俺から見たラージョ・バジェカーノ対バルセロナ
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ゆーすけ
2021年10月28日 21:40 visibility220
第11節、ラージョ・バジェカーノ対バルセロナです。
バルサはアグエロが初先発を飾りました。
前半
開始直後からラージョは前から激しくプレスをかけます。バルサは圧倒されてなかなか前にボールを運ぶことができません。
2分、バルサが敵陣に入ったところでパス回し。エリック・ガルシアの中央へのパスをトレホがカットし、すぐさま50mクラスの超ロングシュート。テア・シュテーゲンがあわててゴールに戻りキャッチします。
8分、バルサが左サイドの高い位置でスローイン。一度は奪われますがニコが奪い返しこぼれ球をメンフィスが拾ってシュート。枠の左へ外れます。
15分、ニコが中央でプレスをかわして前を向きます。前線のアグエロが中央から右ハーフスペースに流れ、ニコはその動きに合わせてスルーパス。抜け出したアグエロはディミトリエフスキと1対1になり、右にかわそうとしますがつぶされます。主審の判定はノーファール。
19分、右サイドからゴール前のファルカオにボールが入ります。ファルカオは左に持ち出しシュート。ピケがブロックします。
29分、ハーフウェーライン中央でブスケツがボールを受けます。後方からトレホが忍び寄りボールをカット。そのまま前を向きスルーパス。右ハーフスペースに走り込んだファルカオでしたが、ピケが追いつきます。ファルカオは右足で切り返してシュートコースを作り、左足でファーサイドに流し込みます。
ファルカオの流れるようなシュートでラージョが先制します。
35分、ペナルティエリア内左サイドでメンフィスがボールを受けてDFを背負いながらキープし、反転してかわしクロス。中央に走り込んだデストがシュートも枠の上に外します。
前半はラージョが1-0とリードして折り返します。
後半
後半
ラージョは1点リードしていることもあり、4-4-2の守備ブロックを作ってカウンター狙いにシフト。あわよくば追加点を狙いに行く形にチェンジしました。
3分、バルサはセットプレーのこぼれ球を拾い、左からアルバがDFラインの裏へクロス。2列目から走り込んだニコが抜け出しシュート。枠の左へ外します。
9分、ハーフウェーラインを超えた辺りで左から中央のアグエロにボールが入ります。アグエロはすぐさま右のデストにスルーパス。デストは右ハーフスペースを縦にドリブルするもDFに追いつかれタメている間にアグエロがデストの外を駆け上がります。デストはその動きに合わせてアグエロにパス。アグエロはニア上を狙ってダイレクトシュートも枠の右上に外します。
13分、右ハーフスペースをニコが持ち上がり前方にスルーパス。中央から右ハーフスペースに流れたアグエロがシュートもDFがブロック。
ラージョのペースダウンでバルサが攻勢を強めますが、ラージョはゲームプランがしっかりしているようで慌てるそぶりは見せません。
16分、ブスケツが中央でパスカットし、相手をいなして左のアルバに展開。アルバは2列目にグラウンダーのクロス。コウチーニョがフリーで合わせますが全くミートできず、大きく枠の左に外れます。
26分、メンフィスが左からドリブルで仕掛け縦に突破を試みます。DFの足がメンフィスの後ろ脚に引っ掛かりP.K.獲得。キッカーはメンフィス。ゴール左にシュートしますがディミトリエフスキが完全に読んでセーブ。はじいたボールにも素早く反応しキャッチします。
終盤、バルサが前掛かりになり、ラージョがカウンターに行けるようになりますが、ビッグチャンスは作れず。
51分、デストが右サイドを突破しクロス。ニアに走り込んだアグエロがヘッドも枠の右に外れます。
52分、左サイドでアグエロがドリブルで仕掛けマイナスのクロス。ガビがフリーでシュートも当たらず、枠の右に外します。
ラージョが1-0で勝利しました。
気になったプレーヤー
ラージョ・バジェカーノ
#3ファルカオ
ピケ相手に完勝と言って良い出来。特に得点シーンは完璧。スルーパスを引き出す動きから、ピケを切り返しで止めてシュートコースを作り、ゴールへ流し込む。シュートのお手本にしたいくらいでした。
#8トレホ
ブスケツからのボール奪取から、スルーパスはイメージ通りのプレーだったと思う。開始直後のハーフウェーラインぐらいからの超ロングシュートを見ても、周囲の状況をよく見ている証拠。いい選手です。
#13ディミトリエフスキ
メンフィスのP.K.を止める。その他のプレーも堅実で良かった。
バルセロナ
#14コウチーニョ
開始7分でボールロスト3回。その後はラージョのプレスが弱まったので目立たなくなったが、ボールを受けてからどうしようか判断しているので攻撃が停滞する。
#19アグエロ
バルサで唯一得点の匂いが感じられた。アグエロの動きに合わせて周囲がパスを出したら、得点が増えると思います。
#28ニコ
リーガ・エスパニョーラのテンポに慣れてきた。アグエロにスルーパスを通し、チャンスを演出する。
#2デスト
右WGで起用されるが手詰まり間がある。ゴール前に入り込んでシュートチャンスを得るも上に外す。クラシコの時と同じで枠に飛ばす技術(落ち着き?)が足りない。SBのほうが走り込むスペースも作りやすいし、やり易そうに見える。
#24エリック・ガルシア
プレーが軽い。もう少し体を張って守りたい。攻撃面でも存在感が薄い。今の状態ならラングレのほうが鋭い縦パスを入れられる気がします。
#5ブスケツ
決勝点を献上するミスを犯す。周囲の選手が『敵が後ろから来ている』といった類の声をかけていれば防げたシーンだった。
総括
ラージョ・バジェカーノ
イラオラ監督がとてもいいチームを作り上げた。現役時代にアスレティック・ビルバオで師事したビエルサの影響を受けてチームを作った感じがする。試合序盤の前からプレスを仕掛けて、バルサを慌てさせ試合の主導権を奪う。そのままの流れで前半を1-0で折り返して、後半は守備ブロックを作ってあわよくばカウンター狙い。チームとしての戦い方がしっかり統一されていた。今シーズンのリーガ・エスパニョーラの台風の目になりそうです。
バルセロナ
ラージョのプレスはかわせず、4-4-2の守備ブロックも崩しきれず。足元でボールを受けようとする選手が多すぎて停滞。最近思うのは、相手チームの戦い方を研究せずに臨んでいる感じがします。ラージョが前からのプレスをかけてくるのであれば、早いパス回しでプレスを回避するとか、ロングボールを使うとかすればいいし、4-4-2の守備ブロックも高い位置で作っていたので、裏のスペースを突く方法があると思います。しかし、相手がどこでも「味方を探してショートパスをつなぐ」というほとんど変わらないサッカーを展開しています。バルサのサッカーを実践しているんだと言えば、聞こえはいいですが対戦相手をリスペクトして対策を練る必要があると思います。
※今のバルサはショートパスをつないでいるけど、個々の判断が遅く、敵を翻弄できるほどパスでリズムがつかめません。悪いほうで目立つのはコウチーニョ。一方、出場機会がほとんどありませんが、リキ・プッチがいるとテンポが上がるのでいいのですが・・・
おまけ
クーマン監督が解任されたので、新監督に期待したいと思います。シャビが来てほしい!!
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