俺から見たバルセロナ対バレンシア

第4節、バルセロナ対バレンシアです。

 

バルサは、左WGでファティを先発起用。スアレスはベンチスタートでした。

 

一方、バレンシアは監督が交代し、セラーデスが監督に就任し、初戦を迎えました。

 

前半

バルサがボールを保持し、バレンシアは4-4-2の守備ブロックを作りカウンターを狙います。

 

1分、バルサはゆっくりパスを回して、右WGのペレスに展開。ペレスは横に走り込んだデ・ヨングにボールを預けてワン・ツーをもらいに走り出します。その動きにDFがつられている隙にデ・ヨングは中央に速いパス。グリーズマンがスルーして走り込んだファティがダイレクトシュート。

 

いきなり先制点を奪います。

 

6分、左サイドでアルバが縦にスルーパス。ファティが抜け出し、カバーに入ったガライを縦に抜きマイナスのクロス。デ・ヨングが走り込みダイレクトシュート。

 

バルサが追加点を奪います。

 

バレンシアは守備ブロックを作ってはいるものの、4-4のみが機能し、2トップのロドリゴとガメイロはカウンターを狙うことに重きを置いているのか、ブスケツをフリーにしてしまいます。その結果、ブスケツが自由にボールを散らしてバルサが楽にポゼッションを高めていきます。

 

15分、左サイドからファティがカットインしてシュート。DFに当たりコースが変わり、わずかにゴール右へ外れます。

 

19分、バレンシアのカウンター。右サイドからボールを受けたロドリゴが左前方にスルーパス。ガメイロがセメドの前に体を入れて抜け出してシュートを放ちますが、枠の左へ外します。

 

26分、ヴァスからバイタルエリア中央のロドリゴにくさびが入ります。ロドリゴはファーストタッチで前を向き左前方にスルーパス。ガメイロが走り込みトラップからファーサイドにシュートを流し込みます。

 

バレンシアが1点を返します。

 

36分、バレンシアの速攻。シレッセンのフィードにフェランが走り込み、ラングレの手前で先にヘディングで触って抜け出し、ニアへグラウンダーのクロス。ガメイロが走り込み先に触りますが、距離をつめたテア・シュテーゲンがブロック。こぼれ球に反応したフェランがスライディングでアルバより先に触り、ヴァスへパス。ヴァスはファーへクロス。ロドリゴがダイレクトボレーを狙いますが当たり損ね、ボールはゴール前にふわりと浮きます。テア・シュテーゲンとブスケツが一瞬お見合い状態になったのを逃さず、ガメイロがブスケツを押しのけ落下点に入り、オーバーヘッド。テア・シュテーゲンがセーブし、こぼれ球をロドリゴがつめますが、再びテア・シュテーゲンがセーブ。

 

バレンシアガが絶好機を逃します。

 

前半は2-1でバルサがリードして折り返します。

 

後半

前半同様の試合展開。バルサがボールを保持して、バレンシアがカウンターを狙います。

 

6分、バルサがカウンターを阻止して速攻。アルトゥールがドリブルで持ち上がり、右中央のグリーズマンへパス。グリーズマンは中へ持ち出しシュート。シレッセンが後方にはじいてしまい、ピケがつめてバルサが追加点を奪い3-1とします。

 

9分、バレンシアDFがパスを警戒したため、セメドがするすると右からカットインしてシュート。左ポストに嫌われます。

 

15分、ファティに代えてスアレス投入。

 

その直後、スアレスがゴール前でアルトゥールから楔を受け、アルトゥールにリターンをしようとしますがDFがついていたため、断念。そのままノーステップでシュート。ゴール左へ吸い込まれます。

 

スアレスの個人技で4-1とします。

 

18分、デ・ヨングが中盤からドリブルで持ち上がり、パスを警戒したバレンシアの中盤を置き去りにして前方のスアレスにパス、スアレスはスルー。グリーズマンが走り込みシレッセンと1対1になりますが、シュートはシレッセンがセーブ。ガブリエルが拾いますがクリアにももたついたところをペレスが拾ってシュート。シレッセンがセーブします。

 

36分、バルサが前からプレスをかけて、ブスケツがパスカットしそのまま前方のスアレスへ。スアレスはタメてから右へパス。走り込んだラキティッチがシュートするもガブリエルがブロック。こぼれ球をラキティッチが拾いゴールライン際からクロス。ヴァスがクリアするも小さく、ブスケツがカットし前方のグリーズマンへパス。グリーズマンはDFに前方を防がれ左へパス。そのボールをスアレスがダイレクトシュート。ニアサイドに決めます。

 

バルサが5-1とします。

 

46分、バレンシアガバルサを押し込み右サイドからヴァスがクロス。セメドがファーへクリアも馬連氏が再びボールを拾って左のチェリチェフがサイドをえぐってクロス。マキシ・ゴメスが合わせて1点を返します。

 

終了間際にバレンシアの意地の1点がありましたが、5-2でバルサが勝利しました。

 

気になったプレーヤー

バルセロナ

#31アンス・ファティ

“もっています!!”、1ゴール1アシストと結果を出したが、自陣で不用意なドリブルをして奪われることもしばしば。でもそれを上回るカットインからのシュートやサイドでのボールの引き出しなどがある。守備でもさぼらず、SHの位置まで下がる。このまま順調に育ってほしい。

 

#8アルトゥール

コンディション良好。アルトゥールのパスセンスを生かすには、ブスケツ、デ・ヨングがいると相乗効果が見られる。

 

#21デ・ヨング

アルトゥールのパスセンスを生かすフリーランニングが良い。スペースを見つける能力が高いのだと思う。この能力がパスやフリーランニングにつながっている。

 

#5ブスケツ

ブスケツが高い位置でボールを奪い、ショートカウンターからのゴールが増えている。周囲との連携が良く、巧くプレスをかけることができている証拠である。ブスケツのパスカットが増える=バルサが好調と言っていいと思う。

 

#9スアレス

復帰戦で2ゴールもまだまだコンディションは悪い。体が重そうで、得点の嗅覚で結果を出した感じです。でもストライカーにとって一番大事な嗅覚がさび付いていないことはとても大事なことなので、これからコンディションを上げていってほしい。

 

#17グリーズマン

得点はなかったものの、献身的に動き攻撃を活性化させる。周囲との連携は試合ごとに良くなっているので、今後復帰してくるメッシ&スアレスとも連携を高めていきたい。

 

バレンシア

#9ガメイロ&#19ロドリゴ

どちらか1人が守備の時にブスケツをケアすれば、試合展開は変わっていたはず。ただ、カウンターの際のコンビネーションは良かった。

 

総括

バルセロナ

今シーズン失点は多いものの、試合を重ねるごとに試合内容が良くなっている。特にブスケツ、アルトゥール、デ・ヨングの中盤はゲームを支配できるだけのポテンシャルがあるので期待大です。ただ、スアレス、メッシが入った時に前線からの守備が機能するかが未知数。現在はファティやペレスがさぼらず守備をしてバランスが取れているが、メッシ&スアレスが入った時に同等強度を保った守備を構築できるかがポイントになりそうです。

 

バレンシア

マルセリーノがトップの判断で解任されての初試合。セラーデスの采配は何とも言えない。急場で守備ブロックを形成できたのは良いが、細かい戦術や策を持っているかは不明。対戦相手に合わせた戦術や策がないと勝ち点は伸びていかなそうです。

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