私と言う草野球監督が目指すもの。

  • 虎男
    2018年12月06日 15:10 visibility479

私は草野球チームの監督兼選手を14年間やってきているが、私の監督としてシーズンで目指すものは活動に対しての「皆勤賞」である。これを「監督や代表が、活動に来るのなんて当たり前じゃあねえか。」って言う人もいるだろう。だが、どうだろう。これが2年連続、3年連続となると「当たり前だ。」と言えるだろうか。私は、平成15年5月15日の土曜日に「痛風」を発症し、緊急で病院へ行った時以来皆勤賞を継続中である。

 

社会人であれば日程を事前に決めておいたとしても、仕事で変更を余儀なくされる場合もあるだろう。家族が急に病気、怪我、事故に巻き込まれる、そして子供の学校行事、親や兄弟の入院、さらには急逝など。スケジュールに穴をあける「事例」は山ほどある。だが、私はここ3年間全く休んでいない。私の仕事自体がカレンダー通りの休日が取れる仕事ではないが、私が日程を全て組んでいる。その日程は私が出ることを前提として年間作成をしているので、これに対して私が「出席できない」状態になるのは、一生懸命に活動に対して期待して出席してくれるチームメンバーに対して甚だ失礼だと私は思う。もちろん、野球は私の趣味でもあるが、チームに試合を作ることは事前の多くの仕事を含めて私のライフワークであると感じている。ライフワークは自分がやることで、誰かがそれに対して「幸せや満足感」を少しでも感じてくれる事。これが私のチームの全般の仕事を一手に引き受けていることの原動力だと思っている。

 

皆勤賞って簡単に言うが、これほど難しい「チーム活動に対しての連続出席」をすることの大きな意義と、そして自分が野球がやりたい。今のチームメンバーと大切な野球の時間を過ごしたい。そして、その時間はただの遊びの時間ではなく、チームの歴史の1ページになり、それを大切にして行くことでチームは前進していくことができると私は考えている。草野球の1試合はおおよそ2時間である。その2時間にどれだけのトピックが生み出され、そして自分たちの共有の思い出ができるのか。オリジナルな時間であり、また対戦相手チームさんたちと作り上げるドラマだと言っても過言ではない。チームメンバーの仕事事情を考えれば、全員が私のように「皆勤賞」を目指して欲しいなどとは思ってもいないし、考えてすらいない。私は幸せな男だ。理由は、強靭な身体に産んでもらって、自分が普段の栄養を摂取し、十分な睡眠を取り、野球をやる環境を整えるための協力をチームメイトたちからもらっている。私がこの14年間と言う時間に、活動を休んだのはおそらく5回以内だろう。それだけ、私にとって草野球の時間は尊いし、幸せな時間だと言える。私は今後もチームに対して真摯に仕事をして行く。チームに私一人だけが残ったとしても、それでも野球を継続していきたい。野球をやるのも好きだが、野球の風景を見る事にもすごく幸せを感じる。これからも目指すのは「皆勤賞」である。

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