虎男の咆哮。今年の阪神。いまいちの投手陣、糸井頼みの打線。伝統の機動力無し。今年も期待薄。

  • 虎男
    2017年04月07日 22:03 visibility233

確かに糸井は凄い。これまでに彼が打点をしなかった日が見つからないほど。だが、本当に糸井が機能するためには彼の前を打つ2人の打者が問題になってくる。高山と上本が今現在1,2番を打っているが、高山の出塁率と上本の進塁打、犠打を含む小細工具合だ。上本が高山をスコアリングポジションに進める役割をどれだけできるのか。そのおぜん立てが出来ればポイントゲッターである糸井に高山を還す当たりを期待するのが、今の打線ではないだろうか。ただ、ここで一番「編成が崩れた」のは「新外国人の大砲」が取れなかったことだ。中日のゲレーロを獲得候補に絞っていたと言われているが、結局他球団にもっていかれて、獲得したのは安打製造機でも無い、長距離砲でもない、何の変哲もないキャンベルと言う「平均点以下」のような選手を持ってきたことの「不可解さ」だ。これも伝統なのかもしれない。「ダメ外国人選手」がコンラッド依頼ずーっとつづいている。昨年はマット・ヘイグ。そして今年はオープン戦で腱鞘炎で離脱したキャンベル。もう、いい加減な選手をつれてくる阪神の編成の海外渡航専門社員はクビにするべきだろう。ゴメスを解雇してつれてきたのが害人ばかりで話にならない連中ばかりの「契約金ドブ捨て状態」ではないか。福留を見ていると1年間4番が務まるように見えない。4番に据えなければならない日本人打者が見当たらないのは金本が引退して以来、このチームの「穴」で、その穴があきっぱなして、ほつれかけてきている状態だ。デスパイネをソフトバンクに大枚はたいて買い取ったソフトバンクのように、根こそぎ良い選手を地引網で持っていくようなやり方をしないことには、シーズンは制することはできない。

 

良く阪神ファンが言う「金で良い選手持ってこんでええから、自前で育てて大きな選手にしてほしい」なんて甘いことを言う人がいるが、このていたらくがずーっと続いているのに、金使って欲しい選手をごっそりと底引き網漁ごとく持ってくる球団に勝てないのを見ていても、まだ自前で育ててなんて悠長なことを言ってられる余裕をどこでかましていられるのかと正直思う。1985年に日本シリーズに買って以来32年も日本一から遠ざかっている球団なんて、悪いけど編成が馬鹿だとしか言いようがない。今の野球は現場よりも編成がどれだけ良い選手を持ってくる力があるかで優勝の70%がチームを作った時点で決まると言われている。それなのに、今年ですら阪神が優勝をするなんてことを「まともな野球評論家」が言うわけがない。今年で阪神ファン50周年になる私だが、もう既にこの開幕したての時点で「優勝は無い」って思えるのだから、これほど期待感の無いシーズンも珍しい。

 

やはり、今年は糸井一色のシーズンなんだろう。糸井をどう機能させるかをベンチは考え、そして糸井の前にランナーを貯めろと言う事だ。糸井が打ち取られたら、後は破壊力の無い、機動力の無い打線がむやみに早打ちして相手投手を助け、工夫も無く負けて行くと言うパターンにはまってしまうのが関の山だろう。そして今夜の巨人戦も、昨年の「苦手意識」が払しょくされてないのが良く分かった。私は阪神タイガースを愛しいている。しかし、赤星が引退して以来、タイガースが機動力野球ができていないことに腹が立っている。機動力野球ができないのは、走らせないからであり、細かい野球を推し進めないからであり、考えない野球ばかりだからである。それを払拭できるような能力のある監督に後退しなけりゃ、勝ちつづけられるわけがない。辛口すぎる事ばかり書いたが、阪神よ、強くなって欲しいがための虎男の咆哮である。

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