【高校サッカー】高校総体福岡県筑後地区予選1部(2)
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のんがめ
2010年05月09日 21:02 visibility3734
久留米(3位)-誠修(1位)の対戦です。
前述の通り、誠修高校はここまで5勝1分けの勝ち点16で南部(筑後)地区の優勝が決まっています。
誠修高校というと、高校サッカー界ではあまり聞いたことはないかもしれません。ただ、平成11年まで「不知火女子高校」だったといえばバレーボールファンなどはわかるでしょう。鹿児島の神村学園や愛媛の済美と同様で男女共学に移行し、サッカー部も創部。今年で10年目、1部ではすでにここ数年安定した成績を残していたが、ついにいよいよチームの体制・メンバーも整い、筑後の強豪から福岡の強豪へとステップアップする土壌ができてきたようです。
さて、この試合は誠修は前節で優勝が決まったこともあり、出場選手に背番号2ケタの選手が多く、数名レギュラーメンバーから選手を入れ替えていた様子です。しかし、その選手たちも自分たちをアピールする絶好の場です。前半から勢いよく走って攻め上がり、久留米ディフェンス陣の裏をとろうとします。しかし、誠修と違い、この試合の結果で順位が変わってしまう久留米高校は、この攻勢をしのぐと序々にペースをつかみ、ボールをつないで誠修陣内に攻め込む時間もありましたが、前半は0-0で終わります。
後半に入ると、すぐに均衡が崩れます。5分に誠修の10番が左からミドルシュートを決めてついに1点を奪います。
追う立場になった久留米高校もめげずに、直後の7分、11番が突破してゴール前に持ちこみ惜しいシュートを放つなど、まだまだ試合の行方はわかりません。
後半20分ごろからは連戦続きの疲労からか、両チームがめまぐるしく選手を交代していきます。この選手交代で、新しい選手がどのようにフィットし、新鮮な空気・元気をチームにもたらすかも試合の方向を決める大きな要素です。
そして、すぐに効果が出たのはまたも誠修、後半21分に9番がシュート、そのボールに10番の選手が合わせてゴールを決め2-0とリードしました。
その後、久留米高校もコーナーキックからヘディングで合わせゴールかと思ったボールをゴール枠内で誠修の14番にクリアされるなど、どうしても誠修ゴールを破ることができず、試合は結局3-0で誠修が自力を発揮して終わりました。
誠修高校は南部(筑後)地区を2期連続で制しました。この強さは本物でしょう。今度こそ、福岡の東福岡・東海大五・筑陽学園などの強豪を1つでも倒して新たな進歩を期待せずにいられません。月末の県大会が本当に楽しみです。
一方の久留米高校は、今日は相手が悪くいいところがなく終わりましたが、結局4位で県の決勝トーナメントをかけた戦いに挑みます。そして、この久留米高校ですが、どうしても7番の選手に触れないわけにはいきません。地区ではすでにおなじみの選手ですが、右腕が肘から先がありません。いきさつは存じませんが、昨年から試合にも出場し、今年は主力選手として中盤の2列目かボランチにコーナーキックのキッカーを堂々と勤めあげました。ハーフタイムではチームにいろいろ中心となって話し合っていたようです。障害があると、どうしてもそれを言い訳にしたり、生活形態を隔離しがちですが、これこそがバリアフリーです。当然、生活に支障はあるでしょう。また、久留米高校も進学校ですから、左手で字を書いて勉強しているのでしょう。でも、普通の生徒と同様の舞台で活躍しているあなたに勇気づけられる人はチームメイトを始め、たくさんいるのではないでしょうか?いろいろあると思いますが、今後の人生もサッカーで人並み以上に鍛えられた両足で堂々と歩いていってください。
筑後地区の1部の結果は以下のように終了しました。
1位 誠修 勝ち点19 得失点差+13
2位 明善 13 +2
3位 三潴 12 +3
4位 久留米 11 +1
5位 柳川 8 -1 総得点 8
6位 八女 8 -1 6
7位 究真館 5 -4
8位 三池 1 -13
この試合の写真は下のサイトへ
http://album.yahoo.co.jp/albums/my/154299/
第3試合の三潴ー柳川の一戦は
http://album.yahoo.co.jp/albums/my/154298/
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