あんな泥だらけの試合を見たいと思うか?予備日が作れないなら、交流戦を止めろ!

  • 虎男
    2017年10月17日 08:14 visibility347

阪神対DeNAのクライマックス第二戦を見たが、これほどの雨とグラウンド状態の悪い中で強硬する試合なんて見たことが無い。サッカーならまだしも、こんな状態の中でやる野球を見て、納得いくファンたちの方の気が知れない。そして、セリーグのお偉方に言いたい。ここまで日程が詰まっていて予備費も十分にとれないようなイベントであるならば、交流戦なんか失くしてしまえと。あんなものに1か月半やるからこそ、この10月に時間がとれないようなことになって来るのではないか。しかもパリーグはセリーグのような大都市偏重を敷いてないのだから、もう、セリーグのチームとゲームしなければ観客動員数が見込めないなんてことは考えられない。クライマックスをきちんとしたいのであれば、予備日を最低でも5日間くらいとっておくべきだろう。こんな長雨になることは異常気象であることはわかっているが、それにしても交流戦が無ければもっと早く両リーグの優勝が決まっているだろうし、この大事な時期に長雨にたたられたとしても、試合もせずに2位チームがセカンドステージ勝ち残り、なんてことは絶対にない。

 

泥だらけの選手の姿を見て思ったのは、こんなコンディションで次の試合に出られない怪我をしたら、どれだけファンは悲しむのだろう。そして、こんなコンディションでもセリーグから鶴の一声ならぬ、強制執行を言い渡された球審が「今日の試合は絶対にやめられない。3日間で9億円の収入がこの球場に入って来るのに、それを俺のゲーム中止!の一声で決めるわけに行かない。ファンも大勢スタンドに来て、ゲームを楽しみにしているのに」と思うのは人情だろう。しかし、野球をファンがやるわけじゃあない。ファンにしたって雨の中、傘をさしたり、レインジャケットに身を包んで、雨のしずくが目に入ったり、後ろの人たちの足に傘のしずくが零れ落ちたりすることを気にしながらの観戦なんて、やりたいと思うのだろうか?全く持って疑問である。そして、そのおかげで風邪をひいて、次の日の仕事や通学に支障をきたす人たちだっていないとも限らない。プロ野球が「プロの仕事」を見せられない現場で、むりやり強行する野球をありがたがってみたいファンがいるわけがない。あの試合を見て、勝ち負けを私は言ってない、DeNaファンですら、あの試合に勝ったことは満足だろう。しかし、あの状態で試合を見続けなければならなかったことに対して満足だった人たちは皆無だ。

 

人気回復のために打ち出された交流戦、クライマックスシリーズ、さらにはWBCなど昔のプロ野球に比べたら、選手たちは休む時間も無いほど、むちゃくちゃなスケジュールの中を「消耗品」のごとく使われる選手たちは、さながらファンの奴隷のようである。MLBの世界戦略であるWBCにのっかっているNPBの連中が「4年に1度」のうたい文句に踊らされて導入したこのイベントが本当に4年に1度だけだと言えるのだろうか。練習が増え、選手たちは休む日も無い。ブラック企業さながらの強硬スケジュールなのに、選手会は何も抗議しない。すれば、自分たちの職場放棄を追及されるだけだからだ。だが、本来ファンが見たいのは、きちんとした場所で、十分にコンディションを施設だけでなく、プレーヤーのコンディションも考慮したスケジュールで万全の態勢で臨む2チームの試合を見たいのは誰もが持っている気持ちではないのか。それを営業のために、劣悪な環境でも我慢してプレーしろというのであれば、交流戦を失くせと言いたい。交流戦が無ければ、日程がもっと縮まり、クライマックスシリーズの予備日は確保できて当然であろう。クライマックスの試合が、これだけ劣悪な環境でも強硬しなければならないのであれば、野球はどんどん衰退化していくはずだ。こんな環境下でやらせた試合なんか、勝ったチームだって不満足に決まっている。

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