ありんこ軍団、西東京準決勝に散る。
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虎男
2017年07月28日 13:42 visibility287
母校、八王子高校がスター軍団の早実戦で力尽きた。完敗ではない。むしろ、エース米原のコントロールが定まらない序盤が無ければ、同点、もしくは1点差で追いかけていた展開になっていた。終わってしまったら「タラれば」である。しかし、八王子は良く戦った。だが、私には母校野球部の安藤監督の投手起用には疑問が沢山ある。なぜなら、昨年、初の甲子園の日南学園戦で先発投手は二年生のエースナンバーを背負った軟投派左腕の早乙女、彼が昨年の西東京予選で良く投げていたのは知っている。しかし、今年の予選での戦い方を見て、エースは、米原になっていたのはまだしも、古市(右投げ)、高橋裕(左投げ)、村田(右下手投げ)と、ほとんどエースを予選で投げさせて来なかった「ツケ」が、この早実戦に出たのではないか。早実だからエースを出したって言うのは、解せない。試合感覚は投げさせなければ身につかない。この早実での米原のピッチングに対しての責任を安藤監督は感じているはずだ。それは四死球がべらぼうに多かったことだ。コントロールが定まらない。四球を出しての走者を背負うのは野手にとっても精神的に負荷がかかる。「ただで与えた走者」だからだ。こんなピッチングでどれだけ持つのかが心配になったが、球数が増えてからスピードも乗ってきてボールが低めにコントロールされるようになってきたのだったが・・・・。
だが、安藤監督は、この試合の前の明大中野八王子戦、創価戦にも一切米原を投げさせなかったのは、何を意図しての「エース温存」だったのだろう。昨年から彼はストッパー的役割を担わされていたのは知っている。150キロ出る投手であることも特徴であることは間違いない。しかし、左腕の軟投早乙女が先発で試合を作り、そして抑えの米原が馬力と剛速球でねじ伏せると言う「役割分担」があったのに、今年は多くの投手を使い、エースを温存して「ここぞの試合」の早実戦にエースが序盤にストライクが入らない大不調であることが見抜けなかった。私は負けたことに対してに言及しているのではなく、投手の起用と交代の難しさ。さらには次世代の投手を作るための予選での「力試し」も必要だろうが、彼らにとって甲子園予選は「明日なき戦い」もっと早くからエースを始動させておかなかった事への後悔はあったはず。甲子園へ出て来るチームと言うのは、エースを温存しておくだけでは、勝てないことを知っている。そしてエースを試運転させられる試合の見極めが無ければ、甲子園のキップを引き寄せることはできない。今後も、安藤監督が今日のような采配をするのであれば母校は予選の中で沈んでしまうだろう。宝の持ち腐れと言う言葉とともに。
- 事務局に通報しました。
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