合である。その後の飲み会では、試合以上の盛り上りであった。

しかし、楽しいことは楽しいが、やはり勝たねば面白くない。こうして、チーム・スタイルの次の挑戦が始まったのだった。



chat コメント 

コメントをもっと見る

通報するとLaBOLA事務局に報告されます。
全ての通報に対応できるとは限りませんので、予めご了承ください。

  • 事務局に通報しました。