俺から見たバイエルン・ミュンヘン対バルセロナ

チャンピオンズリーグ第6節、バイエルン・ミュンヘン対バルセロナです。

 

バルサは右WGにデスト、左WGにデンベレを起用しました。

 

前半

バルサは前からプレスをかけて主導権を握りに行きます。

 

6分、右サイドに流れたメンフィスがボールキープし、インナーラップしたデストにパス。デストはクロスを入れますがDFがクリア。右サイドでフレンキー・デ・ヨングが拾いクロス。アルバが受けて中に持ち出し右足シュート。ノイアーがキャッチします。

 

ほぼ互角の展開。バルサはデンベレが左サイドを突破しクロスを上げるもデストがシュートを打てず、バイエルンはDFラインの裏をとりますがわずかにオフサイド。一進一退の攻防が続きます。

 

20分、バルサのカウンター。左サイドのデンベレが中央に走り出し、その動きに合わせてアルバがパス。デンベレはトラップから右ハーフスペースを駆け上がったメンフィスにパス。メンフィスはDFを引き付けて中央のデンベレに戻します。デンベレはダイレクトシュート。枠の上に外します。

 

バルサが息切れ。徐々にバイエルンが主導権を握ります。

 

27分、バイエルンの速攻。ノイアーの左サイドに出たフィードをミュラーが受けようとしますが、ピケがヘッドで跳ね返します。そのボールをサネが拾って左のDFの裏へフィード。ミュラーが抜け出しゴールに向かってドリブルし、ファーサイドへシュート。テア・シュテーゲンが触り流れたボールがファーサイドに詰めていたレヴァンドフスキに当たりますがゴールならず。

 

31分、バイエルンの速攻。右からコマンがドリブルで突破しクロス。ムシアラがヘッドもテア・シュテーゲンが正面でキャッチ。

 

33分、バイエルンの速攻。最終ラインのズーレが左ハーフスペースにいたサネに鋭い楔を入れます。サネはトラップでターンし、前方のレヴァンドフスキにスルーパス。ピケがマークに行きますが、サイドの深い位置までレヴァンドフスキは進入し、ふわりとしたクロス。走り込んだミュラーがヘッドで合わせます。ループ気味に放たれたシュートにアラウホがゴールラインぎりぎりでクリア。しかし、クリアの前にボールがゴールラインを超えていたので、ミュラーのゴール。

 

バイエルンが先制します。

 

36分、コマンが左サイドからドリブルで仕掛け中央へパス。ミュラーが走り込みダイレクトシュート。テア・シュテーゲンがキャッチします。

 

42分、バイエルンはバルサDFをサイドにつり出し、中央のサネがフリーでボールを受けて強烈な無回転ミドルシュート。ボールはテア・シュテーゲンの目前でブレてゴールネットに突き刺さります。

 

バイエルンが2-0として前半を折り返します。

 

後半

前半と変わらず、バイエルンが完全に主導権を握ります。

 

61分、バイエルンは左サイドへ大きなサイドチェンジ。デイビスが受けてアラウホに対して縦にドリブル突破を図り、ゴールワイン際からニアへクロス。ムシアラが合わせて、3-0とします。

 

86分、バイエルンは左のタッチライン際ハーフウェーラインでボールを奪いすぐさま中央のウパメカノに展開。ウパメカノに前線のミュラーに楔を入れます。ミュラーはダイレクトでフォローに来たティルマンに落とします。ティルマンは前方に走り出したサネにダイレクトでスルーパス。サネはファーストタッチで右に持ち出し。飛び出してきたテア・シュテーゲンの頭上を抜くシュート。力を入れすぎ、枠の上に外れます。

 

後半のバルサはなす術なく、3-0でバイエルンが勝利しました。

 

気になったプレーヤー

バイエルン・ミュンヘン

#9レヴァンドフスキ

CFとしてピケ、ラングレを相手に駆け引きを仕掛け、攻撃を活性化。レヴァンドフスキが中央でどっしり構えるので、他が活きる。

 

#25ミュラー

相変わらず勝負強い。

 

#10サネ

久しぶりに見たが、プレーの質が大きく向上しているように感じた。

 

#4ズーレ

先制点の起点となる縦パスは見事。以前は無骨なCBという印象だったが、ビルドアップ能力が格段に向上している。

 

#19デイビス

3点目となったサイドの突破はすごかった。最近アラウホが抜かれるシーンを見なかったので衝撃でした。

 

#24トリッソ&#42ムシアラ

運動量が豊富、攻守にわたり大活躍。

 

バルセロナ

#18アルバ

負傷交代で試合が完全に決まってしまった。

 

#11デンベレ

カウンター、速攻時は期待が持てるが、そもそもシュートが下手。枠の上に飛ばしているうちは、ゴール数は増えない。現時点ではチャンスメーカー止まり。

 

総括

バイエルン・ミュンヘン

勝ち抜けが決まっていて消化試合だったが、格の違いを見せつける。試合開設の風間八宏氏も言っていたが、前向きに守備ができる、敵の守備の穴を見つけたらすぐさま速攻を仕掛けられるのはとても大きい。チームとしての成熟度の高さをまざまざと見せつけられた。ナーゲルスマン監督の采配、指導力のレベルの高さに脱帽です。

 

バルセロナ

最初から飛ばして前半20分までは互角に持っていけたが、運動量が落ちたら一方的にやられてしまった。バイエルンとの大きな違いとしてはDFラインの裏を狙えるFW(ミュラー、コマン、サネ)がいないことが挙げられる。中盤のフレンキー・デ・ヨングやガビが前線に顔を出すにしても長い距離を走らなければならないので、体力の消耗が激しい。パスの出し手はたくさんいるので、前線でDFラインの裏を狙ったり、ハーフスペースとサイドを行ったり来たりできるFWがほしい。そういう意味ではファティが戻ってくれば、もう少し良い攻撃ができそうです。3位となりヨーロッパリーグに参戦することになりましたが、曲者ぞろいのチームが多いので、若手にどんどん経験を積ませるいい機会だと思います。シャビには1試合1試合チームの完成度を上げていってほしいです。

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