俺から見たバルセロナ対ナポリ
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ゆーすけ
2020年08月10日 01:09 visibility329
チャンピオンズリーグ、ラウンド16、バルセロナ対ナポリです。
出場停止でブスケツ、ビダルを欠くバルサはアンカーにラキティッチ、CHにデ・ヨングとセルジ・ロベルトを配置します。
前半
1分、左からインシーニェがクロス。目の前のセメドに当たり、続いてピケに当たりニアにこぼれたボールをメルテンスがシュート。当たり損ねでしたが、ポストに嫌われます。
ナポリは攻撃時4-3-3、守備時4-4-2で入り、バルサは4-3-2-1の布陣で臨みました。
その結果、バルサはサイドにSB1人、ナポリはSBとWGの2枚を配置したため、ナポリのSBがフリーでボールを受ける機会が増えます。
序盤はナポリペース。
8分、中央でグリーズマンがボールを受けて反転し、左のアルバにスルーパス。アルバは中にクロス。メッシがダイレクトシュートもDFがブロック。
直後のコーナーキック。中央に入ったボールをラングレがフリーで叩き込みます。ラングレがマーカーを手で押しましたので、ファールをとられてもおかしくはなかったですが、走り込むコースにDFがいたのであっさり押されてしまったDFの判断ミスともいえそうです。
バルサが先制点を奪います。その結果、バルサは心理的な余裕を持ってボールをコントロールします。ナポリもコンパクトな守備ブロックを作り出しますが、ボールを奪いに行く感じではなく寄せるだけなので徐々にバルサが主導権を握ります。
22分、右からメッシがカットイン。縦に行くと見せかけて中に持ち出し強引に突破を図ります。一度は転倒しますがすぐに起き上がり、キックフェイントを入れてファーサイドにシュート。オスピナも触りますがファーサイドに決まります。
バルサが2-0とします。
29分、中盤でスアレスの落としからデ・ヨングが受けてドリブルで持ち上がり左のアルバに展開。アルバは中央にクロス。スアレスがダイレクトシュートもオスピナがセーブ。こぼれ球にスアレスが反応するもつぶされて抜けたボールを左サイドでデ・ヨングが拾い、ファーサイドにクロス。メッシが胸トラップでマリオ・ルイをかわして飛び出してきたオスピナの動きを見て冷静に蹴り込みます。しかし、ここでVARが介入。メッシのハンドでノーゴールをなりました。リプレイを見ても胸トラップにしか見えないので、納得がいきませんが、メッシはあまり抗議をしなかったので、手にも当たっていたのかもしれません。
39分、ナポリ陣内左サイドでクリバリがスローインを受けます。メッシが素早くプレス。クリバリはかわしたと思い、中に持ち出しロングフィードを狙います。しかし、メッシはあきらめず死角からボールをかっさらいます。その瞬間クリバリの右足がメッシの左足を痛打。
試合が止まり、VARの結果バルサはP.K.を獲得。スアレスが決めて3-0とします。意図的ではなかったとはいえ、クリバリにイエローカードぐらい出てもいいのではないかと思いました。
48分、ナポリはバルサを押し込み右から中央のメルテンスにボールを入れます。ラキティッチがカットに行きますが、メルテンスが先に足を出してラキティッチの足が遅れて当たります。主審は迷わずP.K.の判定。インシーニェが左に流し込み1点を返します。
前半は3-1でバルサがリードして折り返します。
後半
ナポリは開始からデメに代えてロボトカを投入し、守備も寄せるだけでなくボールを奪いに行く方法に変更します。効果はすぐに表れ、ナポリが主導権を握ります。
52分、カジェホンが右からクロス。ファーサイドでメルテンスがボレーで狙うもセメドがブロック。中央にこぼれたボールをインシーニェがヘッドも力なくテア・シュテーゲンがキャッチします。
メッシの運動量が明らかに落ちてバルサは4-3-1-2になります。しかし、時間の経過とともにバルサが試合をコントロールし始めますが、ガットゥーゾは次々と交代選手を投入し、流れを引き戻します。
70分、ナポリの速攻。左でインシーニェが仕掛けてアーリークロス。中央でロサーノがDFの裏をとりヘディングシュートも枠を外します。
80分、ナポリは左からアーリークロス。ピケの裏をとったミリクが強烈なヘディングシュートを叩き込みますが、オフサイドでした。
84分、バルサを押し込み、ポリターノが左からアーリークロス。ファーサイドでロサーノがヘディングシュート。テア・シュテーゲンは枠外と判断もニアサイドのポストに当たり、バルサはヒヤッとします。
終盤、ナポリの猛攻を受けますがスコアは動かず、3-1でバルサが勝利しました。
気になったプレーヤー
バルセロナ
#10メッシ
カットインからのシュートは圧巻。また、ハンドで取り消されたゴールも含め一見の価値ありです。一方、蹴られた影響は後半大きかったように見えました。報道ではバイエルン戦の出場は問題ないとのことでしたが、相当ダメージを負っていると思います。かなり心配です。
#17グリーズマン
中央でプレーをしているときのほうが快適にプレーできる。バルサが4-3-3でWGを使うなら、適性がないと思う。2シャドーか2トップでの起用が活きそうだが、今後どのように起用するかが悩みどころ。
#21デ・ヨング
試合勘のなさは感じさせなかった。
#3ピケ&#15ラングレ
後半、攻め込まれた際にクロスボールをはね返し続けた。押し込まれた際に、安定感を見せた。
ナポリ
#24インシーニェ
左サイドでチャンスを作ろうと奔走する。
#11ロサーノ&#99ミリク
早めに投入されてクロスをたくさんもらえればゴールチャンスは広がった。
総括
バルセロナ
出場停止やけが人がいて選手層が薄く、最善の手を尽くして勝った感じがする。報道では後半のサッカーを見るとバルベルデと変わらないと辛らつなコメントがあったが、サブのメンバーはジュニオールとGKのレノを除けば、Bチームの選手(ファティ、リキ・プッチ、アラウホも含む)。サブメンバーとの連携も確立できない陣容で、バルサらしいポゼッション志向のサッカーをしてくださいと言われても不可能に近い。フロントと選手の内紛のある中、シーズン途中で指揮を執り始めたキケ・セティエンに対して厳しすぎるのが気になります。もう少し様々な点を考慮してメディアも報道してほしいと思います。
ナポリ
前半からボールを奪いに行くサッカーをしていれば結果は違ったかもしれない。また、フリーでボールを受けることができた両SBが積極的に攻撃に参加したり、早めに楔のパスを入れたりすれば数的優位の保たれたサイドを崩せたと思う。早い段階で中央にミリクやロサーノを入れて中央に高さを加える手もあった。バルサと違い、様々な手段があったのに使い切れなった。後悔の残る試合になってしまった。
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