俺から見たバルセロナ対エスパニョール

第14節、バルセロナ対エスパニョールです。

 

バルサはシャビ・バルサの初陣です。フォーメーションは4-3-3。ガビを左WG、アコマシュを右WGに起用し、中盤はブスケツをアンカーにフレンキー・デ・ヨングとニコを配置しました。

 

前半

2分、フレンキー・デ・ヨングがDFラインの裏へ走り出し、左のアルバがその動きに合わせてフィード。フレンキー・デ・ヨングはカブレラに寄せられながらもヘッドで落とし、メンフィスがボレーシュート。ディエゴ・ロペスが正面でキャッチ。

 

バルサは、守備ではネガティブトラジションを想定したポジショニングをとり、前からプレスをかけ、エスパニョールの選手をマンマーク気味にはめ込んでボールを回収していきます。攻撃は早めに楔を入れて落とし、素早いパス回しでエスパニョールの守備を切り崩しに行きます。

 

エスパニョールは4-1-4-1の守備ブロックを作り、カウンター狙い。

 

12分、ニコがバイタルエリアで楔を受けて左ハーフスペースのフレンキー・デ・ヨングにパス。フレンキー・デ・ヨングはボールキープから左のアルバにパス。アルバはダイレクトでクロス。ニアのメンフィスには合わず、ファーのアコマシュがシュートも枠の上。

 

時間の経過と共にバルサが押し込み、DFラインの裏への飛び出しも絡めて主導権を握ります。

 

27分、エスパニョールを押し込み、中央のメンフィス、左ハーフスペースのガビ、左のアルバとつなぎ、アルバがマイナスのクロス。ニコがトラップからシュートもDFがブロック。

 

29分、左中央でボールを受けたアルバが左ハーフスペースのガビへパスし、左大外を駆け上がります。ガビはタメて、アルバにリターンパス。アルバはマイナスのクロス。ニアに走り込んだフレンキー・デ・ヨングが受けて中央へパス。ニコには合わず、ブスケツがミドルシュート。ディエゴ・ロペスがファインセーブ。

 

43分、エスパニョールが右から左へサイドチェンジ。ミンゲサがクリアを上に上げて、ラウール・デ・トマースがキープし、サイドからドリブルで仕掛け、角度のないところからシュート。ピケがブロックします。

 

前半はバルサが主導権を握りながらも得点が奪えず0-0で折り返します。

 

後半

バルサはアコマシュに代えてアブデを投入。若手を前後半で試しているような交代です。

 

45分、左でガビがボールを受けてエリック・ガルシアに戻し、ガビは前方の左ハーフスペースに走り出します。エリック・ガルシアは中央のブスケツにパス。ブスケツはダイレクトでガビにパス。すぐさまエスパニョールの選手3人がガビの前に立ちはだかりますが、ガビはその間を抜くチップキックスルーパス。ニアに走り込んだメンフィスがカブレラに倒されP.K.獲得。VARの検証がありましたが、ファールとも言い難い感じでエスパニョールにはちょっと厳しい判定に見えました。

 

メンフィスがゴール左に蹴り込みバルサが先制します。

 

60分、バルサはパスを回してブスケツが右のアブデにスルーパス。アブデはディエゴ・ロペスの寄せに対して中へクロス。全力で戻ったペドロサがニアでクリア。抜けていたらメンフィスに決められていました。

 

65分、運動量の多かったバルサは足が止まり始め、守備ブロックを作って守り始めます。ここからエスパニョールが勢いを取り戻します。

 

67分、ペナルティエリアの左からエスパニョールのフリーキック。ビダルがゴールに向けて鋭いボールを入れます。ニアにエレーラが走り込みますが触れず、テア・シュテーゲンがパンチング。

 

68分、エスパニョールが自陣右ハーフスペースからクイックリスタート。前線にフィードされたボールをミンゲサが触るも抜けて、走り込んだラウール・デ・トマースが左足シュート。アウトにかかったシュートは左に外れます。

 

73分、アブデが右サイドからカットイン。ペドロサとメラメドの間を割って抜き去りシュート。枠の上に外れます。

 

80分、ゴール正面左からラウール・デ・トマースのフリーキック。ニアの上を狙いますが左ポストの外側に当たって外れます。

 

83分、エスパニョールがセットプレイからの二次攻撃。右からウー・レイがクロス。ファーサイドから中に走り込んだディマタがフリーでヘッド。枠の右に外します。

 

エスパニョールは絶好機をモノにできません。

 

85分、左からモルラネスが縦にドリブルし、クロス。ファーサイドでアルバが足を滑らせて転倒。ラウール・デ・トマースがフリーでヘッド。左ポストの外側に当たり外れます。

 

エスパニョールはまたも絶好機を逃します。

 

90分、メンフィスがDFライン農裏に走る動きを見せてアラウホがフィード。メンフィスは抜け出して右45度からミドルシュート。ディエゴ・ロペスがセーブします。

 

終盤、エスパニョールが猛攻を仕掛けますがバルサが逃げ切り、1-0で勝利しました。

 

気になったプレーヤー

バルセロナ

#30ガビ

守備時が左WGで、攻撃時は左のセカンドトップのような形を取る。WGの役割はアルバに任せ、うまく連携してサイドを崩した。

 

#18アルバ

サイドを駆け上がり、マイナスのクロスを何本も上げる。さらに、エスパニョールを押し込んだ際は左DHのポジショニングをとり、カウンター対策をみせる。新たなタスクを得たアルバに注目です。

 

#37アコマシュ&#33アブデ

前後半、右WGで半分ずつ出場。結構自由に攻撃をしていいようで、ドリブルで仕掛ける場面が見られた。

 

#5ブスケツ

がっちり相手の中盤を抑えに行くが、序盤は相手のスピードに振り切られる場面もちらほら見られた。周囲との連携が深まれば敵を囲んで簡単に奪えそうですが、ブスケツの年齢的な衰えも感じます。

 

エスパニョール

#11ラウール・デ・トマース

運がない。ポストに嫌われること2回。どちらかが入っていてもおかしくはなかった。

 

#18ディマタ

ヘッドで外した場面は枠に入れていれば得点というシーンだった。もったいない。

 

総括

バルセロナ

前半はこれぞバルサというパスサッカーを披露。人もボールも動き、チャンスを作り出した。あとはシュートを決められればという段階。一方、運動量が多くなり後半20分過ぎからは耐える時間帯になってしまったがそれも致し方ない。明らかに走行距離は増えて、終了間際にはニコとミンゲサは足がつって交代。シャビが追い求めるサッカーが明確になった結果だと思う。また、シャビの中では足が止まることも想定内だったようで、さっさと守備ブロックを作った。若手の選手起用法、秩序だった戦術の徹底とこれからのバルサに希望が持てる内容だったと思う。

 

エスパニョール

前半はバルサに終始押し込まれて何もできず。後半はバルサの足が止まってから攻勢を仕掛け、明らかな決定機を3回作るもノーゴール。1つでも決めていれば勝ち点を奪えた。ただ、戦術的な面でいえば、バルサに完敗。バルサの足が止まったから攻撃に行けたわけで、そこまで粘って守っていた様子はうかがえず、可もなく不可もなくといった印象でした。

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