「え~。四年ぶり~~~。それでも続けてたんだぁ。立派だあ!」

  • 虎男
    2017年06月17日 21:27 visibility254

四年ぶりに審判員の派遣の電話をした。「あの~〇〇さんですか?〇〇の虎男です。ご無沙汰してます。」

「あ、え~。元気だったぁ?どうしてたの?もう何年になるかな?」「約4年です。」「えええ?4年もだっけぇ?そんなにたったかぁ。どうしてたのさ?」「ほそぼそと隔週の土曜日にグラウンドを確保しながら、いつかは審判員さんの派遣ができるような試合をするぞって思いながら野球らしきことをやってましたよ。」「何?野球らしきことって?」「集まらなかったんですよ。メンバーの大半が休日出勤で、土曜日になると3人、多くて4人ですよ。それが4年くらい続いたんです。」「ええ?それで虎男さんは、チーム畳まなかったんだ?」「畳むわけないでしょ。だって、野球をやるのに他人様のチームでやりたいって思ってませんもの。」「凄いねえ。3人しか来なくって、ずーっとグラウンドとって頑張ってたんだぁ。見上げた根性だね。」「でも、誰も助けてくれませんからね。諦めるほど頭が良くなかったってことですよ。」「何をおっしゃる。なかなかいないですよ。それだけの人数しか出てこなかったら、ぜったいにチーム畳んでいる人の方が多いよ。なぜなら、3人でやってたって、いつ試合になるかって思ったら、皆、そういうチームから辞めて行くよね。でも、それをさせなかった虎男さんの野球への情熱だね。こりゃあ、頭さがるわ。」「そんなたいそうなもんじゃあないですよ。ただね。いつか見てろ。このチーム絶対に立て直して、試合をしょっちゅうやるチームにするんだ。ってずーっと3人でキャッチボールやトスバッティングしながら腹に闘志を燃やしていましたからね。今日がすごく良い日になりましたよ。こうして、審判員の派遣ができるところまで回復してきたってことでしょ。そして、野球チームってのは、生ものなんですよ。試合がやれるときに飢えたオオカミのように試合にかぶりつかなきゃ、その次にいつできるんだって話でしょ。絶対に試合を作ってやるっていう気持ち大事ですよ。」

 

「やはり、あんたはやるねえ。前から、野球にかける熱が違うって思ってましたよ。」「いえいえ、そんなに偉そうなもんじゃあないです。とにかくね。野球が好きって言う気持ち。草野球は「自分が作る野球」だから、この草野球やってなきゃ、見る野球だって語れないって思ってるんですよ。だからこそ、野球の試合がやりたい。やりたいから、チーム運営を続ける。続けるからには、良い試合をどうしたら作れるのかを徹底的に考える。そして、自分のやり方に共感してくれる選手をチームに入れて、そのメンバーになんとか1試合でも多く経験させるっていう想いを燃やし続ける。これが僕の野球ですよ。これからも、お世話になりますのでよろしくお願いします。」「わかった。こちらも気合いれて審判員を派遣するよ。良い試合してね。では。」

 

4年ぶりに電話での会話がこんな感じだった。簡単に「野球が好き」っていう人達ってたくさんいる。私のように「野球キチガイ」のレベルになるには、かなりの年季と根性がいる。今は幸せだ。本当に、明日は二度とやってこないからこそ、試合ができるときにやっておく。それが野球バカの生きる道では無いだろうか。

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