俺から見たビジャレアル対バルセロナ
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ゆーすけ
2020年07月06日 22:29 visibility249
第34節、ビジャレアル対バルセロナです。
前半
バルサは4-3-1-2でメッシがトップ下、グリーズマンとスアレスが2トップを形成。
一方、ビジャレアルは4-4-2でDFラインを高めに設定しカウンター狙いです。
3分、セルジ・ロベルトが左サイドでスアレスとワン・ツーで抜け出し左のアルバにスルーパス。アルバはDFとGKの間に鋭いクロス。グリーズマンがバックヒールで合わせようとしますが、手前でパウ・トーレスが触りオウンゴール。
バルサが先制します。
13分、ビジャレアルの速攻。サム・チクエーゼが右サイドでフィード。パコ・アルカセルが上手く抜け出し、ピケがつり出されます。パコ・アルカセルはピケに寄せられる前にファーへクロス。カソルラが受けてシュート。テア・シュテーゲンがはじき中央にこぼれたボールをジェラール・モレーノが蹴り込み、ビジャレアルが同点に追いつきます。
ビジャレアルは中盤が前からプレスをかけに行こうとしますがDFラインがストップしバイタルが空き、そこをメッシなどが使いチャンスを作ります。
しかし、ビジャレアルも負けていません。DFラインで奪ったボールを前がかりになっているSHやFWを使ってカウンターを繰り出し、お互いに打ち合いになります。
15分、スアレスが左からカットイン。1人かわして角度のないところからシュート。アセンホがセーブ。
直後のコーナーキック。ピケが中央でヘッドもアセンホがセーブ。ゴール前にボールがこぼれますが、DFがクリア。
19分、テア・シュテーゲンのフィードをメッシが胸トラップから反転。アンギッサをかわしますが、アンギッサはあきらめずに追いかけます。メッシはアンギッサの前に体を入れてドリブル。そのままバイタルエリアに進入し左サイドのスアレスにラストパス。スアレスはダイレクトシュート。アルビオルに当たりコースが変わりゴール。
バルサが2-1と勝ち越します。
36分、アンギッサのスルーパスにバッカが抜け出し左45度からシュート。テア・シュテーゲンがセーブします。
37分、バルサの速攻。セルジ・ロベルトが左のスペースにフィード。グリーズマンが持ち上がり、中央のスアレスにパス。スアレスはスルーし、ファーサイドのビダルがトラップからシュート。アセンホがセーブします。
44分、テア・シュテーゲンのフィードをカソルラがヘッドでカットしますが、ブスケツがヘッドで前夫のスアレスにパス。スアレスは右のセメドへパス。セメドはスアレスとワン・ツーを狙いスアレスにボールを預けて前方にダッシュ。スアレスはセメドをおとりに使い中央にパス。グリーズマンがメッシに落とし、メッシは左中央にドリブル。DFを引き付けてヒールパス。グリーズマンがフリーでループシュート。バーの下に当たりゴール。
バルサが3-1と突き放し前半終了。
後半
ビジャレアルは選手を2人代えてシステムを4-5-1に変更。
しかし、バルサは2点差もあって攻め急がずボールを回してビジャレアルを押し込み、導権を握ります。
52分、バルサのカウンター。右からメッシが持ち上がりDFを引き付けて外を駆け上がったビダルにパス。ビダルはふわりとしたクロス。中央でグリーズマンがヘッドで落とし、メッシがインサイドのハーフボレー。アセンホが正面でキャッチ。
タイミングが合わなかったのか、ループを狙ったのかわかりませんが、メッシとグリーズマンがいい連携を見せます。
57分、ビダルが右サイドでメッシとワン・ツーで抜け出しニアのスアレスにパス。スアレスは角度のないところからキックフェイントをかけてシュート。アセンホがセーブ。
65分、バルサのカウンター。メッシが自陣中央から左のラキティッチへロングスルーパス。ラキティッチはペナルティエリアの手前で追いつきキープ。タメを作ってファーサイドへグラウンダーのクロス。ビダルが走り込み強烈なシュート。アセンホがファインセーブ。そのこぼれ球をビジャレアルがクリアしようとしますがバルサが素早くプレスをかけて中途半端なクリアをさせます。左サイドのアルバが拾いその勢いのままメッシとワン・ツーでペナルティエリアに進入し、左45度の位置からアセンホと1対1になります。アルバは迷わずシュートもアセンホが正面でキャッチします。
68分、ビジャレアルを押し込み、ブスケツがペナルティエリア中央のわずかに外にいたリキ・プッチにパス。リキ・プッチは隣のメッシに預けてペナルティエリアに進入。メッシはDF5人を引き付けて右中央の後方にいたビダルにパス。ビダルは右サイドを駆け上がったセルジ・ロベルトにスルーパス。セルジ・ロベルトはニアに入ると見せて急停止をかけたメッシにマイナスクロス。メッシがファーサイドに流し込みます。
久しぶりにバルサらしい連携を見せた得点化と思いましたが、押し込んでいるときにビダルの戻りオフサイドがありノーゴールでした。
80分、アルバのフィードを左中央でメッシがヘッド。左サイドのファティにボールが入ります。ファティはニアのスペースに走り込んだメッシにパス。メッシはDFが寄せる前にDFとGKの間に絶妙なクロス。ブライスワイトが追いつきますが、アセンホが完璧な飛び出しを見せてシュートコースを塞ぎ、慌てたブライスワイトのシュートをセーブします。
86分、左サイドでファティが上下動を繰り返し、そのタイミングに合わせてアルバがDFの裏にフィード。ファティは足を滑らせましたが、ガスパールの裏をとり、アルビオル相手にカットインを仕掛け、アルビオルを目隠しにして股抜きシュート。アセンホは虚を突かれ動けず、ニアサイドに決めます。
バルサがダメ押し点を奪います。
90分、ビジャレアルを押し込み、メッシが右サイドでセルジ・ロベルトとワン・ツーで抜け出し角度のないところからシュート。アセンホがセーブ。
92分、ゴール正面左からメッシのフリーキック。ニアを狙いますがバーにはじかれゴール前に浮いたボールにブライスワイトがフリーでジャンプヘッド。アセンホが驚異のリカバリーを見せてはじき出します。
4-1でバルサが完勝しました。
気になったプレーヤー
ビジャレアル
#1アセンホ
4失点したものの府いい飛び出し、ファインセーブも連発。アセンホの頑張りがなかったらもっと失点していました。
#17パコ・アルカセル
同点ゴールの起点になった飛び出しは職人芸。
バルセロナ
#17グリーズマン
得意の2トップの位置で躍動。メッシと距離が近いと連携が取れることがよくわかりました。チームの先制点、3点目と得点にも絡む。特に3点目は一見の価値ありループシュートです。
#10メッシ
周囲の選手との距離感が近くやりやすそうだった。また、バイタルエリアでボールが受けやすい環境の影響も大きかった。幻のゴールも一見の価値ありです。
#20セルジ・ロベルト
この試合のキーマン。ビダルとセルジ・ロベルトの献身的な守備でビジャレアルのカウンターの回数を減らせた。また攻撃でもフリーランニングからチャンスを作る。
#19ブレイスワイト
最後のヘッドは惜しかった。
総括
ビジャレアル
最初のゲームプランは高い位置でボールを奪う予定だったが中盤とDFラインのわずかにできるギャップをバルサにつかれて打ち合いになってしまった。試合としては面白かったけど、後半修正を施したら重心が後ろにかかり、攻め込まれる展開になってしまい打つ手がなくなった。戦術的なミスで完敗と言っていい。ただ、立て直すのに時間はかからない負け方だった。
バルセロナ
4-3-1-2で中央に人を集めて連携の強化を図ることができたのは大きいが、ビジャレアルのバイタルエリアの空き具合も考慮しなければならない。前節のアトレティコ・マドリードだったら、この試合展開はなかったし、逆にサイドハーフがいないため、サイドをカラスコに攻略されて大敗だったと思う。メディアはバルサ復調とあおっているが全くそんな感じは受けなかった。4-3-1-2はサイドをSB1人で受け持つため、サイドアタックを得意とするチームやサイドに2人選手を配置されると押し込まれる展開もあり得る。しばらくは4-3-3や4-3-1-2、4-4-2を使い分けていくしかなさそうです。
おまけ
前半は打ち合いの、後半はバルサが余裕をもってパスを回してチャンスを作る展開でとても面白い試合でした。
いつもこういうスリリングな試合が見たいな。
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