俺から見たベンフィカ対バルセロナ
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ゆーすけ
2021年09月30日 21:32 visibility188
チャンピオンズリーグ第2節、ベンフィカ対バルセロナです。
バルサは、リーガは出場停止だったフレンキー・デ・ヨングと怪我が癒えたペドリが復帰。ただ、3-5-2を選択。
ベンフィカも3-5-2で臨みました。
前半
2分、中盤でボールをカットしたベンフィカのショートカウンター。ヌネスが左サイドに流れてボールを受けてサイドをえぐり、右に持ち出してエリック・ガルシアをかわしてニアへシュート。ピケがシュートコースを消しきれずゴール。
ベンフィカは最初のチャンスで先制しました。
序盤は中盤の潰し合い。徐々にバルサのボール保持時間が長くなっていきます。
10分、ベンフィカを押し込み、ペドリが中央から右ハーフスペースのフレンキー・デ・ヨングにスルーパス。フレンキー・デ・ヨングは完全に抜け出し、ヴラホディモスを引き付けて中へパス。ルーク・デ・ヨングがダイレクトシュートもカバーに入ったベリッシモがブロック。こぼれ球をフレンキー・デ・ヨングが拾って中へ戻し、ペドリがシュートもルーク・デ・ヨングに当たり、オフサイド。
バルサはベリッシモの素晴らしいカバーリングで決定機を逃しました。
11分、バルサは左サイドでパスを回してペドリが右のセルジ・ロベルトにサイドチェンジ。セルジ・ロベルトはニアへクロス。走り込んだフレンキー・デ・ヨングがシュートもわずかに枠の右に外します。
17分、左サイドでメンフィスが受けてデストに戻します。デストは左ハーフスペースのペドリにパス。ペドリは中に持ち出しミドルシュート。わずかに枠の左に外れます。
バルサがペドリのパスとフレンキー・デ・ヨングの飛び出しで徐々に主導権を握ります。
26分、バルサの速攻。フレンキー・デ・ヨングが右から左ハーフスペースのメンフィスにロングスルーパス。メンフィスはベリッシモに追いつかれ、縦に持ち出しシュート。ベリッシモがブロック。
27分、バルサの右コーナーキック。サインプレーでニアに戻したボールをフレンキー・デ・ヨングがシュート。DFがブロックします。
29分、ベンフィカを押し込み右からセルジ・ロベルトがアーリークロス。ファーで抜け出したフレンキー・デ・ヨングがヘッドで折り返し、ルーク・デ・ヨングが難しい体勢からダイレクトでシュート。枠の右に外します。
その後もバルサはサイドからいいクロスを入れますが、ヴラホディモスが鋭い飛び出しからパンチングではじき出していきます。
32分、バルサはピケに代えてガビを投入。前半の早い段階で1枚イエローカードを受けて、直前に危ういプレーを見せ、観客から大ブーイングとイエローカードの催促を受けたことで、クーマンが動いたように見えました。この交代でフレンキー・デ・ヨングがCBの真ん中に下がり、ガビが中盤に入ります。
その結果、バルサの攻撃に勢いがなくなります。
前半は押し込まれながらも1-0でベンフィカがリードして折り返します。
後半
序盤、ベンフィカが前からプレスをかけ始め、試合の流れを変えようと試みます。ただ、5分くらいで守備を固めてカウンターへ移行します。ちょっとしたことでしたが、この采配でバルサがイラつき始めたのか、フィフティフィフティのボールでもファールをアピールし始めますが、主審は笛を吹きません。
6分、ベンフィカのカウンター。右サイド縦に出たボールをヌネスが中央から追いかけます。テア・シュテーゲンも処理しようとして飛び出します。いち早くヌネスが追いつき、無人のゴールへシュート。右ポストに嫌われゴールなりません。
11分、右からバルサのフリーキック。左サイドのフレンキー・デ・ヨングに預け、左からアーリークロス。ファイサイドのアラウホがヘッドで折り返し、エリック・ガルシア、ルーク・デ・ヨングが無人のゴールに押し込もうとしますがタイミングが合わず、押し込めません。ただ、アラウホがオフサイドでした。
20分、左からメンフィスが仕掛けてファーへクロス。走り込んだセルジ・ロベルトがハーフボレー。グリマルドがブロックします。
23分、バルサの3人交代の直後、ベンフィカの右からのクロスが左に抜け、ジョアン・マリオがボールを拾います。ジョアン・マリオはタメてからヤレムチュクとワン・ツーで抜け出しクロス。テア・シュテーゲンが足ではじきますが中央にこぼれたボールをラファ・シルヴァが押し込み、ベンフィカが2点目を奪います。
31分、左からのクロスにジウベルトがヘッド。デストの手に当たり、P.K.獲得。ヌネスがゴール右に決めて3-0とします。
その後はエリック・ガルシアが2枚目のイエローカードを受けて退場。スコアは動かず3-0でベンフィカが勝利しました。
気になったプレーヤー
ベンフィカ
#9ヌネス
足が速く、思い切りのいいプレーヤー。先制点に、ポストに嫌われたシュートなど。少ないチャンスをシュートに持ち込み得点を奪えるのは素晴らしい。
#99ヴラホディモス
この試合のMOM。クロスへの対応がとても素晴らしい。パンチングで逃げていなければ危ないシーンが少なくとも2つあった。
#4ベリッシモ
シュートブロックが上手い。
バルセロナ
#16ペドリ
怪我明けとは思えないパフォーマンスを披露。オリンピックやEUROで魅せたプレー以上に輝いていた。あの2つの大会では、疲労を隠して戦っていたんだなと実感しました。今シーズン、さらなる飛躍を遂げそうです。
#21フレンキー・デ・ヨング
CBに下がるまでは、絶妙な飛び出しと中盤での絡みでペドリと二人で中盤を制圧する。今まで見た中で一番いいパフォーマンスだった。
#24エリック・ガルシア
1対1の守備(ドリブル対応、抜け出そうとする相手への対応等)に難が見える。試合をこなせば改善されるのか、それともそこまで守備力がないのか、ちょっと不安になってきた。
#17ルーク・デ・ヨング
ストライカーとしての嗅覚が欠如。昨シーズンからコンスタントに得点を奪えていないこともあるが、自信を失っているように見える。
#2デスト
直前の試合で1対1を仕掛けまくっていたが、この試合では、ボールを受けてからどうしようか考えカットインして自滅する、判断が遅くて守備ブロックを整えられて戻すシーンが見られた。左足が使えない左SBの限界が見えた。
総括
ベンフィカ
幸先良い先制点であわてずに試合を進めることができた。後半開始のプレスも今のバルサにはボディブローのように効いていたし、バルサの3人交代直後に奪った得点も見事だった。試合運びの巧さが目立った試合だった。
バルセロナ
ペドリとフレンキー・デ・ヨングの活躍は好印象。ただ、クーマンの采配がいただけない。ピケを下げるにしても、好調のフレンキー・デ・ヨングを最終ラインに下げるくらいならミンゲサを3バックの一角に入れたほうがいい。また、3人交代もブスケツとペドリを代えてしまうのか理解に苦しむ。この交代でスタメンの中盤は0人。前半好調だったチームを自らの手で解体しているわけで、全く別のチームと言っていい状態です。機能しない中盤ならやむなしですが、フレンキー・デ・ヨングがいなくなってもある程度は機能していました。ルーク・デ・ヨングに代えてファティだけで良かったと思います。
週末にはアトレティコ・マドリードとの対戦が控えていますが、クーマン監督だった場合どのようなスタメンで臨むのか全く見当がつきません。誰がやっても同じという方もいらっしゃるかもしれませんが、早々に監督交代をしてほしいです。一押しはシャビですが、シーズン途中からはやらないでしょう。ベルギー代表監督のロベルト・マルティネスも候補に挙がっていますが、私には戦術的な色が見えづらい監督なのでたぶん、バルサでやっても上手くいかない気がします。それ以外だったら、ピルロが面白そう。ユベントス監督時代のサッカーは見ていないのでコメントできませんが、ピルロ本人のパサーとしての経験がバルサに活かせそうな気がします。
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