俺から見たアラベス対バルセロナ

第8節、アラベス対バルセロナです。

 

前半

アラベスは4-1-4-1でボールへの寄せは早く、カウンター狙いを徹底。一方、バルサはいつも通りパスを回す展開。

 

12分、バルサは最終ラインでボールを回し、ラングレに展開。ファティが左サイドから内側にランニングを開始し、その動きに合わせてラングレがロングスルーパス。ファティは完全にシモ・ナバーロの裏をとり、パチェコと1対1になります。ファティはファーサイドへシュート。枠の外に外します。

 

絶好機を逃しました。

 

16分、アラベスのカウンター。自陣中央でデイヴェルソンが楔を受けてダイレクトで左に展開。走り込んだリオハが受けてドリブルで持ち上がり、DFとGKの間にクロス。ファーサイドでメンデスがフリーで走り込みシュート。ネトが正面でセーブ。

 

19分、メッシが右からカットインして中央のグリーズマンへパス。グリーズマンは左のファティへ。ファティはトラップからグリーズマンにリターンパス。グリーズマンはダイレクトシュートも当て損ねてゴール右に外します。

 

22分、メッシがゴール正面右からフリーキック。アラベスは壁にオフサイドラインを設定するのではなくゴール前に密集を作ります。メッシはファーサイドに向けて強烈なシュート。ルジュンがゴール前でブロック。こぼれ球をブスケツが拾うもDFに寄せられ、とっさに右のグリーズマンへパス。グリーズマンもすぐさま寄せられてシュートは打てませんでした。

 

30分、アラベスのカウンター。リオハが中央を持ち上がりパスを入れるもつぶされますが、DFラインの裏に出たボールを追いかけます。ピケがネトにバックパス。ボールによって受けたネトはボールコントロールを手間取り、リオハがかっさらい無人のゴールに蹴り込みます。

 

アラベスが先制します。

 

35分、アラベスを押し込んだバルサは、右サイドからセルジ・ロベルトがアーリークロス。ファーサイドに走り込んだデ・ヨングがシモ・ナバーロに押されながらもヘディングシュート。枠の上に外します。

 

45分、左サイドでファティが縦に走り、その動きに合わせてラングレがフィード。ファティはサイドをえぐってニアへクロス。メッシがシュートもパチェコがセーブ。

 

前半は1-0でアラベスがリードして折り返します。

 

後半

バルサはラングレ、ブスケツ、デンベレに代えて、ペドリ、ピャニッチ、トリンコンを投入。デ・ヨングをCBに置き、4-1-4-1にフォーメーションを変えます。開始直後から効果が表れ、アラベスを押し込みます。

 

47分、デ・ヨングが持ち上がり左のファティへパス。ファティはスルーして外にいたメッシが受けて縦にドリブルし、角度のないところからシュート。パチェコがセーブします。

 

53分、アラベスを押し込み、セルジ・ロベルトがアーリークロス。ファーサイドでファティがボレーで折り返すも中でだれも触れずチャンスを逃します。

 

61分、ホタが2枚目のイエローカードで退場。

 

62分、ファティが左から仕掛けて、後方のペドリにパス。ペドリはコントロールミスして前にボールがこぼれます。イスラがカットしに行きます。ファティが寄せてきたので、イスラは慌てて足を出してボールをつつきますが、ボールはDFラインの裏へ。グリーズマンがすぐさま反応して、飛び出してきたパチェコと1対1になります。グリーズマンは落ち着いて肩の上を抜くチップキックを決めます。

 

バルサが同点に追いつきます。

 

64分、バルサがアラベスを押し込むもボールを奪われ、アラベスのカウンターと思いきや、右サイドのセルジ・ロベルトが素早い出足でアラベスのペナルティエリアで奪い返し、横にいたメッシにパス。メッシは得意の角度からファーサイドにコントロールシュート。パチェコがファインセーブ。

 

68分、アラベスは左サイドからドゥアルテがアーリークロス。中央でフリーになったホセルがヘディングシュート。ネトが正面でキャッチ。

 

70分、デ・ヨングが中央左から右のトリンコンにフィード。DFラインを抜け出したトリンコンは落ち着いて中央に折り返し、グリーズマンが押し込みますが、トリンコンはわずかにオフサイドでした。

 

87分、右からメッシのフリーキック。中央に流したボールをデストがダイレクトシュート。パチェコがファインセーブ。

 

88分、メッシがショートコーナーからピャニッチとワン・ツーでサイドをえぐってファーサイドへクロス。ピケがヘッドで合わせますが、バダグリアがヘッドでクリア。

 

89分、高い位置でボールを奪い返したバルサは右サイドからセルジ・ロベルトがグランだーのクロス。ピケが右足で合わせますが枠の左へ外します。

 

93分、右からピャニッチが中央のペドリに楔を入れ、ペドリはダイレクトでメッシに落とします。メッシはシュートもラガルディアがブロック。

 

同じく93分、右ショートコーナーからメッシがカットインしてシュートも枠の左へ外します。

 

1-1の同点で試合終了。バルサは猛攻を仕掛けましたが、勝ち越し点が奪えませんでした。

 

気になったプレーヤー

アラベス

#14デイヴェルソン

前線で楔を受けてカウンターの起点になっていた。アラベスのカウンター戦術の肝。

 

#11リオハ

豊富な運動量でロングカウンターを機能させる。

 

#1パチェコ

要所でファインセーブをみせ、勝ち点1確保に貢献。

 

バルセロナ

#8ピャニッチ

本格的に見たのは初めてだったけど、好印象。ダイレクトパスを交えながら縦パスを入れられるのは大きい。バルサの攻撃が停滞するのはダイレクトパスが少ない時なので、今後貴重な戦力になりそうです。

 

#10メッシ

調子が悪いわけではないが、ゴールに見放されている。ちょっとしたことだけど、コンディションが整っていないというか、シュートのタイミングを失っている感じもする。私も草サッカーでFWをやっているけど、得点が奪えない時はシュートのタイミングが微妙につかめないことがある。その時の雰囲気というか様子に似ている気がする。ゴールが奪えるまで打ちまくるのが得策。早めに解決したい。

 

#16ペドリ

途中出場だったけど、チームとして機能している。あとはシュートへの意識を高めたい。

 

#17トリンコン

今まで見た中では一番いい出来。パス回しにスムーズに入ってくることができた。しかし、相手にDFに怖さを与えることができていないので、これから違いを出していきたい。

 

#21デ・ヨング

最終ラインで起用もあり。ビルドアップで違いを作れる。

 

#15ラングレ

ビルドアップは良かったが、守備が悪い。アラベス戦だけでなく、最近スピードでやられたり、余計なファールをもらったりと調子が悪い。

 

#13ネト

失点はやってしまった感じ。まあ、そういうこともあります。

 

#11デンベレ

一度スピードに乗って縦突破があったが存在感はとても薄い。

 

#18アルバ

効果的なオーバーラップはなし。ファティが左サイドに張っていた影響もある。

 

総括

アラベス

堅守速攻の基本戦術が浸透している。大崩れはしなそうだが、カウンターからチャンスを多く作り出せるようにしたい。この試合では退場者を出すまでは、ほぼプラン通りの試合運び。引き分けはいい結果と言えそうです。

 

バルセロナ

ボールは持てるけど、崩すことができるわけではない。アラベスのように守備がしっかりしているチームだとシュートチャンスは作ったけど、決定機はほとんど作れなかった。パス回しにダイレクトパスを混ぜてテンポを上げていくこともしたい。ピャニッチ、ペドリ辺りが何本か見せていたので、解決策になりそうです。

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