エラーと四球、どっちがどれだけチームに影響があるのか?
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虎男
2019年02月15日 14:00 visibility2579
エラーと四球、どちらがどれだけチームにとって「大きな影響」があるのだろう。先日、チームメイトと飲みながら(もちろん、私はウーロン茶だけ)議論になった。うちのチームでは「エラーは野球の味の一つ」というのがチームスローガンにして、一度も変更がない。理由は、エラーは誰でもやること。そして野球は「ミステークのスポーツ」であるからして、ミスもエラーもファンブルもボーンヘッドもすべて野球に起こりえることであり、それをやった後でいちいち咎めていたら話にならないというのが私の見解だ。それとエラーをした後にその選手がそのことばかり考えていて、次の打者を迎えて守備に委縮した気持ちでつくようでは、それこそマイナスになるだけでプレーが不自然になり、自分で自分の首を絞めているようなものになるわけで、エラーなんか即時忘れる必要があると思ってのスローガンなのである。
だが、チームメイトは私が「エラーした後に、そのエラーした選手をとがめたって結果が翻って戻ってくるわけじゃあない。そんなこといちいち気にしてたら、野球なんかできないじゃあないか。」と言うと「エラーは一生懸命やっているときに発生するわけで、チームにとっても重大な過失だと思う。エラーをすれば、チームメンバーにどれだけ冷たい目をむけられるかはかりしれない。」私は、それに対して間違っていると断定して物を言った。
「どれだけうまい選手だって一度たりともエラーしないなんて機械みたいな選手なんかいないよ。エラーを怖がる必要など一つもない。じゃあ、なぜうちのチームのスローガンは「エラーは野球の味の一つ」と謳っているのか?それはエラーで気持ちが萎縮することが、バカバカしいってことが一つ。それから野球人はエラーしたら、その分打撃でやり返してやると思うのが本筋だからだ。それもできないようだったら、エラーがこわくて守備につけないって言ってるようなものじゃあないか。」
私はさらに「投手の四球の方がもっとチームの守備陣に影響がある。」と説いた。理由はシンプルだ。投手はボールを自ら持っている。そのボールを投球しなければ野球はプレーが始まらない。すなわち、オーケストラの指揮者のようなものだ。ボールを持っているということは、それだけ責任がある。ストライクが入らなくて全てがボール球の連発で、連続押し出しだったら自軍の守備についている選手たちがどう感じる。どう思う?」チームメイトは黙っていた。「いい加減にしてくれよ。ストライクも入らない投手をマウンドに立たせた監督の責任もあるし、リリーフを即座に用意するべきだろ。投手はボールを最初に握っているのだから、そのボールをコントロールしてゲームを作るのが責任なんだから、それができないなら投手を志願するべきじゃあない。こうなるんじゃあないか?」
エラーが怖いと感じる人間もいるのだろう。だが、エラーがどれだけの責任を持たなければならないのか。エラーは投手の投球とは違う。どこが違うかというと、投手の投球はホームベースというストライクゾーンへコントロールをしてボールを通過させ、打者にヒットを許さない投球がベストであるが、守備に就いている選手は守備機会がいつも自分のところに打球が来るという「約束はない」投手は常にボールを持って、自分が打者に対して投げているわけで、この責任と守備のたまたまエラーをしたという「責任」とどちらが重たいのか。私は投手の責任の方が遥かに重たく感じる。その投手を責めたことは15年間1度すらない。草野球をやるうえで、楽しみ至上主義型のチームが、投手の荒れた投球に対して文句などいう前にリリーフを用意するのが先だからだ。
とても難しい話だが、エラー、ファンブル、フィルダースチョイス、ボーンヘッド、振り逃げ、ワイルドピッチ、ボーク、パスボールをいちいち、咎めていたら楽しくやりたいと思っている選手はみな、それによって「こんな厳しい野球なんかやってらんねえよ。なんで、せっかくの休日に野球をやってんのに、プロでもあるまいし、冗談じゃあねえよ。やめた!」というメンバーが続出するだろう。野球を「好き」というのには個人差があり、温度差がある。そして、監督である人間が「勝利」がしたくてたまらないと感じるのもわかる。だが「楽しみ至上主義型のチーム」で、そんな厳しいやり方をしているチームがあったら教えてほしい。見てみたいものである。エラーなんて、やりかえせば良いでは済まない話なのであろうか?だとしたら、生涯一草野球選手になるのは不可能である。
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