攻撃は最大の防御？

本当に攻撃は最大の防御となり得るのか？皆さんはどうお考えになりますか？

サッカーは点取りゲームです。相手より１点でも多く得点すれば勝利できます。でも逆の見方もできます。相手より１点でも少なく失点を抑えば勝利できます。

これは、サッカーに限った事ではなく、「数」を競うスポーツであれば全てに共通します。

但し、相手がスコアを重ねる事を邪魔できないスポーツには当てはまりませんが。

例えば野球。全員４番打者のチーム、絶対的エースのいるチーム。

更にバレー。類稀なアタッカーのいるチーム、尽くボールを拾うリベロのいるチーム。

例えが極端すぎて、個人に頼る例えしか思い浮かびませんでしたが、要は攻撃力と防御力のどちらに長けているチームが、より勝利に近づくのか・・・。

これは色々な考えがあると思いますが、私個人的には「防御力」が勝利の鍵だと思います。

但し、防御力とは単に受身の「守る」と言うことではなく、「攻めながら守る」と言う事です。

攻めながら守る？？

相反する言葉が並んでいますが、個人的に「守備」とは「リアクション」であり、「防御」とは「アクション」だと思っています。ですから、ボールを奪うための「守備」が、相手のアクションに対応するリアクションであれば後手を踏みます。これがボールを失っているけれど、自分達からアクションを起こし相手を追い詰める「防御」ができれば、相手はリアクションに頼った攻撃しかできないのではないでしょうか。

攻撃とは、何もボールを保持していなければできないと言う事ではありません。

ボールを失っていても、そのボールを奪う上で相手を追い詰める事ができれば、それも立派な攻撃ではないでしょうか。

これって、言葉遊びのこじつけですかね・・・（＾＾；）

戦術を考える時、よく「相手の長所を消す」ことを考えます。

例えば相手チームに抜群のゲームメーカーがいたとします。この時、このゲームメーカーにマンマークを付けて封じるのか、それとも、あえてそのゲームメーカーのポジションでこちらもゲームメイクし、守備の負担をかけさせ自然とＤＦラインに吸収させるのか。いづれも相手の長所を消す事には変わりないのでしょうが、前者は「リアクション」であり後者は「アクション」と捉える事ができると思います。

私の勝手な解釈からすると、「守備」を「防御」に変えるには、「リアクション」を「アクション」に変える必要があります。それを成功させるためには、意図のあるチェイシング、ワンサイドカット、ディレイを行い、相手を追い詰めインターセプト（ボール奪取）する事が大事だと思います。

「攻撃は最大の防御」

ここで言う攻撃とは、「アクション」と置き換えられるのかもしれません。