俺から見たバルセロナ対ベンフィカ
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ゆーすけ
2021年11月24日 21:13 visibility431
チャンピオンズリーグ第5節、バルセロナ対ベンフィカです。
勝てばグループリーグ突破が決まるバルサは、エスパニョール戦から右SBのミンゲサに代えてアラウホ、CBのエリック・ガルシアに代えてラングレ、右WGはアコマシュに代えてデミルが起用されました。
前半
両チームともに前からプレスをかけて高い位置でボールを奪う、ボールはショートパスでつなぐ戦術。序盤は中盤での潰し合いになりましたが徐々にバルサが押し込み始めます。
7分、バルサは左から中央、右のデミルとつなぎます。デミルはカットインからシュート。DFにかすり、ゴール左にそれます。
バルサが潰し合いに勝利し、主導権を握り始めました。バルサは押し込み始めると右からアラウホ、ピケ、ラングレのちょっと右寄りの変則3バック。ボランチの位置にブスケツとフレンキー・デ・ヨング、同じくらいの高さの左サイドにアルバ。その前方のベンフィカのバイタルエリアあたり使おうとニコとガビがポジションを取り、右WGにデミル。1トップでメンフィスという感じになりました。
25分、メンフィスが左から仕掛け、中央のブスケツにパス。ブスケツがタメている間に左のメンフィスとガビが中に入ります。ベンフィカDFも中央に寄り、空いた左サイドにアルバが入り込みます。その動きを逃さず、ブスケツがアルバにパス。アルバは中央にグラウンダーのクロス。ニコがダイレクトで左前方のガビにパス。ガビはシュートを放ちますが、ヴラホディモスがセーブします。ただ、ゴールが決まっていてもオフサイドだった可能性が高そうでした。
26分、バルサの速攻。ニコが右のハーフスペースを持ち上がり、DFを引き付けて左を駆け上がったアルバにラストパス。アルバはシュートを放ちますがヴラホディモスがセーブ。
33分、ベンフィカの右コーナーキック。ファーサイドでラングレのマークを振り切ったヤレムチュクがヘッド。テア・シュテーゲンが右足でファインセーブ。こぼれ球をジウベルトがダイレクトシュートもブスケツがスライディングブロック。
直後のコーナーキック。ファーサイドのラファ・シウバが落としたボールをオタメンディがダイレクトで強烈な弾丸シュート。バーに当たり地面に当たってゴール上面に突き刺します。
しかし、コーナーキックの時にボールがゴールラインを割っていたため、ノーゴール。ベンフィカはチャンスを逃します。
42分、右から中央のブスケツにボールが入ります。デミルが素早くDFラインの裏に走り出します。ブスケツはその動きに合わせてスルーパス。デミルが抜け出し、右45度から中に持ち出してファーサイドにコントロールショット。バーに嫌われます。
スコアは動かず、前半は0-0で折り返します。
後半
流れは変わらず、バルサペース。ただ、両チームともにゴールチャンスが生まれず時間が経過していきます。
67分、バルサはベンフィカを押し込み中央のブスケツが右のデンベレに展開。デンベレは縦にドリブルで抜けてクロス。走り込んだフレンキー・デ・ヨングは至近距離からヘディングシュート。しかし、ヴラホディモスがファインセーブ。
82分、バルサはセットプレーから二次攻撃。左のアルバがアーリークロス。ファーサイドにフリーで入り込んだアラウホがダイレクトボレーを叩き込みます。しかし、わずかにオフサイド。
さらにアラウホはゴールパフォーマンスで足をつったようでエリック・ガルシアと交代します。
91分、バルサは右コーナーキックからピケがヘッドで狙いますが枠の左に外れます。
92分、デンベレの可能性の低いクロスをクリアし、ベンフィカのカウンター。右サイドに出したボールをヌネスが受けてそのまま持ち上がり、2対1の状況を作ります。ヌネスはエリック・ガルシアを引き付けて中央のセフェロビッチにパス。セフェロビッチはテア・シュテーゲンと1対1になり、飛び出してきたテア・シュテーゲンに対し、ボールを浮かせてかわしてシュート。しかし、最後にキックミスして、ゴール左に外します。
0-0のまま試合終了。バルサは最終節のバイエルン戦にグループリーグ突破をかけて戦うことになりました。
気になったプレーヤー
バルセロナ
#4アラウホ
対人守備は完勝。ベンフィカの左サイドの攻撃をシャットアウトした。
#9メンフィス
エスパニョール戦でも同じだったが、前半からかなりの運動量を強いられ、後半はガス欠。メンフィスのフィジカルの問題というより、チーム事情でハードな1トップを務めているので仕方がない気もする。
#11デミル
決定機が2度あったので、1回は決めておきたかった。
#30ガビ&#28ニコ
エスパニョール戦よりもプレーの質が上がる。特にガビは相手に囲まれても動じないくらい落ち着いてプレーをしている。
#5ブスケツ
攻守にわたりハイパフォーマンスを発揮。エスパニョール戦で見られた相手にスピードで振り切られるシーンも見られず、すぐに修正できた。
#21フレンキー・デ・ヨング
この試合では黒子のような働き。ヘッドを決めていれば最高だった。
ベンフィカ
#14セフェロビッチ
テア・シュテーゲンをきれいにかわしてゴールを決めていればプスカシュ賞も夢ではないくらいのゴールになっていたはず。でも決められなかった。もったいない。
#99ヴラホディモス
堅実なセーブとフレンキー・デ・ヨングのヘッドを止めたファインセーブでチームの勝ち点1に大きく貢献。
総括
バルセロナ
エスパニョール戦に比べて格段の進歩を見せる。主導権を握った時間も長くなったし、相手に与えた決定機は、セットプレー以外は終了間際のパワープレーを仕掛けてカウンターを食らったシーンのみ。アラウホの強さに助けられた部分は大きいものの、チームとしての戦い方はこの短期間で大きく変わり、信じられない勢いで浸透している。
※草サッカーや少年サッカーのコーチ経験がある人が見ても、たかが2試合だけでチーム戦術が深まり、機能するのは驚嘆に値します。
一方で、運動量を求められる戦術であるため、終盤に足が止まるケースや運動量が落ち、プレーの質が落ちてしまう選手も多い。代表格はメンフィス。誰が1トップでやっても90分はきついと思うが、メンフィスの代わりになるFWがいない。できるだけ、前半で得点を奪い、試合を決めて後半ペースダウンする時間帯を作りたい。今後の目標としては前半に先制点を奪い、試合の主導権を握りながら試合を終わらせること。それが続けば勝ち癖がついて一気に連勝していきそうです。
ベンフィカ
バルサに主導権を奪われ押し込まれるも堅い守備で失点を防ぐ。終了間際に得点が奪えれば最高だったが、なんとかドローに持ち込む。自分たちのサッカーができなくてもしぶとく戦えるチームは本当に強い。バルサの結果次第ではあるが、最終戦のディナモ・キエフ戦に勝てば、グループリーグ突破も見えてくる。
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