俺から見たバルセロナ対ドルトムント
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ゆーすけ
2019年12月01日 01:19 visibility310
チャンピオンズリーグ、グループリーグ第5節、バルセロナ対ドルトムントです。
バルサはピケが出場停止、ウムティティとラングレで中盤を組み、右にセルジ・ロベルト、左にジュニオール。中盤はダブルボランチでブスケツとデ・ヨング、左にラングレ、右にラキティッチを置き2トップにメッシとスアレスで臨みました。
前半
ドルトムントは4-4-2でボールへの寄せが早い印象です。
1分、前からプレスをかけたドルトムントはラキティッチの横パスをブラントがカットしてカウンター。ブラントはドリブルで持ち上がり右のハキミへパス。ハキミはゴールライン際までえぐってクロス。テア・シュテーゲンが触り、シュルツがニアへ走り込んでシュート。ウムティティがブロックします。シュルツが再びつめますが枠の右に外れます。
ドルトムントはいきなりチャンスを迎えましたが決めきれません。
6分、右でボールをキープしたメッシが左のデンベレへ展開。デンベレはニアへクロス。ラキティッチが合わせますがDFがブロック。
ほぼ互角の立ち上がりを見せます。
13分過ぎ、ドルトムントのボール保持の時間が長くなりました。
22分、バルサのカウンター。左でボールを受けたスアレスが中央のメッシに預けて前線に走り出します。メッシはドリブルで持ち上がりDFをかわしてスアレスへスルーパス。スアレスはトラップからニアへシュートを決めますがわずかにオフサイドでした。
25分、デンベレが負傷交代。グリーズマンが入ります。
28分、左サイドからグリーズマンが中央のスアレスにパス。スアレスはオーバーラップしてきたジュニオールにスルーパス。アカンジがカットするもこぼれ球にメッシが反応。メッシはダイレクトでスアレスにやわらかいスルーパス。スアレスはビュルキの股を抜くシュートを決めてバルサが先制します。
この1点でバルサが攻勢に出ます。ドルトムントは浮足立ちます。
30分、バルサのショートカウンター。メッシが右からカットインしてフンメルスをかわしてシュート。ビュルキがセーブします。
31分、右から左に展開し、ジュニオールがペナルティエリアの横から中のスアレスにパスをし、ワン・ツーをもらうべく走り出します。スアレスはリターンパス。しかし、途中でグリーズマンがカットし、縦に進入しようとしてピシュチュクに潰されます。こぼれ球をジュニオールが拾ってクロス。ビュルキが触りこぼれたボールをスアレスがシュート。フンメルスがクリア。
32分、バルサのショートカウンター。フンメルスの縦パスをデ・ヨングが完全に読んでカット。ダイレクトで前方のメッシにパス。メッシは左にいたスアレスにボールを預けて、スアレスの後ろを回ってリターンを受ける動きをします。スアレスはそのタイミングでリターンパス。メッシは落ち着いてゴール右へシュート。
バルサが追加点を奪います。
41分、ビュルキのフィードをラキティッチがヘッドで跳ね返し、ブスケツがスルー。後方にいたメッシが受けます。メッシは右サイドの角度のないところでビュルキと1対1になるも珍しくボールコントロールミスでビュルキがキャッチします。
前半はバルサが2-0として折り返します。
後半
0分、ラキティッチが右サイドでタメて前方へスルーパス。セルジ・ロベルトが中からオーバーラップして抜け出し、ドリブルからクロス。メッシがダイレクトで左に流してグリーズマンがダイレクトシュート。ビュルキがファインセーブして得点を許しません。
5分、メッシがセンターサークル付近でボールをキープ。グリーズマンが左から中に入り込みメッシからくさびを受けてダイレクトでメッシに落とします。メッシはここからスピードに乗ってドリブル開始。するするとDFラインを突破し、ビュルキと1対1になり、ビュルキをかわしますが転倒。主審はシミュレーションをとり、メッシにイエローカード。
どう見てもビュルキをかわすときにバランスを崩して転倒したようにしか見えません。ファールをもらいにいったわけではないから、何もなしでゴールキック再開でいいと思います。
序盤はバルサが主導権を握ります。バルサは昨シーズン同様、勝っている展開だと4-4-2で守備ブロックを作ってカウンターがはまります。
15分、ドルトムントの速攻。左から中央のブラント、左のサンチョとボールをつなぎ、サンチョはDFとGKの間にクロス。ブラントが走り込みシュートもテア・シュテーゲンがファインセーブ。ハキミがつめようとしますがつめ切れません。
20分、右サイドの高い位置でセルジ・ロベルトファーサイドに高いクロス。メッシが助走をつけて走り込みDFに競り勝ちヘディングシュート。ゴール左へ外れます。
21分、バルサのカウンター。メッシが自陣中央でボールを受けてドリブル開始。スアレスが中央から右に流れてメッシのパスコースとドリブルのコースを空けます。メッシは中央をドリブルし、寄せてきたアカンジをあっさりかわして左サイドのグリーズマンに絶妙なスルーパス。グリーズマンはファーサイドに流し込みます。
バルサが3-0とします。
29分、ペナルティエリアの外、右40度くらいからメッシのフリーキック。ファーサイドをストレート系のキックで狙いますがわずかに落ち切らず、バーに嫌われます。
31分、ドルトムントはピシュチュクに代えてザガドゥを投入し3バックにシステムを変更します。
その直後、左のゲレイロからループパスで前線のブラントにボールが入ります。ブラントは右のサンチョにパス。パスがずれたのでサンチョはトラップして前を向き、ジュニオールと1対1になります。ジュニオールはハンドを恐れて手を後ろで組み対応も、サンチョは右に持ち出しシュートコースを作りニアへシュートを突き刺します。
ドルトムントが1点を返し、3-1とします。
33分、バルサはビダルを投入して4-4-2からカウンター狙いで逃げ切りを図ります。
41分、ドルトムントはパスを回して左のゲッツェが中にパス。ゲレイロがスルーしてサンチョがシュート。テア・シュテーゲンが触り、バーに嫌われます。テア・シュテーゲンのファインプレーでした。
終盤にスコアは動かず、3-1でバルサが勝利しました。
気になったプレーヤー
バルセロナ
#10メッシ
この試合にはかなり気合が入っていたみたいで、手の付けられない大活躍。1ゴール2アシストと結果も出したが、プレーの内容もハイレベル。久しぶりにメッシのパフォーマンスで明らかにチームが変わったのを見ました。
#4ラキティッチ
冷遇されていましたが、システムを4-4-2にしたために先発復帰。昨シーズンの使い慣れたシステムなので違和感なくフィット。大活躍でした。このまま4-4-2をベースにするのであれば、冬の移籍市場で放出はないかな。
#24ジュニオール
攻撃面の良さを存分に出した。メッシとの連携はまだまだだが、左サイドで存在感をアピール。ジョルディ・アルバの穴埋めにはなった。1失点に関わったけど、守備は捨てて攻撃に専念すればいいと思う。
#17グリーズマン
メッシとの連携は徐々に良くなってきている。この試合ではメッシから2本のラストパスを引き出している。このまま連携強化を図りたい。
#23ウムティティ
完全復活が見えてきました。この試合では危なげないパフォーマンスを披露。
ドルトムント
#7サンチョ
後半から投入され、攻撃を活性化させ1点を奪う。独特のリズムを持った選手です。
#15フンメルス
以前は攻守にわたり良いCBだと思っていましたが、衰えが見られるのか、この試合ではフィードミスがあったり、ドリブルで抜かれたりと散々でした。
総括
バルセロナ
昨シーズンの4-4-2への回帰。バルサらしくないけど、有効にカウンターを仕掛けられるので効率性はいい。このシステムを導入していくとなると、ラキティッチは欠かせない存在になります。一方でアルトゥールやアンス・ファティ、カルレス・ペレス、アレニャ(ほとんど出てないけど)などは出番が限られてきます。この応急処置だと勝ち点は拾えるけど、バルサらしいパス回しは減るし、カンテラから選手が上がってくれなくなります。デ・ヨングも何のために獲得したのかわからなくなってきます。長い目で見るとあまりお勧めできませんし、メッシへの依存度が4-3-3の時よりも大きくなります。個人的には4-3-3でやってほしいです。
ドルトムント
第1節にバルサを押し込んだ勢いはなく、いいところなく終わってしまった。ここぞというときに点が取れる選手がいると違うかもしれませんが、全体的に停滞感が感じられる試合内容でした。
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