草野球、部員を祝える幸せ。

  • 虎男
    2018年02月25日 07:41 visibility308

1月の練習わ終了時に、チームの中で一番若手の選手が私にちかよってきて「監督、実は少々部をお休みしたいのです。理由は妻が身ごもり、2月中に出産予定なので、少々自分の時間が制約されることが多くなるので、落ち着き次第部活動に戻れるようにしたいと思います。」私はもちろん、彼の報告を良いニュースであるから休部とすることを了承した。「〇〇君、それはおめでとう。良かったな。チームにとっても明るいニュースだよ。では、さっそくチームの皆に伝えよう。」私はこの明るいニュースを活動出席して帰り支度をしていたチームメンバーに伝えた。

 

私のチームは、メンバー各人が1人1000円の部費を部に収めるようなルールを敷いている。しかし、休部と認められる理由、怪我、親の介護、新しい子供の出産等で私に相談があって、チームに対して「休部としての妥当性」が認められるのであれば「休部申請をした時点」から休部とし、休部期間は部費の発生は生じないようにしている。しかし、自己都合で活動に休んだ場合は、部費は継続的に支払い義務を有している形をとっている。そうでないと、部の諸経費を確保できず、消耗品やその他の部に必要なものが購入できなくなるからだ。会計はきちんとしておかないと、些細なことでメンバーの気分を害し、トラブルの危険を招く恐れがある。

 

うちのチームでは、赤ちゃんが誕生したと言う報告をくれたメンバーに対して「チーム一同」と言う名のもとに、誕生祝の品を贈っている。約5000円と言う基準ではあるが、赤ちゃんが2歳児になったくらいに着られるような服を選んで送ってあげている。心ばかりの品である。しかし、チームがこのようなめでたいニュースを聞くことができて喜びを分かち合えることの「嬉しさ」の表現でもあるので、感謝の意を込めてのプレゼントなのである。

 

私のチームは1月がシーズンの開幕である。それは試合をしようが、しまいが関係なく、シーズンのスタートであると決めてある。その開幕を迎えてチームのある一人の選手が「在部10周年」を迎えた。これには監督賞を出している。これまで何人かがこのための監督賞を受けている。今までは小さい缶ビール1ケースを「在部10周年」を迎えた選手に送って来た。しかし、今年のビール送付は辞めにした。理由は「泡と消えてしまう」だけだからだ。もちろん、もらう方としてはビールの方が喜ぶ選手もいるはずだろう。しかし、草野球を長年やってきた選手が、本当にもらって喜ぶのはビールなどよりも「野球用具」じゃあないのかということ。もし、私が10周年を迎えた選手であれば、野球用具をもらえたら嬉しいだろう。今回はポイントのスパイクシューズを送った。

 

私はチームを作って14年目のシーズンを迎えているが、このようにチームメンバーの慶事に対してお祝いを遅れる事。そして、それをチーム全体で明るいニュースとして共有できること。こんな幸せがあるなんて、創部した当初に想像すらできなかった。しかし、こうしてチームが継続してきて、活動も含めた様々ななことをやってこられたのもメンバーのおかげなのである。そして、そのメンバーを支えて来てくれた彼らの家族に感謝をしている。ありがとうメンバーの皆。私は14年目もチームを愛してます。

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