俺から見たバルセロナ対セビージャ

第5節、バルセロナ対セビージャです。

 

バルサは前節退場のラングレに代えてアラウホをスタメンに起用。あとは前節と同じメンバーでした。

 

前半

セビージャは4-1-4-1で守備ブロックを作りました。

 

3分、セビージャの左ショートコーナー。スソがニアに上げたクロスにオカンポスがヘッドで合わせますが枠の上。

 

セビージャは大きなサイドチェンジを多用して、バルサのプレスを避けようとします。しかし、アタッキングサードで崩しきれない展開が続きます。

 

7分、セビージャの左ショートコーナー。スソがクロスを入れてフレンキー・デ・ヨングがクンデと競り合い、こぼれたボールをルーク・デ・ヨングが蹴り込みセビージャが先制します。

 

9分、セビージャが左中央で素早いパス回しからメッシが受けてヘスス・ナバスの裏のスペースへループパス。アルバが走り込みますが、ヘスス・ナバスガシを伸ばしてカット。しかし、ボールは中にこぼれ、走り込んだコウチーニョがシュート。

 

バルサが同点に追いつきます。

 

16分、左サイドハーフウェーラインを超えた辺りでバルサのフリーキック。ボノが出ているのを見たアルバがクイックで超ロングシュート。あわてて戻ったボノがはじき出します。

 

18分、オカンポスから右サイドの裾へ大きなサイドチェンジ。スソが受けてカットインして、右サイドを駆け上がったヘスス・ナバスへスルーパス。ヘスス・ナバスはDFとGKの間に鋭いクロス。レゲスが飛び込みますが触れませんでした。

 

20分、バルサのショートカウンター。ブスケツのカットから左中央のファティが受けます。ファティはダイレクトで中央のグリーズマンにスルーパス。グリーズマンはトラップが大きくなりスライディングシュート。枠の左へ外します。

 

バルサが徐々に主導権を握り始めます。ボールを奪われてもすぐにプレスをかけて中途半端な縦パスを回収していきます。

 

28分、中央でパスを受けたメッシが、ジョルダンとルーク・デ・ヨングの間をすり抜けて左中央のファティへパス。ファティはトラップからシュート。ボノが正面でキャッチします。

 

31分、バルサ陣内中央でフレンキー・デ・ヨングがアルバへのバックパスをミス。スソがカットしそのまま縦にドリブルしてシュート。枠の右に外します。

 

セビージャはパスの受け手はいますが、その後を考えた3人目の動きがなく、バルサ陣内に入り込んでも効果的な攻撃ができません。

 

43分、ブスケツが右のスペースへフィード走り込んだメッシがカットインでアクーニャをかわしてシュート。枠の左へ外します。

 

前半は1-1で折り返します。

 

後半

前半同様バルサペース。しかし、15分過ぎの両チームの両SHの交代でセビージャがリズムを取り戻します。

 

63分、右サイドをエン・ネシリが縦に走り出し、アクーニャがループパス。セルジ・ロベルトの裏をとったエン・ネシリはサイドをえぐりクロス。ニアのアラウホの足に当たり、バーにはじかれます。

 

65分、右サイドをパスで崩し、ムニルが中へパス。ラキティッチが受けてミドルシュートも枠の左上に外します。

 

68分、セビージャの右コーナーキック。ニアでクンデがヘッドも枠の右に外します。

 

72分、右サイドからヘスス・ナバスのクロス。エン・ネシリがヘッドも枠の上。

 

80分、左サイドでペドリとデストがパス交換を繰り返し、サイドを突破。デストは中央のメッシに戻します。メッシはダイレクトでミドルシュート。ボノがセーブします。

 

81分、右サイドでトリンコンがボールキープから前方に走り込んだブスケツへパス。ブスケツはニアへクロス。フレンキー・デ・ヨングが走り込みスライディングシュート。クンデがスライディングブロック。

 

90分、右中央のメッシが縦にスルーパス。右サイドから走り込んだトリンコンが角度のないところでボノと1対1になりシュート。ボノがセーブします。

 

後半はスコアが動かず1-1の引き分けに終わりました。

 

気になったプレーヤー

バルセロナ

#7グリーズマン

見えないところでの貢献が大きい。この試合では、グリーズマンとファティが交代で下がった後にセビージャに主導権を奪われた。ボールが来なくてもDFラインの裏へ抜け出す動きを繰り返すので、セビージャのDFラインが上げきれなくなる。するとボールへのよせが一瞬遅くなるため、バルサの縦パスが入りやすくなる。交代していなくなった途端に機能しなくなるのだからその貢献度はゴールやアシストには表れないけどとても大きい。

 

#16ペドリ

プレスバックの意識の高さは素晴らしい。攻撃面ではデストと連携して崩すシーンが見られた。まだ、バルサになれていないと思うのでもっとできるとは思うが、昔バルサにいたペドロ・ロドリゲスと似たタイプの選手かなと思う。

 

#22ファティ

28分のシュートのシーン。メッシがリターンパスをもらいに行っていたがシュートを選択。いい意味で図々しい。

 

#18ジョルディ・アルバ

怪我が心配。

 

#20セルジ・ロベルト

思い切りのいいプレーが見られない。もっとできるはず。

 

セビージャ

#10ラキティッチ

早くもカンプ・ノウに戻ってきました。要所でパスカットは慣れた感覚かな。

 

#12クンデ

セビージャの危ないシーンを何度も救う。危機察知能力に優れている。この試合のMOM。

 

#11ムニル

途中出場で攻撃にアクセントを加えた。

 

#16ヘスス・ナバス

視点に絡むも、そのほかのプレーはレベルが高い。特にクロスを上げる技は玄人好みです。

 

総括

バルセロナ

選手層が薄い。ペドリやトリンコンはまだまだ経験不足を否めない。しかし、チームのリニューアル中と考えればしょうがないし、長い目で見ていく必要がある。今シーズンは結果より、選手の成長を促すシーズンと捉えて考えるべきだと思う。結果によってはクーマン監督の進退問題になるとは思うが、将来に向けての種まきだと割り切るべきだろう。そんな中ではクーマンはよくやっていると思う。

 

セビージャ

組織としてはとてもいいチームだが、攻撃が少々物足りない。個の力で局面を打開できる選手が1人いると違ってくる。スソ、オカンポス、ムニル、エン・ネシリの中で絶対的なスタメンを張れる選手が出てくると面白いチームになりそうです。

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