最近の藤浪を見ているこっちの方が苦しい

  • 虎男
    2017年09月14日 10:12 visibility842

投手と言うのは、チームの中で一番大切な存在であることは言わなくてもわかるはず。その投手の仕事は、打者に対して投球をすることであり、いかに相手チーム打者たちを早く打ち取って、自軍の攻撃につないでいくかが投手の使命であることには間違いない。その投手が、ある精神の病気にかかったとしたらどうだろう。ボールがコントロールできない病気。それが「イップス」と言うやっかいな病気だ。そのイップスに阪神の若き投手「藤浪晋太郎」がかかっていると言う。私はイップスとは、完全に投げるボール全てがストライクを取れないような明らかに「すっぽぬけ球」になるのかと思っていたが、そうではないらしい。藤浪の場合で言うと、試合の中で右打者を迎えると、捕手が外角低めにミットを構えているのに、ボールは右打者のインコース肩口へ飛んで行ってしまっている。これは危険球になっていないだけ「まだまし」なのかもしれないが、彼が先発して毎試合、毎試合かならず「このようなデッドボール」が頻発していることで、他の球団がなぜ黙っているのかが少々解せない。プロ野球は相手の良い選手が出て来なければ、自軍の勝利の確率は高くなる。それがセオリーであることは十分承知だろう。なのに、これだけ右打者の上半身に突如ぶつけるような投手を一軍のベンチに置き、しかも登板させて毎度ぶっつけられる。このリスクがある投手に対してここまで黙っているセ5球団の意図がわからない。私が巨人軍のフロントであれば、抗議書を連盟に提出しているだろう。理由は「これだけの数の死球がデータに残っている。あのような投球を続けられたら右打者が踏み込んで打てないとともに、150キロを超えるストレートボールが上半身に向かって投じられているのだから、骨折だけでなく打者の方がトラウマになって打席に入ることができなくなる可能性がある。いつまで、一軍登録させておくのか。」と言うだろう。それほど危険なボールを彼が投じているわけで、このままイップスの投手が登板してくるのを黙っているのであろうか。

 

私は阪神ファンである。しかし、プロ野球で毎回「危険球に近いような投球」をするような投手を見たいと思わない。理由は四死球は「無駄」だからである。特に死球はたった一球で相手にベースを一つ許すのだから、これほど応援している側にとって「無駄な一球」は無い。それを毎試合見せられて、今回のように相手の主軸打者に死球を与えて、その後腕が委縮しつるべ打ちを食らったなんて「だったら登板させるな!藤浪本人よりも、藤浪を登板させた阪神首脳陣に問題がある」と思うのが普通である。なぜ、こういう投手をきちんと二軍の試合で「治癒完了」させてから、上にあげてこないのだろうか。今のままやっていることは「ギャンブル治療」に見えて仕方がない。しかも、この冬のオフにはアメリカへ彼を送り込む話も出ている。イップス治療にもアメリカ頼みの日本をさらけだしている。

 

藤浪は阪神の主戦投手にならなければいけない器である。しかし、今のままではその素材からぶちこわしてしまいそうな感じがして仕方がない。誰しもがメンタルでの病気をかかえる可能性を持っている。しかも、このご時世、どの職場でも複雑化し、そして簡単に問題は解決しない。サラリーマンですら、精神的病気に悩まされている人たちが10万人の桁でいると言われている。若き藤浪を日本にいたまま暗い顔をさせながら試合に出させるよりもオフと言わずにアメリカへ飛ばして「楽しい野球」をやらせてくるべきではないだろうか。彼には、あまりにも「厳しい野球」をやらせすぎたのではないか。そしてWBCの選考ですら最後の方で「人数あわせ」に呼ばれただけの形で「やっとこさひっかかった」だけの頃から野球に対する自信を失っているのは明白だ。少し、遊びを覚えた方が良いタイプだろう。昔の選手は試合後、とことん遊んでいたらしいが、今の選手は世間の目がきつすぎて、そんなことを球団へ報告されたら契約更改してもらえなくなってしまう憂き目にあうわけで、悲しい時代になったものだ。私は切に藤浪の復活を祈っている。

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