俺達には力が無い。疲労が早い、だから試合コントロールできずに負ける。だったらどうする?
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虎男
2017年07月12日 11:04 visibility337
若い年齢のメンバーで構成されている草野球チームは「何の心配もない」だろう。これが40後半などと言う年齢層でメンバー構成をしていて、さらに野球を深く知らない社会人の集団であるとどうなるか。大概が体力に負け、集中力に欠け、そして自滅のように疲労感が多く残ってしまう。とくに20代中心のチームと試合をやらせてもらうと、相手チームの攻撃ばかりが長く、そして自分たちの打撃はやたらに短い時間で終わってしまっている。これは「俺たち年齢がいってるから、仕方が無いですよ。」って言えるのだろうか?私は違うと思う。四六時中走っているサッカーなら、それは言えるだろう。四六時中走れる能力は年齢とともに低下するのは明白だし、サッカーはフォーメーションが動きながら、反射的に近い動きの中で咄嗟に判断してプレーをしなければならない。野球はどうだろうか。あまりにも「間」が多いスポーツなのに、それを生かしてプレーしている人間の少ないこと。40代のプレーヤーたちが20代の選手たちを目の当たりにして、同じ動きができると思っているところに、まず第一のメンタルの問題がある。
若い選手は継続的にエネルギー消費ができる。だが我々中年男性たちがそれをやれと言われたら、イニングの交代でのベンチに座っている姿をビデオに移して見て見るが良い。べたっ座って色々動こうとはできないだろう。これを読んで笑っている20代のプレーヤーがいたら、あんたの20年後、同じ姿になるよと言っておきたい。これは体の新陳代謝も落ちているし、運動能力の低下、そして肺活量の低下、全ての運動機能が低下した中、無理強いして自分をスポーツに合わせている結果だから仕方がない。だから試合に負けると言うのは、単純で頭を使ってないプレーヤーたちが言う「言い訳」に過ぎない。
草野球をある程度の年齢までやりたいと考えているプレーヤーたちは、自信を持っている。経験からくる自信だろう。あとは、草野球を舐めている人間。草野球なんか年齢がいくつだってできるだろう、初心者だって絶対にできると言う考えの持ち主。まあ、それは別に個人の考えだからとやかく言うことは無い。しかし、草野球を中年世代がプレーする中で一番考えなければならないのは「相手をいかにプレーでイラつかせるか」だ。プレーでイラつかせるためにここが何を考えているか。これを監督は把握せねばならないだろう。私はここではプレーでイラつかせられるいくつかの手法はあるが、書かないことにする。なぜなら、それが本当にイラつくかどうかの検証をまだしていないからであって、それとそれは独自のチームで考える事だからだ。
さらに打撃における自分勝手な「打ちたい打ちたい病」をいかに克服させるか。これは至難の業だろう。「打ちたい打ちたい病」とは私がかなり前の日記で書いた「長距離安打を期待してのどんなボールでも振ってしまうと言う気持ち先行の精神病」のこと。この打撃は草野球プレーヤー特有のもので、とにかく打ちたいからどんな球でも食いつく。ブラックバスのような打者だと言ってよい。こんな打撃していたら、絶対に点が取れるわけがない。打っている打者は全て「打てる球を選択し、そしてコンパクトな振り」だからこそ、長打が出ている。これを口を酸っぱくして言っても、できない奴がいる。そういうプレーヤーは1本のたまたま出た長打に自分のイメージを狂わされてしまった打者であることは間違いない。こんな小さなことで打撃は誤差を生み、自分がコントロールできなくなってくるのだ。それをいまだに「俺は春先のあの試合で大二塁打をかっ飛ばした。あれが俺の本当の力量であり能力だ。」と思い込んでいる、いや、もしかしたら思い込ませているおめでたいプレーヤーがいるのには本当に驚く。ここで良くスポーツは謙虚であれと言う言葉が思い浮かぶ。謙虚でなくてはならないのはなぜかを考えてみるが良い。それは大勢の人たちがいる中で、自分の能力をひけらかさず、そして自分の結果が「そこまでのものではない」と考えれば、落ち着いて「いえいえ、大したことはありませんよ」と答えられるはずだ。しかし、本当の謙虚は大仕事をなしてもつぎにまた試合があるとすれば、また一からの出発であり過去の自分の功績など現在の試合には全く関係ないと思えることである。それができない人たちの多いこと。
過去のイメージは払しょくし、自分はまだ基本が完成されていないと思う気持ちの大切さ。プロじゃあないんだから、でかいの1本打った過去の事は「偶然」と思うべし。それができないで「自分は最近調子が下がってまして」て言う事のくだらなさ。お前はプロか!と言われても仕方がない。謙虚になれば、おのずとボールは見えてくる。そこをコンパクトに叩けば良い。そして良い結果だったことはすぐに忘れ、一からまた始まることを目指すこと。これが一番たいせつなことである。
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