俺から見たディナモ・キエフ対バルセロナ
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ゆーすけ
2021年11月03日 14:11 visibility264
チャンピオンズリーグ第4節、ディナモ・キエフ対バルセロナです。
バルサは前の試合で怪我をしたアグエロの代わりにCFにメンフィス、右WGにガビを起用。インサイドハーフに怪我明けのフレンキー・デ・ヨングとニコを並べ、右SBにミンゲサ、ピケの代わりにラングレを起用しました。
前半
序盤は、ディナモ・キエフは4-4-2の守備ブロックを作り待ち構えます。バルサは守備ブロックの外でパスを回し様子を伺います。
右サイドからミンゲサがクロス。はね返されますがニコがヘディングで右のガビにパス。ガビは近づいてきたメンフィスにパス。メンフィスは強引にカットイン。DF
に触られ左へボールが流れます。ファティがそこに走り込みボールを触りますがつぶされます。そこにメンフィスが走り込み左に持ち出しシュート。ザバルニーがブロック。
時間の経過と共にバルサが仕掛ける場面が増えてきますが、ディナモ・キエフの守備ブロックは崩せず。しかしながら、ボールを奪われたバルサがすぐにボールを取り返そうと追いかけるのでディナモ・キエフの選手が慌ててボールロストするので、バルサが少し優位に試合を進めます。
21分、ファティが左サイドでDFの裏を狙って走り出します。その動きに合わせてエリック・ガルシアがフィード。ボールを受けたファティはサイドをえぐり大きくマイナスに戻します。走り込んだブスケツがミドルシュートも枠の上に大きく外れます。
23分、右サイドの裏にツィガンコフが走り出しボールを引き出します。ツィガンコフはタメてからマイナスのクロス走り込んだシャパレンコがトラップからシュートも上手くミートできず枠の右に大きく外れます。
24分、右サイドからディナモ・キエフのフリーキック。バルサにはね返されますが、左ハーフスペースにこぼれたボールをデ・ぺナがミドルシュート。テア・シュテーゲンが左足で何とかブロック。
27分、ハーフウェーライン辺りで浮き球の処理中のブスケツからボールを奪ったディナモ・キエフの速攻。ツィガンコフがボールを受けて前を向くと3対3の状況。ツィガンコフはドリブルで持ち上がり左のデ・ぺナにパス。その間にシャパレンコが内側を駆け上がり、デ・ぺナはその動きに合わせてスルーパス。ボールを受けたシャパレンコはシュートを試みますがまたしてもミートできず、枠の左に外します。
31分、バルサの左からフリーキック。アルバがDFとGKの間に鋭いクロス。ラングレがヘッドで合わせますが左ポストに嫌われます。ただ、オフサイドでした。
41分、ブスケツが右のミンゲサに展開。ミンゲサはファーサイドにクロス。走り込んだニコがフリーでヘディングシュート。前方にいたメンフィスに当たり、こぼれたボールをファティがつめようとしますがつぶされてシュートを打てず。
前半はスコアが動かず0-0で折り返します。
後半
前半同様、バルサが少し優位に試合を進めます。
10分、バルサがコーナーキックから二次攻撃。左のアルバがアーリークロス。残っていたラングレがGKの前でヘッドも上手く当たらず上に飛ばしてしまい、ゴールには至りません。
12分、バルサを押し込み、左からブヤルスキーがクロス。ラングレがクリアするもこぼれ球をカラヴァイエフが拾って左45度からファーサイドへシュート。バルサDFがシュートコースを切っていたので枠の左へ外れます。
17分、バルサはディナモ・キエフ陣内でクイックリスタートし左からクロス。ペナルティエリア内中央でフレンキー・デ・ヨングがつぶれ、こぼれ球をファティがシュートに行きますがDFがいち早くファティの体をブロック。主審は笛を吹きますが、VARの結果、ノーファール。ファティがシミュレーションをしたようにも、DFがファールしたようにも見えないのでVARが入ってちょうどよかった感じです。
24分、右からミンゲサがグラウンダーのクロスを入れます。シャパレンコが触り少しコースが変わりましたが、ファティが強烈なハーフボレーで合わせます。ブシュカンの頭上を抜き、バルサが先制します。
この1点でディナモ・キエフが攻勢に出てきます。バルサはカウンターが主になってきますが、交代出場のデンベレがドリブルで持ち上がってつぶされるシーンが目につきます。
27分、右サイドでボールを持ったデ・ぺナが右ハーフスペースに走り込んだシドルチュクにバックパス。シドルチュクはニアにミドルシュート。テア・シュテーゲンがはじいてすぐさまキャッチします。
32分、ディナモ・キエフが右サイドの高い位置でスローイン。ツィガンコフがアルバのマークを引きはがし、縦でボールを受けてダイレクトで中へ戻します。ザバルニーがボレーで狙いますが力なくテア・シュテーゲンがキャッチします。
同じく32分、メンフィスが中央で楔を受けて右のミンゲサにはたき、そのまま右ハーフスペースのDFの裏を狙い走り出します。ミンゲサはその動きに合わせてスルーパス。メンフィスはボールを収めてそのままの勢いでシュート。サイロタがブロック。
36分、ブスケツのビルドアップのボールをカットしたディナモ・キエフの速攻。左ハーフスペースを攻略し、ベルビッチが中央のレドネフにパス。レドネフは潰されこぼれ球をツィガンコフがシュート。テア・シュテーゲンがファインセーブ。こぼれたボールをベルビッチがボレーで狙いますが大きく枠の上に外します。
43分、ディナモ・キエフの左コーナーキック。ポイントをずらしてファーサイドに
フリーで走り込んだザバルニーがボレーシュート。上手くミートできず枠の左に外れます。
47分、ハーフウェーラインを超えた辺り右サイドでデンベレがボールを受けて中央にドリブル。DFを引き付けて左のバルデにパス。バルデは角度のないところからシュート。枠の右に外れます。
1-0でバルサが逃げ切りました。
気になったプレーヤー
ディナモ・キエフ
#14デ・ぺナ
上手く攻撃に絡むとチャンスが作れる印象を受けた。
#10シャパレンコ
いいポジションに入ってくるもシュートがミートできず。慌て過ぎなのか、運動量が増えて正確性を欠いているのかわからないがシュートを枠に飛ばしたい。
バルセロナ
#30ガビ&#28ニコ
カンテラ出身の二人がボールを奪われた際にすぐに追いかけたおかげで、ディナモ・キエフのカウンターの数が減った。目立たないところでいい仕事しました。
#5ブスケツ
今まで見られないようなミスが毎試合1・2回見られる。けが人だらけのバルサの中で、全ての試合に先発出場しているので、相当疲労が溜まっているように見える。怪我をしないか心配です。
#10ファティ
土壇場で試合を決める能力(決定力?)を持っています。まだまだコンディションは上がっていくはず。このまま調子を上げて同時に成長も遂げていってほしい。
#22ミンゲサ
クロスの精度には難があるが、右サイドから何本もクロスを入れる。ドリブル突破、スペースを駆け上がることは期待できないため攻撃はそれほど期待できない。しかし、左SBが攻撃的なアルバであることを考えればチームバランスをとれるミンゲサの貢献は大きいと思う。
#15ラングレ&#24エリック・ガルシア
クーマン政権時よりも生き生きとプレーしている。今まではミスを恐れてプレーが縮こまっていたのかな。この試合では、二人ともイエローカードをもらってしまったが、持ち味の縦パスを上手く入れることができたし、自信をもってプレーできている気がする。
#21フレンキー・デ・ヨング
怪我明けで違いを作れるほどのプレーは見せられなかったが、攻守にわたって貢献。
#11デンベレ
怪我から復帰し、今季初出場。ドリブルを仕掛けてとられる場面が目についた。前から書いているがバルサのサッカーに適応できる気がしない。
#31バルデ
左利きの若手の左SBだが、左WGで起用される。アラベス戦でも終盤に起用されてスピード豊かなプレーを見せた。たくさん経験を積めば、アルバの後継者になれるポテンシャルを感じる。大きな期待をしています。
※ククレジャ、ミランダにはそこまでのポテンシャルは感じなかった。
総括
ディナモ・キエフ
第3節の戦い方とあまり変わらない印象。0-0のまま試合を進めてできれば1点を奪って勝ちたいという試合運びだった。国内リーグでどのように戦っているかはわからないが、カウンターの質を高めないとチャンスが作れない。
バルセロナ
セルジ監督になって2試合目。アグエロやピケが怪我で離脱し、連携を深めることもできない中で結果を出した。前からプレスをかけてボールを奪うことができたが、巧く連動して奪えているかと言えば、2人目、3人目のプレスが遅い。カンテラ出身のガビやニコぐらいのネガティブトラジションの早さをチーム全体が持てれば、もっと良くなると思う。次のセルタ戦を終えれば代表戦で一息付けるので、そこでチーム戦術を浸透させ、連携を深めたい。
おまけ1
メディアではシャビが監督になるという話が既定路線のように出ているが、無理にシャビを引っ張ってこなくても、セルジに監督を任せてもいいかもしれないと思い始めました。選手が自信を持ってプレーできていることが一番大きい。また、パス回しもクーマン政権の時より意図を感じる。
おまけ2
バルサのけが人の多さは異常。クーマン政権下の練習の強度が低く試合で怪我するのか、フィジカルコンディションを整えるスタッフの力量不足、食生活の乱れ等様々な要因が考えられますが、監督交代で一新されることを期待しています。
- 事務局に通報しました。
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