俺から見たバルセロナ対ヘタフェ
-
ゆーすけ
2021年08月30日 21:31 visibility228
第3節、バルセロナ対ヘタフェです。
バルサはけが人や出場停止などで前節とメンバーを5人入れ替えて臨みました。
前半
1分、ラングレが左ハーフスペースのメンフィスに楔を入れます。メンフィスはターンして左をオーバーラップしたアルバに展開。アラバはニアへぐ鋭いグラウンダーのクロス。走り込んだブレイスウェイトのバックヒールは合いませんでしたが中央に走り込んだセルジ・ロベルト押し込みます。
バルサが開始早々に先制します。
ヘタフェは4-4-2の守備ブロックを作って待ち構えます。バルサの最終ラインでパスを回すのはやらせておいて、中盤に入ってきたボールにプレスをかける戦術。最初は自陣に守備ブロックを作っていましたが、徐々に最終ラインを押し上げ始めます。
18分、ヘタフェは左サイドを強引に突き進み、オリベイラがカットインから中央のサンドロにパス。サンドロは右隣りにいたアレニャと短いワン・ツーで密集を突破しすぐさまシュート。ニアサイドに決めます。
ヘタフェが同点に追いつきます。
29分、ブスケツが中盤でボールを奪い、デ・ヨングとパス交換で中盤を突破。デ・ヨングは左のメンフィスにスルーパス。メンフィスは細かいドリブルでイグレシアスをかわしてニアへシュート。
バルサが2-1と勝ち越します。その後は中盤の潰し合い。両チームともに前線に楔が上手く入らず時間が経過していきます。そのまま前半は終了。
2-1とバルサがリードして折り返します。
後半
開始直後は前半と同じ流れに見えましたが、バルサのパスミスに乗じて徐々にヘタフェが押し込みます。
しかし、10分過ぎぐらいになると両チームの運動量が落ちてきたのか前線から最終ラインまでが間延びし始め、バルサが押し返し始めます。
14分、ヘタフェの速攻。サンドロが左のヤンクトに展開。ヤンクトはドリブルで持ち上がり中央にクロス。マクシモビッチがトラップからシュートもテア・シュテーゲンが正面でキャッチ。
15分、バルサはヘタフェを押し込み右から展開されてきたボールを左のラングレがアーリークロス。ゴール前に走り込んだセルジ・ロベルトがフリーでヘディングシュート。力なくソリアがキャッチします。
39分、中央から右SBに入ったミンゲサにパスが入ります。ミンゲサは前方のデストの右足にピンポイントパス。デストはトラップで抜け出しGKとDFの間に鋭いクロス。ファーサイドのメンフィスがダイレクトボレーも枠の上に外します。
後半はさほど動きがなくスコアも動かず。
2-1でバルサが勝利しました。
気になったプレーヤー
バルセロナ
#20セルジ・ロベルト
先制点は素晴らしい飛び出しだった。全体的にいい動きをしていたが負傷交代。肋骨骨折という怪我を負ってしまった。早く回復してほしい。
#12ブレイスウェイト
決定機は作れなかったものの、DFラインの裏に飛び出す動きでヘタフェ守備陣を混乱させる。こちらも怪我で交代。セルジ・ロベルトほど大怪我ではなさそうだがこちらも早く復帰してほしい。
#9メンフィス
完全にバルサの攻撃の核になったが、周囲との連携に課題を残す。まだシーズンは始まったばかりなので、これからもっと良くなるはずです。
#21デ・ヨング
ブスケツと並んで中盤のキーマンに成長したといっていい。メッシがいなくなって自分がやらねばならないという自覚が芽生えたのかな。
#1テア・シュテーゲン
復帰試合。前節はネトのビルドアップの危うさがピックアップされたが、今節はテア・シュテーゲンの安定感が際立った。頼もしい守護神です。
#4アラウホ
なんか危なっかしい。昨シーズンのほうが安定していたように思える。
#22エメルソン
前半途中から動きに迷いが見え、攻守にわたりポジション取りが中途半端。攻撃時はもっと上がればいいし、守備時はマーカーにもっと寄せたい。メリハリが必要。
#7グリーズマン
試合をこなすたびに存在感が薄れていく。メッシがらみのブーイングに、人種差別騒動でメンタルが落ちているのだと思われる。
ヘタフェ
なし
総括
バルセロナ
チャンスは作れず、決定機も作らせずの試合。開始直後の得点で波に乗るかと思いきや失速。新チームを1からの作り始めたばかりなので、試合をこなしながら連携を深めていきたい。また、勝ち点を稼いでいくことが自分たちのサッカーが正しいと信じることができるモチベーションにもつながるので、試合内容が悪くても結果にもこだわりたい。もちろん「なりふり構わず勝利を目指せ」ではなく、「バルサのポゼッションサッカー」の範囲内で戦ってほしい。
ヘタフェ
守備は堅いが攻め手がない感じ。ずるずる降格圏をさまよいそうな感じ。早めに得点パターンを確立したい。
おまけ
最近リーガ・エスパニョーラの魅力が薄れているという記事を目にしました。試合を見ている感じだと、各チームがアトレティコ・マドリードのように強固な守備ブロックを作ろうとし始め、失点を避ける傾向が強まった感じがします。一方、攻撃は今まで通りポゼッションを高めて攻め込もうとするので、
①ボールをキープして攻めようとする。
②攻めきれずボールを奪われたら守備ブロックを固める。
の繰り返し。スピード感がないのと守備ブロックを作られて得点が減ったことが要因かと思います。
この調子だと「見ていてつまらないな~」となりそうですが、ベティスやアスレティック・ビルバオのように、『前からプレスをかけて相手を押し込み攻め切ろう』とするチームが出てきています。
ただ、後半息切れしてしまうのと前半のうちに得点を奪えず後半は劣勢になってしまう難点もありますが・・・
リーガ・エスパニョーラの各チームの戦術が過渡期に来ています。
個人的には、ベティスやアスレティック・ビルバオのようなチームに活躍していただき、ハイプレスでボールを回収してショートカウンターとポゼッションからのパスサッカーを織り交ぜながら攻めるサッカーが復権してほしいと思います。
-
navigate_before 前の記事
俺から見たアスレティック・ビルバオ対バルセロナ
2021年8月22日 -
次の記事 navigate_next
俺から見たバルセロナ対バイエルン・ミュンヘン
2021年9月15日
- 事務局に通報しました。
chat コメント 件