2日連続のサヨナラ負けを誰が予想していたのか。
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虎男
2017年09月07日 01:18 visibility249
「下駄をはくまでは勝負はわからない」と人は言う。5・5ゲーム差をつけて追いかけて来た我が愛しの阪神タイガースが、敵地広島で「総力戦」を掲げてできれば「3連勝」して「夢の続きを見せてくれ」と淡くも切ない思いを込めて戦ったこの2戦は「戦力が無いチームに甘い顔はしないわよ」と言う勝利の女神にいきなりそっぽを向かれる形になった。しかも2夜に渡っての「うっちゃり」だった。
誰が悪いわけじゃあない。金本監督が今夜の帰りのバスの中でつぶやいた「どうしようもない強い風が吹いている。どの球団も防ぎようがない強い風が。」そう言いたくもなるだろう。2夜に渡って「勝ちゲーム」をひっくり返されたのだから。名選手と謳われた人が監督になって、こんな二試合連続の適地サヨナラ負けを「天王山」と言われた試合でやられたら、言葉自体が前に出ないであろう。目もうつろになり、終盤の描いていた無失点リリーバーたちが「夢に橋をかけてくれるはず」だったのだから。前日は安部と言う男に勝ちゲームを最終回にひっくり返される「痛ランホームラン」をくらい。今日は、終盤で3点を守り切れないセットアッパーマテオの「背信投球」でゲームを振出しに戻され、延長戦に入って、体制を整えようと思った矢先にサヨナラ打を打たれて時・エンド。
「終戦が決まった」とタイガースファンのネットの書き込みの多いこと。もちろん、物理的に考えれば広島が10連敗するようなチームに見えるわけがない。もし、そう言う目でいるファンがいるとしたら、野球を知らないか頭がおかしいかの二択以外の何物でもない。阪神は広島にこんな大事な試合に勝てない。勝ちきれないのだ。そして、これが現状であり、阪神がここまでにやってきた戦いをファンが「終戦」と言い切ることはむしろ「正しい」のである。しかし「正しいから口に出して確認し、それを用意に受け入れる」のはファンとしてのチームへのマナーなのであろうか。いや、悔しがって大声を出して駄々っ子のように慣れと言っているのではない。この三連戦で、得た教訓が沢山あるはずだ。それを来るCSに生かすしか今シーズンを「うっちゃる」方法は無い。
CSに意欲を燃やしているメッセンジャーの想いを慮れば、絶対に二位通過は厳命だろう。これを逃したら、来年に金本阪神は無いかもしれない。金本監督の性格から行けば、これでCSを確保できなかったなんてことになったら、岡田元監督が13ゲーム差をひっくり返された年のように辞めるかもしれない。選手は、手を抜けないだろう。これからの残りゲームに対して。CSは、二位と言う好位置につければ、日本シリーズの出場権に近づく。この二連戦で酷い形で負けたことの教訓をCSで悔しさを燃やしてほしい。まだ「終戦」にはなっていないのだから。
- 事務局に通報しました。
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