俺から見たバルセロナ対バイエルン・ミュンヘン
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ゆーすけ
2020年08月17日 21:15 visibility1047
チャンピオンズリーグ、準々決勝バルセロナ対バイエルン・ミュンヘンです。
前半
バイエルンは開始から早いプレスをかけてゲームのテンポを上げていきます。
2分、バルサの速攻。メッシが右のセルジ・ロベルトの前のスペースにスルーパス。セルジ・ロベルトはDFとGKの間にクロス。スアレスの手前でボアテングがスライディングで触り、ノイアーがクリアします。
3分、バイエルンの速攻。ニャブリが左のペリシッチにスルーパス。ペリシッチはマイナスのクロス。ミュラーが走り込みシュートと見せて右前方のレヴァンドフスキにパス。レヴァンドフスキはミュラーにリターン。ミュラーは難しいボールをダイレクトボレー。丁寧に流し込みます。
バイエルンがきれいな形で先制します。
6分、ラングレが最終ラインから左のスペースへフィード。アルバが走り込みダイレクトでクロス。アラバが戻りながらクリアするもオウンゴール。
バルサがすぐさま同点に追いつきます。
8分、セメドが右からカットインして中央へスルーパス。スアレスが走り込みシュートもノイアーがファインセーブ。
直後のコーナーキック。ショートコーナーからメッシがゴール前にクロス。ラインを上げきれなかったバイエルンに対してバルサは4人が走り込みますがだれも触れず、左ポストに嫌われます。
12分、テア・シュテーゲンのフィードをチアゴがカットし、ダイレクトで左前方のミュラーへ。ミュラーは中央のレヴァンドフスキにパス。レヴァンドフスキはダイレクトシュートも態勢が悪く枠の上。
バイエルンのプレスにバルサは対抗できなくなり、バイエルンが主導権を握っていきます。
19分、メッシが右からダイアゴナルにドリブルしシュート。ノイアーが正面でキャッチ。
21分、セメドとセルジ・ロベルトがパスでもたついたところをバイエルンがプレスをかけてボールを奪います。ニャブリがドリブルで仕掛けピケをつり出し、外から走り込んだペリシッチにパス。ペリシッチは角度のないところから強烈なシュート。テア・シュテーゲンが足で触りますがファーサイドネットに突き刺さります。
バイエルンが2-1とします。
26分、左からペリシッチのクロス。テア・シュテーゲンが触り中央にこぼれるもレヴァンドフスキはつめられず。
同じく26分、チアゴがゴレツカに楔を入れ、ゴレツカはフリックしてラングレの裏のスペースへパス。ニャブリが走り込みダイレクトシュート。
バイエルンが3-1とします。
28分、バイエルンがバルサを押し込み、テア・シュテーゲンからブスケツへのパスをレヴァンドフスキが奪いシュート。テア・シュテーゲンが何とかセーブ。
30分、バイエルンがバルサを押し込み、左サイドでセメドからボールを奪ってペリシッチがクロス。ニャブリには合わず、ファーに抜けたボールをキミッヒが拾って鋭いグラウンダーのクロス。ニアでミュラーが合わせて4-1とします。
38分、左コーナーからレヴァンドフスキがヘディングシュートもテア・シュテーゲンが正面でキャッチ。
44分、ラングレがDFラインの裏へフィード。ペリシッチがクリアしようとしますが、中途半端になりDFの裏へボールがこぼれます。すぐにスアレスが反応してシュート。ノイアーが正面でキャッチ。
前半はバイエルンが完全に試合の主導権を握り、4-1で折り返します。
後半
前半と試合の流れは変わらず、バイエルンが主導権を握ります。
52分、バイエルンの速攻。チアゴが左のレヴァンドフスキにパス。レヴァンドフスキはカットインしてシュートを狙いますがタイミングを失いラングレに潰されます。こぼれ球をミュラーが拾ってレヴァンドフスキに落とし、レヴァンドフスキが蹴り込みますが、ミュラーがオフサイドでした。
56分、メッシが左のアルバにフィード。アルバはマイナスのクロス。スアレスが受けてキックフェイントでボアテングをきれいにかわしてノイアーと1対1になります。スアレスは落ち着いてファーサイドに蹴り込みます。
バルサが1点を返し4-2とします。
62分、デイビスが左サイドでメッシビダルを立て続けに抜き去り、セメドと1対1になります。デイビスは一度スピードを落としてから再加速でセメドを置き去りにし、サイドをえぐってDFを引き付けてからマイナスクロス。右SBのキミッヒがニアに走り込み押し込みます。
バイエルンが5-3とします。
67分、レヴァンドフスキがセメドからボールをカット。ミュラーが拾ってマイナスのクロス。コマンがシュートもアルバが懸命のスライディングブロック。
76分、メッシが中央でボールを受けて左のアルバにフィード。アルバはニアのファティにパス。ファティは中央のスアレスとワン・ツーを試みますがDFに読まれ、スアレスは断念。スアレスすぐに切り替えては後方から上がってきたメッシにパス。メッシは縦に抜け出しシュート。ノイアーがキャッチします。
81分、バルサを押し込み、左サイドでミュラー、コウチーニョ、アラバがパスを回してDFの足を止めます。コウチーニョがいきなり縦に突破しクロス。レヴァンドフスキがヘッドで合わせて6-2とします。
84分、レヴァンドフスキがプレスバックしてメッシからボールを奪い、チアゴ、ミュラーと中央でつなぎ、レヴァンドフスキをおとりに使い左のコウチーニョに展開。コウチーニョはシュートフェイントでピケをかわしますがボールが少し離れスライディングシュート。ピケの股を抜きゴール。
バイエルンが7-2とします。
88分、バルサを押し込み、中央のチアゴが左のリュカの動きに合わせてループパス。リュカはヘッドでニアに折り返しコウチーニョがトラップからシュート。
8-2として試合終了。バイエルンが完勝しました。
気になったプレーヤー(全員欠きたいくらいだったけど、際立った選手のみ書きます。)
バルセロナ
#2セメド
ビルドアップで標的にされ、何度もボールロスト。バイエルンに右サイドを蹂躙されてしまった。
#3ピケ
後半途中から集中力を欠く。プジョルがいたら大激怒されている状態。
#15ラングレ&#18アルバ
最後まで頑張った。頑張りはたたえたい。
#9スアレス
ゴールシーンはとてもきれいだった。あの冷静さは見習いたい。
バイエルン
#9レヴァンドフスキ
得点は1点のみだが、前線から献身的なプレスをかける。象徴的だったのは84分のメッシからボールを奪ったシーン。ブンデスリーガ、現時点でチャンピオンズリーグの得点王が80分過ぎても手を抜かずにプレスをかけ続けることがすごい。
#25ミュラー
先制点は一見の価値あり。攻守にわたり存在感を見せる。
#22ニャブリ&#14ペリシッチ
両サイドで攻守にわたり動き回る。この2人がレヴァンドフスキと連動してボールを奪うためのキーマンになった。
総括
バルセロナ
いつかボコボコにされる日が来るだろうなと思っていた日が来ました。何もできずに完敗。私が考えるバルサのサッカーはペップ・バルサ。両サイドをワイドに使って小気味よくパスを回して中央にスペースを作り、できたスペースにうまく走り込んで決定機を作る。ボールを奪われたら素早くプレスをかけてボールを回収するサッカーです。現在のバルサは完全に分業制。メッシ、スアレスに攻撃を任せて、あとは基本的に守備。ボールがキープ出来たら攻撃に参加しようかなとか、メッシやスアレスは相手ボールだから守備は後ろにお任せといった具合です。この傾向はMSNを作ったルイス・エンリケに端を発しています。この3人の攻撃力がすさまじかったばかりに、バルサはチーム全体で攻撃も守備も行うチームから、攻守分業制にシフトしていき、アイデンティティを失いました。今週中に何らかの発表があるそうですが、無策の補強を繰り返した経営陣の退陣や攻守分業制になれてしまった選手の意識改革(監督へのリスペクトも重要)、個性派集団をまとめるリーダーシップを持った指揮官とすべてを変えなければ、かつてのバルサは取り戻せません。どこまで大改革を行えるか、まずは見守りたいと思います。
あとで別の記事を書くかも・・・
バイエルン・ミュンヘン
完勝。失点は気にしなくてもいいレベルで、終始試合をコントロールし、圧倒した。チーム力が素晴らしい。誰も攻守で手を抜かずチームの決め事を守りながらも自分の個性を出す。この一戦でチャンピオンズリーグ優勝候補ヒットに名乗りを上げました。
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