俺から見たバルセロナ対エスパニョール
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ゆーすけ
2020年07月09日 21:56 visibility233
第35節、バルセロナ対エスパニョールです。
バルセロナはビダルに代えてラキティッチを先発起用しました。
前半
エスパニョールは5-3-2の守備ブロックを作り、ゴール前を固めてカウンター狙い。
バルサはメッシが右中心でポジションをとり、グリーズマンが左の3トップを形成します。
開始からバルサがボールを保持するも、エスパニョールの守備ブロックをこじ開けられない展開が続きます。
9分、エスパニョールのカウンター。ロカが自陣中央から右のエンバルバにフィード。完全に抜け出し、右45度からシュート。テアが足でファインセーブ。
15分、エスパニョールはブスケツの右サイドへのパスをカット。バルサはあわててプレスをかけますがエスパニョールは右サイドにパスを回してプレスを回避。そこから中央のロカに戻して、ロカは左のディダクに展開。ディダクはタメを作って中央にパス。走り込んだロカがミドルシュート。ピケがブロックします。
押し込まれてはいますが、完全にエスパニョールペース。バルサはフリーラニングするスペースがなく連動できずに後手を踏みます。
24分、バルサの速攻。エスパニョールのゴールキックをはね返し、メッシがバックパスを試みますがエスパニョールの選手に当たり跳ね返ります。跳ね返りをグリーズマンが拾って左中央のスアレスにスルーパス。スアレスは左に流れながらシュート。カレロがブロック。
43分、エスパニョールのカウンター。自陣左でボールを受けたラウル・デ・トマスが前方にフィード。ディダクが抜け出しクロス。ラングレが何とかクリアしようとしますが、クリアし損ね、テア・シュテーゲンにボールが当たり、ゴール前にボールがこぼれます。ダビド・ロペスが拾い、左にいたディダクにパス。ディダクはシュート。しかし、右ポストに嫌われます。
前半はエスパニョールに決定機がありましたが決められず0-0で折り返します。
後半
バルサはセメドに代えてファティを投入。流れを変えに行きます。
49分、浮いたボールにファティが足で突っ込み、カレロの足にスパイクの裏が入ります。主審はイエローカードを提示しましたが、VARが介入しレッドカード退場になりました。
直後の51分、ルーズボールにロザーノが突っ込み、ピケの脛にスパイクの裏が入ります。先ほど同様イエローカード、VARでレッドカードに変更。
数分で両チームとも10人になりました。
この状況をバルサが上手く利用します。
53分、スアレスがくさびを受けて右のセルジ・ロベルトに展開。セルジ・ロベルトは中央にクロス。グリーズマンがヘディングで合わせますが、ゴール右へ外れます。
55分、ブスケツが左のアルバに展開。スアレスがボールにより、DFがマークに動きます。空いたニア前方のスペースにグリーズマンが走り込み、アルバがパス。その間にスアレスはゴール前に移動開始。グリーズマンはダイレクトでヒールパス。メッシが走り込みシュート。カブレラがブロックしますがボールはゴール正面にこぼれます。そのボールにいち早く反応したのはスアレス。ディエゴ・ロペスが飛び出してきますが落ち着いてファーサイドに流し込みます。
バルサが先制します。
60分過ぎ、1点勝ち越すバルサはゆったりとしたボール回しでエスパニョールをおびき出そうとします。エスパニョールは挑発には乗らず、守備ブロックを作り待ち構えます。2分ぐらいバルサがパスを回していました。
67分、バルサはペナルティエリアの手前で左から右のセルジ・ロベルトまでボールを展開。セルジ・ロベルトはトラップしファーサイドへクロス。メッシが走り込み強烈なダイレクトボレー。ものすごいスピードでしたが、少しコースが甘くディエゴ・ロペスがはじき出します。
80分ぐらいから両チームともに足が止まりスペースが空き始めます。
90分、右からのロングスロー。ゴール雨でバルサDFが跳ね返しますが、ペナルティエリアの外にこぼれたボールをダルデルがミドルシュート。ビダルが体を張ってブロック。
エスパニョールの最後の猛攻も実らず、1-0でバルサが勝利しました。
気になったプレーヤー
#9スアレス
ゴールへの嗅覚が戻ってきた。ゴール前の落ち着きは見習いたいです。
#1テア・シュテーゲン
前半ファインセーブで無失点に抑えたことで勝利を呼び込む。
#10メッシ&グリーズマン
近いポジショニングだと連携が上手くいく。前節の経験が生きた。
#31ファティ
レッドカードは厳しい判定だったと思う。ボールに行ったけど、相手の足が下にあったからスパイクが入ってしまった感じ。無茶なボールを追ったわけではない。
エスパニョール
#21マルク・ロカ
体格が良く守備もしっかりするし、フィードもいい。まだ23歳なので、今後の成長に期待したい。エスパニョールが2部降格だから他チームに引き抜かれてもおかしくはない。
#23エンバルバ
広範囲に動き回り、目立った。攻撃にアクセントを加えていた。
#17ディダク
前半左サイドでタイミングのいいオーバーラップでチャンスを作る。後半は守備に追われて前半ほどは目立たなかった。
総括
バルセロナ
ビジャレアル戦で指摘したように、やはりというか、当然というか、相手が守備ブロックを作って引かれると攻め手を失う。しかし、両SBがペナルティエリアの両脇まで進入する場面が増えた気がするので少し打開できそうな雰囲気もあった。後半両チーム10人になったところでスペースができてバルサらしい形で得点できた。ただ、70分ぐらいから連戦による疲れが目立ち始め、最後はアラウホも入れて逃げ切った。ターンオーバーをしない(代わりの選手がいないのですることができない事情もある)ので、選手の疲労もかなりたまっている。残り3試合、なんとか頑張ってほしい。
エスパニョール
この敗戦で降格決定。バルセロナ・ダービーがなくなるのはさびしい。守備的に入って前半は主導権を握れた。ここで1点取っておけば勝てたと思う。ボールの取り方は課題があるけど、守備は安定していた。いい選手もいるので、他チームに引き抜かれなければ1年で戻ってこれそうです。
おまけ
審判の判定とVARについて
ファティのレッドカードは厳しかったと思う。イエローカードが妥当。一方、ロザーノは遅れて足の裏を出し、脛を削っているのでレッドカードが妥当だと思う。
どこかの記事でも書いてあったが、VARはその場面だけを切り取って判定に影響を与えることがある。
両方とも足裏が相手に当たったが、その直前で考えると
ファティの場合は空中にある五部のボールを競り合って当たってしまった。
ロザーノは明らかに遅れて行って脛を踏んだ。
と微妙に違う。
同じ試合の中で、浮いたボールをラングレが足を上げて処理しようとし、エスパニョールの選手がヘディングでいった場面では、ラングレの足がボールに当たって、残った足裏が相手の頭に当たりファールとなったが、イエローカードは出ていない。
※エスパニョールの選手のほうが遅れてボールに入っている。
場面を切り取ったら、足裏で頭のほうが危険じゃないかとも思うが直前の状況を考えるとレッドカードではなくイエローカードが出るか出ないかだと思う。
主審の判定のあいまいさと共にVARの使い方も改善の余地がありそうです。
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- 事務局に通報しました。
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