【追悼】デッドマール・クラマー氏

ほとんどの方はもうご存知ではないでしょうか。

私は本日、恥ずかしながら知りました。

「日本サッカーの父」と呼ばれた、クラマー氏がいなければ、メキシコオリンピック前後の日本代表の活躍は無かったでしょう。そして今日の日本サッカーも無かったのではないでしょうか。

クラマー氏の的確で明確な指導は、当時の日本代表選手に大きなカルチャーショックを与えたそうです。常日頃言われている事を、たった３行で表したものが、

　１．look before, think before （私は指導者から look around と教わりました）

　２．meet the ball

　３．pass and go

これは、私も指導者から口酸っぱく言われたことです。

そして今でも、これがサッカーの基本である事は変わらないと思っています。

時代が変わっても、それに合わせ戦術が変化しても、本質や基本は変わらないと思います。

変わるとすれば、それぞれに対する解釈が変わるだけで、その解釈で基本が変わってしまう事があってはいけません。

常に周りを見て状況把握をし、今自分がどんなプレーをすべきか考える。そしてボールを受ける時はボールを待たずに最短距離で迎えに行く。ボールを受けパスをしたら次のスペースへ動く。

off the ballとon the ballの繰り返しであり、考える→実行する→考えるの繰り返しであり、頭も身体も動かし続けてプレーする。これは昔も今も未来も普遍のものと思います。

クラマー氏が日本サッカーへ伝えた事は、どこかで必ず耳にすることばかりです。

それだけ基本的なことであり、その基本が如何に大事かを物語っているんではないでしょうか。

サッカーと言うスポーツを愉しんでいる１人として、日本サッカーの父であるクラマー氏のご冥福をお祈り致します。

そして、日本サッカー協会並びに関係者各位には、クラマー氏の遺志を受け継ぎ日本サッカーの発展に尽力頂きたいと思います。