俺から見たバルセロナ対エルチェ

第1節、バルセロナ対エルチェです。

 

バルサはターンオーバーでスタメンを5人入れ替えてきました。

 

前半

エルチェは4-4-2で守備ブロックを作り、ショートカウンター狙いです。

 

1分、右サイドの深い位置でトリンコンが受けてメッシに戻します。メッシは右ハーフスペースのデ・ヨングとワン・ツーを狙いパス。デ・ヨングのリターンにモヒカの裏をとったトリンコンがいち早く追いつき角度のないところからシュート。バディアがセーブします。

 

4分、エルチェの速攻。ラウル・グティが中盤でボールを拾い、左のリゴニに展開。リゴニは縦にドリブルしマイナス気味のクロス。ラウル・グティが走り込んでシュートを試みますが当たらず、ファーに抜けたボールをポジェがトラップからシュートも枠の上。

 

決定機でしたが得点を奪えません。

 

その後はフリーランニングがなく、エルチェの守備を崩せないバルサ。メッシが下がってゲームを組み立てようとするので、代わりにデ・ヨングやピャニッチが前方に走り込む状態。ちぐはぐした感じが否めません。一方、エルチェはショートカウンターまで持っていけません。膠着状態が続きます。

 

19分、メッシがバイタルエリアでドリブルを仕掛け、右のトリンコンへ。トリンコンはカットインでモヒカ、ホセマをかわしてシュート。バディアが左手でファインセーブ。

 

29分、ゴール正面右からメッシのフリーキック。ファーにふわりとしたボールを入れ、デ・ヨングがヘディングシュート。バディアがファインセーブ。こぼれ球をアルバがシュートも枠の左に外れます。しかし、デ・ヨングがヘディング前にオフサイドでした。

 

43分、メッシからボールを奪ったエルチェの速攻。ミラがドリブルで持ち上がり強烈なミドルシュート。テア・シュテーゲンが前にはじき、ミラがつめようとしますが、ピケが何とかクリアします。

 

前半は0-0で折り返します。

 

後半

バルサはピャニッチに代えてデンベレを投入。メッシが下がってきて前線にFWがいなくなる状態を解消しようという意図が見えます。中央にブライスワイトが入りました。

 

2分、メッシが中央をドリブル。DFを引き付けて左前方のブライスワイトとワン・ツーを狙いパス。ブライスワイトはバックヒールでリターン。メッシはシュートを放ち、バディアが触りますがゴール。

 

交代策がぴたりと当たったバルサが先制します。

 

4分、エルチェは左からクロスを入れますが跳ね返されますが、ミンゲサが中にクリアしてしまい、ムフルがカットしポジェがこぼれ球を反転シュート。枠の左に外れます。

 

フォーメーションバランスを整えたバルサが主導権を握ります。

 

23分、自陣左サイドでペドリがパスをカット。こぼれたボールをデ・ヨングが拾ってそのまま持ち上がり、DFを引き付けてペナルティエリアに進入。デ・ヨングは中央のメッシにパス。メッシはベルドゥ、ラウル・グティを立て続けにかわしてバディアと1対1になりチップキックでゴールを決めます。

 

バルサが追加点を奪います。

 

27分、アルバが珍しく中にドリブルし、右のメッシにパス。メッシは中に持ち出してファーサイドへクロス。フリーのブライスワイトがヘッドで折り返し、走り込んだアルバがボレーで決めます。

 

バルサが3-0とリードを広げます。

 

36分、中央でペドリが受けて反転し、左サイドのデストへスルーパス。デストは中へクロス。フリーのグリーズマンがシュートもバーに当たり、跳ね返りを再びグリーズマンが体で押し込もうとしますがバウンドが合わずボールが浮いて枠の上に外します。

 

同じく36分、エルチェ陣内中央の混戦からグリーズマンが右のデンベレにパスし、ゴール前へ。デンベレはグリーズマンにリターンパス。グリーズマンはバディアを右にかわして右足シュート。枠の右に外します。

 

そのまま試合終了。3-0でバルサが勝利しました。

 

気になったプレーヤー

バルセロナ

#10メッシ

2得点とも素晴らしかった。しかし、大きな課題が見えた。前半のように下がってきてボールを受け始めると前線のパスの受け手が足りなくなる。後半のように前にパスの受け手がいると上手くいく。しかし、メッシが中盤に入ると中盤の守備に穴が開く。ビッグクラブ相手では上手くいかなくなるのは明らか。メッシ自身がビッグクラブ相手でも輝きを放てる方法を考える必要がある。

 

#7グリーズマン

得点は奪えなかったものの好調を維持。

 

#21デ・ヨング

ドリブルでの持ち上がりはドリブルのコース取りの巧さが光る。このプレーが増えてくるとデ・ヨングが本領発揮してきたと言えるんだろうな。チームとしてデ・ヨングがもっと活躍できるようにしてあげたい。

 

#9ブライスワイト

2アシストをしたが、バルサの9番としては物足りない。ブライスワイトができることは100%の力でやっているのはわかるし、ブライスワイトが悪いわけではないけど、前任者のスアレスと比べるとプレーのレベルが落ちる。

 

エルチェ

#13バティア

ファインセーブもあったが、守備範囲の狭さ、セービング能力共にレベルが低い。

 

総括

バルセロナ

パリ・サンジェルマン戦の負け、カディス戦の引き分けがあったので、まずは勝利したことに安堵。前半はバランスの悪い布陣だったが、後半修正できたのは良かった。ただ、メッシの守備の穴はどうやって埋めれば良いのか悩みどころ。相手がリーガの下位や注意だと問題はないが、パリ・サンジェルマンのような強敵相手だとメッシが守備をしないことで相手が楽にビルドアップができてしまう。この試合の前半のように中盤にメッシが下がって、デ・ヨングやピャニッチが前線に行ったときにメッシがボールを奪われると一気にカウンターでやられてしまいます。一方、前線にメッシがいて守備をしないとパリ・サンジェルマン戦の同点ゴールのようにCBが余裕をもってサイドへフィードすることが可能になります。

 

※パリ・サンジェルマン戦ではマルキーニョスがフリーで左サイドのクルザワにフィード。クルザワがダイレクトでニアへクロス。ベラッティがアウトサイドパスで中に入れてムバッペが仕留めました。

 

週末のセビージャ戦はどのように戦うのか。コパ・デル・レイの準決勝も絡めての2連戦、楽しみにしています。

 

エルチェ

守備ブロックは作れていたし、縦パスへの寄せも悪くはなかったが、どこで奪うか、カウンターの起点はどこにするかが明確になっていなかった印象です。現在降格圏ですが、このままだとあっさり降格しそうです。

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