俺から見たアスレティック・ビルバオ対バルセロナ

コパ・デル・レイ準々決勝、アスレティック・ビルバオ対バルセロナです。

 

バルサはグリーズマンをベンチに置き、セルジ・ロベルトが先発しました。

 

前半

ビルバオは3-5-2で、縦パスへの寄せを早くしてバルサのビルドアップを阻止しようとします。

 

4分、メッシが右から強引なドリブルで2人抜いてDFを引きつけて中央のファティへパス。ファティは左に持ち出してシュートも枠の左に外れます。

 

6分、右でメッシがタメを作って中をオーバーラップしたセメドにパス。セメドは中にクロス。ラキティッチが触り、中央のファティが後ろ向きにトラップしてから反転してシュート。ウナイ・ヌニュスがブロックします。

 

9分、ビルバオの左コーナー。ニアから抜けてきたボールをウィリアムズが押し込むもオフサイド。

 

バルサはいつも通りボールを回しますが、奪われるとリトリートして対処。ビルバオはしっかり守ってカウンターを狙うもスピード不足。

 

一進一退の攻防が続きます。

 

25分過ぎ、バルサが押し込み始めますが、ワンプレーで流れが一変します。ビルバオの右からのフリーキックでゴール前に上がったボールをピケがコーナーに逃げるも判定はゴールキック。このワンプレーでビルバオの選手が奮起。一方、主審の判定基準があいまいになり、試合が荒れ始めます。

 

30分、テア・シュテーゲンの縦パスをダニ・ガルシアが奪いトラップからシュート。枠の左に外れます。

 

前半は0-0で終了。

 

後半

56分、センターサークル付近からメッシがデ・ヨングにスルーパス。デ・ヨングはDFラインを抜け出し、ウナイ・シモンと1対1になります。デ・ヨングは右にかわそうとしてウナイ・シモンと衝突。衝撃を逃がそうとして飛んだのがシミュレーションの判定。絶好機を逃します。

 

58分、メッシのスルーパスに右のセルジ・ロベルトが抜け出しグラウンダーのクロス。ウナイ・シモンがキャッチしますがこぼし、ラキティッチが反応しますが詰め切れず。

 

63分、左中央からバルサのフリーキック。DFが整う前にリスタート。DFのラインの裏をとろうとしたラングレでしたがDFがクリア。セルジ・ロベルトが詰めますが右ポスト直撃。しかし、ラングレがオフサイドでした。

 

64分、左サイドペナルティエリアの中でカパがデ・ヨングの背中にショルダーチャージを受けて転倒。しかし、ノーファールの判定。私個人としてはP.K.でもおかしくなかったと思います。

 

66分、バルサは右から左のアルバに展開。アルバは前方に走り込んだグリーズマンにパス。グリーズマンはニアへグラウンダーのクロス。デ・ヨングが合わせますがウナイ・シモンがセーブします。

 

69分、アルトゥールが右のセルジ・ロベルトにフィード。セルジ・ロベルトはドリブルで持ち上がりDFを引き付けてファーへグラウンダーのクロス。グリーズマンがフリーでシュートもウナイ・シモンがファインセーブ。

 

80分、ウナイ・シモンが右サイドへ大きなクリア。アドゥリスがバックヘッドで流して、ウィリアムズが走り込みシュート。枠の上に外します。

 

87分、バルサは右サイドでパスを回してビルバオDFを引き付け、ウムティティが左中央のアルトゥールにパス。ラウール・ガルシアがプレスバックしますが、アルトゥールは1回転ターンでいなし前を向きます。DFラインと同じ高さにいたメッシがボールを受けに下がり、ウナイ・ヌニュスがつられて1歩前にポジションをずらしたその瞬間にメッシが裏をとり、ゴール前へダッシュ。その動きを逃さなかったアルトゥールはメッシにスルーパス。メッシはトラップからファーサイドへシュート。しかし、ウナイ・シモンが左足一本で止めます。

 

メッシは絶好機を逃します。

 

89分、ビルバオは右サイドの高い位置からスローイン。一度戻してダニ・ガルシアがファーサイドへクロス。ウィリアムズがフリーでボレーシュートも当てそこないゴールの左へ外します。

 

92分、右サイドからイバイがライナー性のクロス。ニアでウィリアムズが触りちょっとコースが変わりファーサイドネットに突き刺さります。

 

ビルバオが試合を決める1点を奪いそのままタイムアップ。ビルバオが勝ち上がりました。

 

気になったプレーヤー

アスレティック・ビルバオ

#1ウナイ・シモン

ビッグセーブ連発でこの試合のMVP。

 

#14ダニ・ガルシア

ビルバオの14番というと長年スサエタが背負ってきたので他の選手が付けていると違和感がある。しかし、この試合ではダニ・ガルシアが中央をしっかりと固めた。

 

#9ウィリアムズ

決勝点を決めるも、それ以外はピケに抑え込まれることが多かった。しかし、後半30分ごろにピケにシャツをつかまれながらもドリブルでピケを引きずり倒し、イエローカードを誘発させ、負傷退場に追い込んだあたりから自由にプレーさせてもらえるようになった。このプレーが決勝点につながる布石になりました。

 

バルセロナ

#31ファティ

思い切りよくシュートを打つシーンが増えてきた。バルサが冬の移籍市場でFWをとらなかったので出場機会が増えるはず。ここで経験を積み、ゴールを重ね大化けしてほしい。

 

#10メッシ

過密日程の影響もあるのか、動きにキレがなくなってきている気がする。

 

#20セルジ・ロベルト

悪くはないけど、WGで使われるときはもっとゴール前で仕事(主にシュート)をしてほしい。SBやCH,そしてWGと様々なポジションで起用されるができるはずです!!

 

#21デ・ヨング

動きは悪くない。決定機をミスしてイメージが悪いだけ。めげずに頑張ってほしい。

 

#8アルトゥール

短時間で、効果的なパスを配給。受け手がいい動きをしさえすれば、いいパスをたくさん出せる。

 

総括

アスレティック・ビルバオ

しっかり守ってチャンスをうかがう戦い方で互角に渡り合う。守備ではどの試合でもボールへのよせがしっかりしているのが強み。あとは、攻撃の形ができればできてくればリーガ・エスパニョーラでも上位に食い込んでいけます。

 

バルセロナ

過密日程で高い位置でのプレスをほぼ放棄。ターンオーバーはしていないし、しょうがない。一方攻撃は、そこそこチャンスを作れたが、ゴール前に走り込む人数が少ない。グリーズマン、ファティだけでなく、FWのポジションで起用された選手が思い切ってペナルティエリアに進入しないと難しくなる。スアレスがいない現状では、他の選手が分担してやっていく必要がある。

 

おまけ

審判が前半の誤審で判定基準を見失い試合があれてしまった。その結果、勝敗がどちらに転んでもおかしくない状況が生まれてしまった。誤審前までは拮抗したいい勝負だったので残念だった。

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