俺から見たアスレティック・ビルバオ対バルセロナ

第2節、アスレティック・ビルバオ対バルセロナです。

 

バルサは前節と同じ4-3-3。

 

ビルバオは4-4-2で臨みました。

 

0分、右サイドの高い位置でレクエがスローインからベレンゲルとワン・ツーで抜けニアへクロス。ウィリアムズが合わせますが、エリック・ガルシアがブロック。

 

序盤はビルバオがマンマークからパスコースを切りハイプレスを敢行。バルサはプレッシャーに押されて押し込まれます。

 

5分、デストが右サイドに流れたメンフィスにパス。メンフィスはイニゴ・マルティネスを抜き去りサイドをえぐってクロス。バレンシアガに当たり中央にこぼれたボールをブレイスウェイトがフリーでシュートも大きく枠を外します。

 

バルサは絶好機を逃します。ビルバオのハイプレスもこの時間帯で終了。バルサが少し押し返し始めます。

 

9分、ビルバオは中央でパスを回してサンセットがDFラインの裏へループパス。

ウィリアムズが走り込みますがエリック・ガルシアが体を入れてブロックしネトにボールをとらせようとします。しかし、ウィリアムズはあきらめずに追いかけて足を出してシュート。ネトがセーブします。

 

バルサは、守備陣がビルバオのハイプレスを受けた心理的影響もあるのか、パスミスや連係ミスが目立ちます。その隙を逃さず、ビルバオが主導権を握ります。

 

10分、ビルバオは左サイドを押し込んだ後のボールの奪い合いを制し、ムニアインがサイドをえぐってマイナスクロス。サンセットが後ろ向きトラップから反転シュート。バーに嫌われます。

 

17分、ピケからのバックパスを受けたネトがもたつき、ウィリアムズに寄せられてあわてて左サイドのピケにパス。サンセットがカットしすぐさま中央でフリーのウィリアムズにパス。ウィリアムズはトラップからシュート。間一髪デ・ヨングがスライディングでブロック。

 

26分、左に流れてボールを受けたウィリアムズがエリック・ガルシアをかわしてマイナスのクロス。ベンセドルが戻りながらシュートも当たり損ね枠の左へ外れます。

 

30分、右ハーフスペースでロングボールを受けたサンセットがボールを収め中央のベンセドルにパス。ベンセドルは左のムニアインに展開。ムニアインはタメて前方のスペースに走り込んだベレンゲルにスルーパス。ベレンゲルはダイレクトで中にクロス。アラウホに当たりコースが変わりゴール前に浮いたボールをウィリアムズがヘッドもタイミングが合わず枠の上に外します。

 

34分、右サイドからベレンゲルがアーリークロス。ニアでウィリアムズがヘッドも枠の右。ただ、オフサイドでした。

 

39分、左ハーフスペースで浮いたこぼれ球をウィリアムズがミドルシュート。ドライブのかかったシュートはネトが正面でキャッチします。

 

45分、左からメンフィスのフリーキック。意表を突き左ハーフスペースのアルバにパス。アルバはファーサイドにクロス。ブレイスウェイトがバレンシアガに競り勝ち中に折り返します。アギレサバラが飛び出しますがDFとエリック・ガルシアと交錯しキャッチできずファンブル。こぼれ球をアラウホがオーバーヘッド。右ポストに当たりゴール。しかし、ブレイスウェイトがバレンシアガを手で押さえて競り勝ったということでノーゴール。

 

そこまであからさまに抑え込んでいないし、バレンシアガも競りにいっているようには見えなかったので厳しい判定にも見えました。

 

前半はビルバオが押し気味に進め、大量のコーナーキックもありながら得点は奪えず0-0で折り返します。

 

後半

0分、イニゴ・マルティネスが右前方へフィード。ベレンゲルがアルバに競り勝ちヘッドで中に折り返します。ウィリアムズが走り込みますが、ネトが飛び出しブロック。こぼれ球をベレンゲルが無人のゴールへシュート。アラウホが何とか戻ってクリアします。

 

ビルバオは決定機を逃しました。後半もビルバオが主導権を握ります。

 

2分、左ハーフスペースでメンフィスがボールを受けてタメてから前方に走り込んだブレイスウェイトにスルーパス。ブレイスウェイトはレクエに競り勝ちボールを収めて中に持ち込みシュート。アギレサバラがセーブ。ゴール前のこぼれ球をペドリがシュート。ベレンゲルがゴール前でブロック。ただ、ブレイスウェイトがオフサイドでした。

 

4分、ビルバオの右コーナーキック。イニゴ・マルティネスがファーサイドからニアに走り込みエリック・ガルシアのマークを外してヘディングシュート。ファーサイドに叩き込みます。

 

ビルバオがとうとうコーナーキックから先制点を奪います。

 

7分、右サイドのデストが強引なドリブルで2人のDFの間を突破しシュート。アギレサバラが正面でキャッチ。

 

16分、ビルバオのカウンター。ベレンゲルが右サイドを高速ドリブルで持ち上がりDFラインの裏へスルーパス。ウィリアムズが走り込みますがネトが飛び出し何とかクリア。

 

17分、右サイドの高い位置からビルバオのスローイン。ウィリアムズがつぶれ、ベレンゲルがこぼれ球を拾って中に持ち出し左足の強烈なシュート。ネトがファインセーブ。

 

25分過ぎ、ビルバオの足が止まり、バルサがビルバオを押し込み始めます。

 

28分、バルサはビルバオを押し込みペナルティエリア内の左ハーフスペースでデ・ヨングが浮き球をループシュート。ポストに嫌われ右にこぼれたボールをグリーズマンがシュート。枠の左に外れます。

 

29分、中盤右ハーフスペースでダニ・ガルシアがボールコントロールをもたつき、その隙を逃さずブスケツがプレスをかけて奪います。こぼれたボールをグリーズマンが拾い、左前方に走り込んだデ・ヨングにパス。デ・ヨングは右ハーフスペースのセルジ・ロベルトにパス。ずれたパスを何とかキープしたセルジ・ロベルトは左ハーフスペースのメンフィスにパス。メンフィスは縦にドリブルし角度のないところからニアの上に強烈なシュートを叩き込みます。

 

バルサが同点に追いつきます。

 

40分、バルサのショートカウンター。ラウール・ガルシアのバックパスをデ・ヨングがカットし、左ハーフスペースのメンフィスにスルーパス。メンフィスは縦に持ち出しファーサイドへシュートもwカウの右に外します。

 

45分、ビルバオが前線に放り込んだボールをブスケツがクリアミス。ニコ・ウィリアムズが拾って中に持ち出しミドルシュート。ネトがセーブ。

 

47分、ハーフウェーライン付近でエリック・ガルシアがパスミス。ニコ・ウィリアムズがひっかけてエリック・ガルシアと入れ替わりドリブル。慌てて追いかけたエリック・ガルシアはペナルティエリアの手前でスライディング。ニコ・ウィリアムズを倒してレッドカードをもらい退場します。

 

白熱した試合は1-1で引き分けに終わりました。

 

気になったプレーヤー

アスレティック・ビルバオ

#8サンセット

まだ21歳の若手FW。昨シーズンはまだリーガになれていないなという印象でしたが、この試合では前線での起点になりました。ウィリアムズとの補完関係もばっちり。ラウール・ガルシアの後継者と言っていいパフォーマンスをみせました。欲を言えば、もっとガツガツとボールにいけるとさらにいい選手になりそうです。

 

#7ベレンゲル

右サイドで攻守にわたり走り回りチームに貢献。ベレンゲルが交代で下がってからビルバオの運動量が落ち、押し込まれたことも無関係ではないと思う。

 

#9イニャキ・ウィリアムズ

迷いなく活き活きと躍動。得点が奪えればさらに良かった。

 

#26アギレサバラ

ウナイ・シモンの不在を全く感じさせないパフォーマンスを魅せる。ビルバオはいいGKをどんどん輩出してきます。

 

#14ダニ・ガルシア&#16ベンセドル

運動量が豊富でビルバオのハイプレスを支える。

 

#30ニコ・ウィリアムズ

イニャキ・ウィリアムズの弟で、まだ19歳。8歳離れた弟がいたんですね。身体能力は兄と同じく高い。今後に期待できそうな選手です。

 

バルセロナ

#9メンフィス

バルサ初ゴールを奪う。現状ではバルサの攻撃の核はメンフィスしかいない。

 

#16ペドリ

存在感が希薄。DFラインのパス回しが危うく、パスコースに出てきてもボールが来ない状態。疲労がたまって動きのキレもないように見える。ここから2週間休暇をもらえるそうなので、リフレッシュを期待したい。昨シーズンから休みなくプレーして、怪我をしなかったこと幸運に思いたい。

 

#20セルジ・ロベルト

途中出場で流れを変える。ペドリより広範囲に動き回りボールを引き出してリズムを作る。今シーズンは中盤での起用がメインになりそう。

 

#21デ・ヨング

惜しいループシュートがあったが、それ以上に攻守にわたり動き回る。

 

#5ブスケツ

最終ラインが落ち着かない中でもボールを受けてはたく。ただ、前夫にはデ・ヨングぐらいしかパスコースがなく苦労していた。

 

#7グリーズマン

試合に出ていたのかと思うくらい存在感がなかった。

 

#12ブレイスウェイト

開始直後の決定機を決めたかった。同じFWとしては、ゴール前にたくさんのDFがいる状況で、シュートコースを探して外してしまった気持ちはわかるが、まずは枠に思い切りよく蹴り込みたい。クリスティアーノ・ロナウドのようにDFにブロックされても気にしないぐらいの図太さがほしい。

 

#13ネト

ビルドアップでの危うさがクローズアップされそうだが、セービングは安定。ただ、バルサのGKを務めるにはかなり物足りない。テア・シュテーゲンの復帰が待たれる。

 

#24エリック・ガルシア

縦パスをつぶしに行くのは良いのだが、相手FWに前を向かれた時の対応、ヘディングの競り合いで課題を残す。ダメ出しをするのは簡単だが、どんどん経験を積んで成長してほしい。昨シーズンのミンゲサも初めは目を覆うようなミスを何回もしながら成長したので長い目で見ていきたい。

 

#27デミル

リーガデビューの18歳。出場した時にインパクトを残したい。

 

総括

アスレティック・ビルバオ

開始からゲームプランがはまる。たぶん、エリック・ガルシア、デスト、ネトあたりに狙いをつけてプレスをかけてミスを誘う作戦だったのだと思うが、思った以上にバルサの守備陣が慌てふためき完全に試合の主導権を握る。前半のうちに得点を奪えなかったのが痛かったがとてもいい試合内容だった。2試合連続引き分けだったが、今シーズンはかなり期待できそうです。

 

バルセロナ

ビルバオのプレスに慌てふためき、DF陣が消極的になり中盤にパスを入れられなくなり自滅。ペドリの動きが重く、デ・ヨングくらいしかパスコースがなければ、押し込まれるのも当たり前。初戦で魅せた前からのプレスも相手陣内でプレーすれば出せるが、ここまで押し込まれるとやらせてももらえなかった。この試合を見た他チームが同様の戦術でバルサ対策をしてくることは目に見えているので、まずはヘタフェ戦までに対策を練りたい。バルサの哲学とは違うが、ネトは危険だと思ったらセーフティにクリアして相手陣内にボールを蹴り込んで、DFラインを上げて対応するでもいいような気がする。数試合でネトが抜群にボールさばきが上手くなる感じはしないので致し方ないかな。

 

次節に向けて

エリック・ガルシアが出場停止、ペドリが休暇ということでスタメンが変更されます。ピケの負傷も気になりますが、CBはピケとラングレでコンビを組み、中盤に私が一押しのリキ・プッチを起用してほしいな。

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