「希望」～カズ選手のゴールについて～

カズ選手がゴールを決めた。

Jリーグの最年長得点記録を更新した。

サッカーのゴールでは、

時々、「特に感動的なゴール」というものがあるけれど、

このカズ選手のゴールは、

その中でも最上級に位置するようなゴールだった。

少なくとも自分にとっては。

最近はますます

自分の運動能力の低下に拍車がかかってきて、

そのことに対してけっこう落ち込んでしまうことがあった。

そんな中での

カズ選手のゴールというのは、

自分にとっては何よりも励みになる出来事で、

サッカーのゴールで泣きそうになったり、

実際に泣いたりするのは、

今までにも２度くらいしかない。

今までの２度は

応援に行ったときに観た、当時中学生だった弟のゴールと、

2007年Jリーグのアントラーズの優勝が決まった試合でのゴールだ。

そのどちらとも感覚は違うけれど、

今回のカズ選手のゴールも自分にとって

やっぱり特別なゴールの一つになった。

詳しいことは知らないけれど、

もしかしたら、

ペレ氏やジョージ・ベスト氏、ガリンシャ氏や他の選手が

もっと高齢で決めたゴールがあったかもしれない。

けれど、

牧歌的な時代のサッカーからは

だいぶ状況が変わっている現代のサッカーで、

アジアの隅の小さな国とは言え、

そこの２部リーグとは言え、

プロのリーグで48歳の選手がゴールを決めるということが

どんなにすごいことなのか。

少なくとも、

一人の35歳の男に

とても大きな勇気をくれたことは

間違いない。

なんだか感傷的になって、

文章の収集もつかなくなってしまったけれど、

とにかく、

カズ選手には

ひっそりと感謝しているのです。