俺から見たレガネス対バルセロナ

第14節、レガネス対バルセロナです。

 

バルサはCBにピケとウムティティ、右SBにワゲ、左SBにジュニオール、ダブルボランチにデ・ヨングとブスケツ、右SHにデンベレ、左SHにグリーズマン、2トップがメッシとスアレスの4-4-2で臨みました。

 

一方、レガネスはアギーレ元日本代表監督が指揮を執っています。

 

前半

レガネスは5-4-1で守備をしっかり固めます。

 

バルサはボールを保持し、レガネス陣内まで侵入していきますが、DFラインが普段と違うため、ビルドアップのぎこちなさが明らかに見えます。

 

11分、ルベンがハーフウェーライン左サイドでボールをキープし、中央前方のロケ・メサに楔を入れます。ジュニオールが寄せますが遅く、ロケ・メサは前を向き、右前方のスペースへループパス。慌ててウムティティが寄せますが、エン・ネシリにパスを通されます。エン・ネシリは寄せてきたピケに対して左足に持ちかえてファーサイドにシュート。テア・シュテーゲンは一歩も動けず、ゴール左上隅に突き刺します。

 

レガネスが先制します。

 

15分、レガネスは左サイドで前からプレスをかけてボールを奪い、ルベンがブスケツをかわして強烈なシュート。わずかにゴール左へ外れます。

 

22分、グリーズマンが中央でこぼれ球を奪いに行き、メッシが拾って左前方のスアレスにパス。スアレスはトラップで前に抜け出しますが、コントロールが乱れクエージャルに寄せられてシュートはセーブされます。

 

25分過ぎ、デンベレとグリーズマンがポジションチェンジ。

 

30分、左サイドでデンベレが1人かわしてアーリークロス。スアレスがヘッドで合わせボールはファーサイドへ。クエージャルがファインセーブでコーナーに逃れます。

 

直後のコーナーキック。ファーサイドで下がりながらスアレスがヘディングシュート。力なくクエージャルにキャッチされます。

 

45分、レガネスのカウンター。自陣から右サイドへ大きなフィード。エン・ネシリが拾ってカットイン。ピケと1対1になり、左に持ち出してシュート。ニアへ外れます。

 

レガネスが1点リードして折り返します。

 

後半

バルサは前半よりもワゲとジュニオールが高い位置をとり、2-4-4のような布陣で攻撃にウェイトを置きます。

 

1分、バルサの右コーナーキック。ピケがファーサイドで競り勝ちヘディングシュート。ニアのポストに当たり、はね返ったボールをピケが思わずハンド。

 

決定機を逃しますが、なぜ手が出たのだろう。

 

7分、左サイドからメッシのフリーキック。DFとGKの間に入れた絶妙のクロスにスアレスがピンポイントで合わせてバルサが同点とします。

 

10分、ワゲが右サイドのゴールライン際まで侵入し、切り返しで縫呼応としてボールを奪われそうになりスライディングで何とかデ・ヨングに戻します。デ・ヨングはタメてから左前方のメッシにショートパス。メッシはターンしてミシュート。クエージャルがキャッチします。

 

12分、ブスケツ、グリーズマンに代えてビダルとラキティッチを投入。ラキティッチがアンカーに入り、4-3-3にシステムを変更します。

 

19分、右サイドからメッシがバイタルエリアのスアレスに楔を入れてダッシュ。スアレスはメッシを使わずにターンしてシュート。枠の左へ外します。

 

20分、レガネスの速攻。左サイドをジョナタン・シルバが持ち上がりクロス。中央でエラソがフリーでヘディングシュートも当たり損ねでファーサイドへ流れていきます。

 

33分、レガネスは右サイドの高い位置からゴール前へロングスロー。ウムティティがヘッドでクリアするもこぼれ球をルベンがダイレクトボレー。ドライブのかかったシュートでしましたがテア・シュテーゲンがキャッチ。テア・シュテーゲンはすぐさま右サイドのワゲにスロー。ワゲは前方のメッシにパス。メッシは最前線のスアレスの動きに合わせてDFの間を抜くロングスルーパス。オメルオがカットしますが処理にもたつき、デンベレが奪って右サイドのゴールライン際まで侵入。クロスの相手を探している間にオメルオが戻ってクロスをブロックします。

 

直後のコーナーキック。ニアで抜けたボールがルベンに当たり、ボールはニアに飛び込んでいたビダルのもとへ。ビダルがしっかり押し込み、バルサが逆転に成功します。

 

45分、バルサのカウンター。デンベレが右サイドをドリブルで持ち上がり、メッシとワン・ツーで突破し、あまり角度のないところからシュート。クエージャルが絶妙な飛び出しでコースを狭めてセーブします。

 

2-1バルサが逆転で勝利しました。

 

気になったプレーヤー

レガネス

#6ロケ・メサ

170cmぐらいの身長ながらフィジカルは強いし、パスセンスもある。先制点のアシストも見事でした。

 

#21ルベン

いいプレーも多かったが、決勝点を献上するプレーに関与。軸足に当たってしまったからもったいなかった。

 

#1クエージャル

セットプレーからの2失点はあったが、ファインセーブも結構あった。安定感がある。

 

バルセロナ

#9スアレス

良いところで点を奪ったが、レガネスの5バックにスペースを消されてなかなか楔をもらえなかった。

 

#10メッシ

久しぶりの4-4-2、両SBとは連携が確立できていない状況で、パスの受け手がいない中での試合。いつものタイミングでパスを出すも味方とは合わないことが多かった。

 

#5ブスケツ

最近特に思うこと。ブスケツが苦しそうにプレーをしているときのバルサは出来が非常に悪い。ブスケツ個人のパフォーマンスというよりは、周囲の守備意識、守備戦術理解の低さが関係しているように思える。ブスケツがいい形でボール奪取に関わると、バルサの攻撃が活性化する。

 

#21デ・ヨング

ダブルボランチはとてもやりにくそうだった。中央で細かくパスをだせる相手がブスケツだけで、ショートパスで敵を引きはがすことができなかった。

 

#22ビダル

エネルギッシュに動き回り決勝点を奪う。

 

#16ワゲ

昨シーズンも書いたが、バルサのレベルには到達していない。また、レガネスの選手にも当たり負けしたり、ポジショニングが悪く置いていかれたりと散々な状況。セメドとセルジ・ロベルトが出場できなかったチャンスは全く生かせなかった。

 

#24ジュニオール

ワゲほどはひどくないが、ジョルディ・アルバの代役は名乗れるほどではない。思い切って攻撃に比重を置いたらいいと思う。

 

総括

レガネス

守備組織はしっかりしている。攻撃もエン・ネシリを中心に据えてカウンターを磨けば勝ち点も取っていけると思う。負けてしまったが、試合内容は悪くないと思う。あとは継続してやっていけるかがポイントです。

 

バルセロナ

バルベルデが迷走。久しぶりに4-4-2を導入するも4-2-4になってしまい、前半は機能せず。後半はSBの位置を高くして修正したものの、ブスケツ、デ・ヨングが“4-3-3だったらあるはずの中盤中央のパスコース”がなく大苦戦。ラキティッチ、ビダルを入れて改善を図ったかと思えば、13分後にはデ・ヨングに代えてファティを入れてまたダブルボランチに戻す不可解な采配を見せる。

 

大差がついていたり、負傷交代を余儀なくされたりしない限り、先発した中央のMF2人を代えるのはありえないと思う。

 

バルベルデはチームが上手く回っていないことを理解はしているけど、良い手が浮かばず迷走しているように思える。試合内容も悪いので、このままでは遅かれ早かれ勝ち点を落としたり、負ける試合が増えてきたりするのは明らか。

 

私だったら、4-3-3でシステムは固定して、中盤はブスケツをアンカーに置き、アルトゥールとデ・ヨングを前に置き、3トップは右からメッシ、スアレス、グリーズマンにしてしばらくは先発も固定します。選手の疲労が蓄積したり、不平不満も出てきたりするだろうけど、バルサらしいサッカーをしつつ、連携を深めていく必要があるのでそこは結果を出して抑え込むしかないかな。オプションはビダルをトップ下に入れてブスケツ、デ・ヨング、アルトゥールのうち2人がボランチに入るぐらいしかなさそうです。

 

これからチャンピオンズリーグのドルトムント、インテル戦、リーガではアトレティコ・マドリードやクラシコを控えているのでどこまでできるのかわかりませんが、良い試合内容と結果を期待したい!!

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