俺から見たバルセロナ対ヘタフェ

第24節、バルセロナ対ヘタフェです。

 

バルサは、ファティを左WG、グリーズマンをCF、中盤をアルトゥール、デ・ヨング、ブスケツで組み、右SBにセルジ・ロベルトを起用しました。

 

前半

ヘタフェは基本4-4-2で、前からマンマークではめ込みプレスをかけてきます。

 

バルサは、テア・シュテーゲンが落ち着いてパスを回そうとしますが、上手くビルドアップまではいけません。

 

序盤はヘタフェペース。

 

13分、メッシがヘタフェのDFラインでウェーブの動きを見せ、裏を狙います。その動きにブスケツがフィード。ソリアが飛び出し、メッシはバウンドボールをループシュート。高さが足りず、ソリアがキャッチします。

 

21分、ブスケツのバックパスのミスをマタが奪って独走。ウムティティが追いかけてシュート直前で足を出してクリア。

 

直後のコーナーキック。ニアでモリーナがヘッド。テア・シュテーゲンがはじき、中央にこぼれたボールをニョムがつめてゴール。しかし、VARでニョムがボールを見ずにウムティティに体当たりを仕掛け倒していたことが確認されてノーゴールになりました。

 

25分、モリーナがハーフウェーライン左でボールを収めDFラインの裏に走り出したマタにスルーパス。マタは抜け出して飛び出してきたテア・シュテーゲンを左に抜くもシュートコースがなくなり、ククレジャに戻します。ククレジャはシュートを放ちますが、枠の右へ外れます。

 

32分、バルサがヘタフェを押し込みパス回し。左サイドでボールを受けたウムティティがドリブルで持ち上がり最前線から中央に下がってきたメッシへパス。メッシは自分が空けたスペースにダイレクトでエチェイタの股抜きスルーパス。右から走り込んだグリーズマンが、飛び出してきたソリアの動きを見てアウトサイドでシャペウ。ソリアの上を抜きゴール。

 

押され気味だったバルサが先制します。この1点でヘタフェの運動量が少し落ちたような気がします。

 

38分、ハーフウェーライン右サイドでメッシがボールキープ。セルジ・ロベルトがオーバーラップしたので、メッシは前方のスペースへパス。セルジ・ロベルトはフリーで駆け上がり中央右のグリーズマンへパス。グリーズマンはダイレクトでメッシに落とします。メッシは中に持ち出しDFを引き付けて中央左のアルトゥールにパス。アルトゥールは左サイドのジュニオールに展開。ジュニオールはトラップで縦に持ち出しマイナスのクロス。エテボの股を抜きファーサイドに流れたボールにセルジ・ロベルトが走り込みニアへ流し込みます。

 

バルサが完璧な崩しで2点目を奪います。

 

42分、メッシがゴール正面右28mからフリーキック。ニアの上を狙いますがボール2つ分外れます。

 

47分、右サイドでボールを受けたグリーズマンがファーサイドへアーリークロス。メッシがフリーで飛び込みヘディングシュート。ソリアがファインセーブ。

 

バルサが2点をリードして前半を折り返します。

 

後半

明らかにヘタフェの運動量が落ち、バルサが楽にパスを回せるようになります。

 

58分、右中央でグリーズマンがボールキープ。ファティが中央から右に流れてきたのでグリーズマンはループパス。ファティは胸トラップでメッシに落とし、メッシはDFを相手に縦に持ち出し右足シュートも枠の右に外れます。

 

65分、ヘタフェは右サイドでボールを奪い、ワイドに開いたマタに展開。中央ではピケにマークにつかれたアンヘルがファーサイドへポジションをずらします。マタはその動きに合わせてアーリークロス。アンヘルの少し後ろにズレたボールでしたが、アンヘルは迷わず右足のインサイドボレーで合わせます。意表をつかれたのかテア・シュテーゲンは反応できず、ゴール右に決まります。

 

ヘタフェが1点を返し、息を吹き返します。

 

69分、ファティが左からカットイン。ニョムをかわしてシュート。ソリアがはじき出します。

 

71分、ペナルティエリアの左外側からヘタフェのフリーキック。ファーサイドでアンヘルがシュート。テア・シュテーゲンが右手一本ではじくも、はじききれずボールがゴール方向に落ちます。マタが反応し飛び込みますが、いち早くテア・シュテーゲンが右手でかき出します。

 

ヘタフェは絶好機を逃しました。

 

73分、左サイドでジュニオールがファティとワン・ツーで抜け出し、サイドをえぐりペナルティエリアに進入。ジュニオールはDFに寄せられながらもマイナスのクロス。ファティがダイレクトシュートもククレジャがブロック。中央にこぼれたボールをフリーのグリーズマンが右足シュート。バウンドしていたこともありますが枠の上に外します。

 

バルサも絶好機を逃します。

 

76分、バルサの速攻。ハーフウェーラインを越えたところでファティがボールを収め、メッシに落とします。メッシは右サイドから右中央へ走り出したグリーズマンにループパス。グリーズマンが抜け出し、飛び出してきたソリアと1対1になります。グリーズマンはファーへシュートも枠の左に外れます。ソリアの飛び出しが上手かった。

 

89分、ビダルが右のセルジ・ロベルトにフィード。セルジ・ロベルトはキープし、フォローに来たメッシにパス。メッシはカットインでアマトとエチェイタをかわして体勢を崩しながらもファーサイドへシュート。ボール1個分外れます。

 

2-1でバルサが勝利しました。

 

気になったプレーヤー

バルセロナ

#18ジョルディ・アルバ

足の付け根を負傷。長くかからないといいが・・・。

 

#10メッシ

得点は奪えなかったものの好調を維持。まだ、連携を確立できていないジュニオールにパスを試みるなど、周囲との連携強化を目指す。

 

#31ファティ

ニョム相手に1歩も引かずにチャレンジを続ける。とても好印象。このままレベルアップをしていってほしい。

 

#17グリーズマン

先制点は見事。一見の価値ありです。追加点を奪えるシーンが2度あったが決めきれず。そこを決められるとチームが楽になる。

 

#23ウムティティ

序盤はヘタフェのプレスにビルドアップがしづらそうだったが、時間の経過と共に改善され、先制点の起点になった。

 

#21デ・ヨング&#8アルトゥール&#5ブスケツ

ヘタフェのプレスに動じることなくビルドアップを試みる。前半の苦しい時間帯もパスをつなぐことで相手の体力を奪い、後半を優位に進められるわけだから、ロングボールに逃げずやり切ったことがこの試合の勝因と言える。

 

ヘタフェ

#19モリーナ

37歳とは思えないほどの運動量で前からプレスをかけ続け、前線でボールをキープする。ヘタフェの攻守のキーマンの1人。

 

#20マキシモビッチ

こちらも運動量豊富。前からプレスをかけていたかと思えば、プレスバックも早い。攻守の切り替えの早さにびっくり。

 

#9アンヘル

得点はお見事。バルサが長期離脱のデンベレの補填で獲得のうわさがあるが、バルサで活躍ができるような気はしない。

 

#15ククレジャ

セルジ・ロベルトのマンマークをしながら、ピケにもプレスをかえる運動量を見せたが、2失点目はセルジ・ロベルトの上りについていけなかった。

 

#12ニョム

若かりし頃は圧倒的なフィジカルを持ち、「すごいな、この選手」と思っていたが、30歳を過ぎて明らかにフィジカルが落ちる。その結果、ファールで止めたり、ラフプレーや姑息なプレーで対応したりすることになる。とても残念。

 

総括

バルセロナ

ヘタフェに前からプレスをかけられても揺るがずパスを回し続けたアイデンティティが勝利を呼び込んだ。コパ・デル・レイ敗退で1週間に2試合から1試合に減り、コンディション調整ができたことも大きい。次節のエイバル戦が終わるとチャンピオンズリーグも再開されるが、しっかりと準備を整えていきたい。

 

ヘタフェ

前回の対戦ではラフプレーが多く、いい印象がなかったが、戦術の浸透ができて、ラフプレーが減り、堅守速攻のチームに仕上がった。選手の動きをみても迷いなく動いていることがわかる。ヨーロッパリーグも勝ち上がっているし、今後も期待できそうです。

 

おまけ

バルサが長期離脱のデンベレの補填で選手補強が可能になりました。しかし、現在名前の挙がっているバレンシアのロドリゴ、ソシエダのウィリアン・ジョゼ、ヘタフェのアンヘル、ベティスのロレンではどれも物足りない。バルサ独特のパスサッカーにアジャストするだけでも大変なので、ワールドクラスのFW(インテルのラウタロ・マルティネスなど)でなくては、ベンチを温める選手が増えるだけになります。無駄にお金を使って補強せずに、現有戦力で頑張るのが得策ではないかと思います。

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