草野球「監督、なぜそれほどまで野球にのめりこめるんですか?」
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虎男
2017年11月26日 19:00 visibility425
今年の4月の末に新入部員として入ったM君が、昨日の飲み会の時に私にこう質問してきた。
「監督、僕、監督の草野球に対する姿勢ってすごいと思うんですよ。チームの仕事を一切合切引き受けて、
さらには対戦相手チームさんを見つけて、試合にまで持っていく。さらに、その試合で仲良くなったチームさんと
懇意になって、今後の試合の対戦のお願いまでして。それでいてチームの活動の次の日にプロ野球観戦まで行っているわけでしょ。なんで、そんなに行動的なんですか?凄すぎますよ。」
私「実はさ、俺、結婚した年にあることで死んでいた可能性もあるんだよ。」
M君「え?!ほんとですか?またぁ冗談を(笑)」
私「いや、冗談じゃあないんだ。結婚したのが5月の末で、その後の9月にどうしてもニューヨークヤンキース対ボストンレッドソックス戦を見に行きたくてニューヨークへ行ったんだよ。その時に、俺向こうへ到着したのが9月10日でさ、次の日ホテルを時差ボケで早く起きちゃって、それでホテルを出てマンハッタンを旅しようと、でかけようとしたら、ホテルのレセプションに金髪の綺麗な女性がインターネットで何か検索しているから、ちょっと英語でこのあたりに見に行くとしたらどこが良いのかを聞いてみたんだ。」
M君「綺麗な金髪の女性かあ。」
私「そこじゃあない。(笑)、お前、俺その時新婚だぞ。まあ、良いや。それでその金髪ねーちゃんたちが、前の日に行ってきたのがマンハッタンのバスツアーで、それが凄く良かったと言うから、それにしようと思って、どこで切符が売っているのかをおしえてもらったら、14番街駅のビルの中にバスツアーの切符販売所があるので、そこまで地下鉄で行って見たんだよ。」
M君「はい。なるほど。」
私「時間はまだ朝8時ちょうどくらいだったかな。14番街駅のビル内のバスツアー事務所でクレジットカードで切符を購入して、バスの発車待ちとなったんだ。」
M君「はい。それで?」
私「そうするうちに時間が迫ってきたので、一応どんな内容のバスツアーなのかカウンターの社員の女性に聴いてみたら、今日の朝はワールドトレードセンターの展望台に朝9時に行って、そこからニューヨークを一望するして、その後はマンハッタンの南側をバスで観光地を回ると言うわけよ。」
M君「はい。」
私「それで終わりじゃあなかったんだ。このツアー次の日もあって、その次の日はマンハッタンの北の方でハーレムとかヤンキースタジアムの方へ行くんだけど、これが夜のバスツアーでさ、その時にどういうわけか、その話を聞いて夜はヤンキースタジアムのヤンキースの試合を見に行くって決めてたから、そのバスツアーをいきなりキャンセルしたんだ。」
M君「はい。そうなんですね。キャンセル。」
私「野球の神様が俺を守ってくれたんだよ。もし、そのバスツアーに参加してワールドトレードセンターの展望台に、その朝の時間に行っていたら、テロの飛行機が突っ込んできて、俺はヤンキースタジアムどころか天国へ召されていたわけよ。」
M君は絶句。
これはもう16年も前のことになるが、本当に私は運が良く、MLBの試合を見たいがためにバスツアーを断って地拾いをしたのは、まぎれもなく本当の話なのだ。
「だから、俺は野球の神様に助けられたんだよ。アメリカで。そして、俺は自分が一番好きな野球のために時間使って野球の神様に恩返ししなくちゃいけないんだよ。野球のおかげで今の俺がいるってことでしょ。だから、どんな形でも良いから野球で時間を費やすことで野球に感謝をしているってことなんだよ。」
M君「すごい!凄すぎます。」
私「やればできるよ。誰だって。」
M君「そんなこと俺だったらできませんよ。監督。それ監督だからできるって感じですよ。もう、話聞いていてびっくりしまくっちゃいましたよ。」
私「来シーズン、もっと野球やるからね。よろしくですよ。」
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