俺から見たバルセロナ対レアル・マドリード

第10節、延期になっていたクラシコです。

 

バルサはブスケツが発熱で急遽先発を回避。アンカーにラキティッチ、右SBにセメド、中盤の右CHにセルジ・ロベルトが入り、守備時は4-4-2、攻撃時は4-3-3の布陣で臨みます。

 

一方、レアルはベンゼマとベイル(右WGに近い)の2トップ。左サイドハーフ(左WG)がいないちょっといびつな4-3-1-2で入りました。

 

前半

開始からレアルが前からプレス。バルサはハイテンポのパスとテア・シュテーゲンの正確で低空のフィードで対抗します。

 

3分、メッシが自陣中央右でボールを受けてイスコをかわして左サイドを駆け上がったアルバにロングフィード。アルバが抜け出し、ダイレクトで中へクロス。スアレスにはわずかに合わず。合っていたらビッグチャンスでした。

 

9分、クロースの縦パスを、イスコがピケに寄せられながらもヒールで中央へ。ベンゼマが走り込みシュートもテア・シュテーゲンがキャッチ。

 

バルサのパス回しを前からのプレスで抑えられないと判断したのか、10分限定だったのか、レアルが守備ブロックを引き、縦パスをつぶしに行く戦術にチェンジ。この変更でバルサは縦パスを入れにくくなり、レアルが主導権を握り始めます。

 

16分、レアルの左コーナーキック。ファーサイドでカゼミロがヘディングシュート。ピケがゴールラインぎりぎりでクリアします。

 

25分、カゼミロがこぼれ球を拾ってミドルシュート。テア・シュテーゲンがセーブ。

 

29分、左サイドのアルバがボールを受けてクロス。セルジ・ロベルトが飛び込みますがクルトワがパンチング。こぼれ球をメッシがつめますが、セルヒオ・ラモスがクリアします。

 

30分、レアルは左からのクロスをはね返されるもフェデ・バルベルデがダイレクトシュート。ゴール右へ外れます。

 

レアルは攻撃をシュートで終わり、バルサのカウンターにも警戒しています。一方、バルサは簡単にはシュートを打ちにはいかず、決定機を作ろうとします。流れはどんどんレアルに傾いていきます。

 

40分、中央でボールを受けたメッシが左サイドから中に入ってきたアルバにループパス。アルバはダイレクトシュートも枠の右へ外します。

 

43分、左からのクロスをラングレがクリア。またもやフェデ・バルベルデがミドルシュート。テア・シュテーゲンがキャッチします。

 

44分、左サイドからグリーズマンがクロス。ファーサイドでスアレスがダイレクトで折り返します。メッシが走り込みますが、手前でメンディが触り合わせられず。遅れて走り込んだデ・ヨングも合わせられず。

 

レアルペースでしたが、スコアは動かず、0-0で折り返します。

 

後半

前半同様の展開。

 

53分、レアルはバルサを押し込み、フェデ・バルベルデが強烈なミドルシュート。ピケがブロックします。

 

55分、ぱっとしなかったセメドに代えてビダルを投入。セルジ・ロベルトを右SBに持ってきて改善を図ります。

 

59分、レアルゴール前でメッシ、スアレスと立て続けにシュートチャンスを得ますが、DFに寄せ荒れた影響もあり空振り。ビッグチャンスを逃します。

 

63分、メッシが右からアーリークロス。スアレスが落としてグリーズマンがシュートもDFがブロック。

 

67分、レアルのカウンター。右からフェデ・バルベルデがドリブルで持ち上がり中央へパス。ビダルがカットしますが再びフェデ・バルベルデが拾って左のベイルへパス。ベイルはシュートを放ちますがニアサイドのサイドネットの外側に外します。

 

70分、スペースが空き始めてオープンな展開になってきます。

 

71分、中盤でデ・ヨングがボールを受けて一気に前線のスアレスに楔を入れて、デ・ヨング自身も前線に駆け上がります。スアレスはその意図を組みリターンパス。デ・ヨングはボールを受けてミドルシュート。クルトワがキャッチします。

 

同じく71分、カゼミロが左のメンディにフィード。メンディはDFとGKの間にクロス。ファーサイドに走り込んだベイルがゴールを決めますが、メンディがオフサイドでした。

 

86分、バルサの左コーナーキック。ファーサイドでスアレスがDFと競り合いながらヘディングシュート。枠の右へ外れます。

 

後半もスコアは動かず、0-0の引き分けでした。

 

気になったプレーヤー

バルセロナ

#15ラングレ&#3ピケ

レアルのサイドからのクロスをことごとく跳ね返し続ける。2人がいなかったらクロスからの失点があってもおかしくなかった。

 

#18ジョルディ・アルバ

ソシエダ戦からコンディションを上げて左サイドの攻撃を活性化。

 

#2セメド

メンディと中央からサイドに流れてきたベンゼマにコテンパンにやられる。

 

レアル・マドリード

#15フェデ・バルベルデ

この試合のMVP。運動量豊富で攻守にわたりピッチ上を駆け回る。攻守の切り替えが早く、ボールを奪われるとすぐに戻って攻撃をつぶし、こぼれ球を拾う意識も高く、ミドルシュートも強烈でゴールの上には飛んでいかない。レアルはとてもいい選手を獲得したと思います。イングランドならボックストゥボックスで活躍できる選手。今シーズンのレアルのキーマンになりそうな勢いもあります。

 

#14カゼミロ

いつも通りバルサの攻撃をつぶしに行く。今回はフェデ・バルベルデという相棒を得て楽ができたのではないかと思います。

 

#11ベイル

爆発的なスピードはなくなり、1ランクプレーの質が下がりました。レアルの攻撃陣としては物足りない。

 

総括

バルセロナ

ブスケツの離脱でファイターのセメドを先発起用も攻撃面で相手を押し込めないので後手に回る。後半、セルジ・ロベルトをSBに入れて応急処置を施すもあまり効果はなく、手詰まり。メッシ、スアレス、アルバの個人技にしか攻撃は頼ることができなかった。0-0の引き分けはバルサにとっては御の字と言ってもいい試合内容だった。「たら、れば」だが、試合の早い段階でメッシを右サイドに張らせてメンディと1対1、もしくはセルジ・ロベルトを入れて2-1の状況にさせれば、主導権を握れたと思います。

 

レアル・マドリード

バルサの変則的な陣形に左サイドハーフを置かないで変則的な布陣で対応。一歩間違えれば、メンディ1人しかいない左サイドを破られてもおかしくはない状況でしたが、ジダンの思い切った采配がズバリと当たりました。セメドが攻めあがってこないことをいいことにベンゼマが左に流れてメンディと2対1を作り、攻撃の起点づくりを行ったことが試合の流れを呼び込んだ最大の要因だと思います。また、中央はカゼミロとフェデ・バルベルデでしっかりと固めてバルサの中央からの攻撃をシャットアウト。最初の10分で試合の流れを読み切ったジダンの采配がここでも当たり、レアルが試合の主導権を握ることができました。シュートで攻撃を終わることを徹底していたので、決定機は少なくなりましたが、思い通りの試合展開で、最低ラインの勝ち点1をアウェイでもぎ取ったので、そこそこ満足のいく結果だったと思います。

 

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