俺から見たセビージャ対バルセロナ
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ゆーすけ
2021年12月22日 21:42 visibility210
延期されていた第4節セビージャ対バルセロナです。
バルサは前の試合からラングレに代えて出場停止明けのピケを先発起用しました。
前半
両チームともに前からプレスをかけ、主導権の奪い合いが始まります。また、雨が降っており、パススピードが出ないピッチコンディションです。
7分、バルサは右からフリーキック。中央でジュグラがヘッドで合わせますが、枠を大きく外します。
バルサがセビージャ陣内で攻める時間が増えてきました。
21分、自陣奥深くから、ディエゴ・カルロスがロングフィード。ハーフウェーライン左ハーフスペースから飛び出したラファ・ミルが抜け出しテア・シュテーゲンとの1対1を制しゴール。しかし、オフサイドでした。
29分、オカンポスは大きなサイドチェンジを試みますがキックミス。デンベレが受けて、右サイドからカットインしてミドルシュート。ボノがセーブ。
31分、セビージャの右コーナーキック。サインプレーで、ファーサイドにいたアレハンドロ・ゴメスがウェーブの動きでアブデのマークを引き剥がします。その動きに合わせて、ニアへグラウンダーのパスが入ります。アレハンドロ・ゴメスはダイレクトシュート。ファーサイドに決まります。
押され気味のセビージャが先制します。
失点したバルサですが動揺は見られず、バルサ攻勢で試合が進みます。
44分、バルサは右コーナーキック。中央に走り込んだアラウホが高い打点のヘディングシュート。ファーサイドに叩き込みます。
バルサが同点に追い付き、前半が終了します。
後半
セビージャが前から激しいプレスをかけ、中盤の主導権争いが始まります。
50分、セビージャの右コーナーキック。ショートで始めてDF
の芽を引き付けている間にディレイニーが2列目からファーサイドに流れます。その動きに合わせてクロスが入り、ディレイニーがボレーシュート。枠の左へ外れます。
52分、セビージャの右コーナーキック。ディレイニーが中央でヘッドも枠の上。
64分、タッチライン際でガビとクンデがボールの奪い合い、それにアルバが加勢に行きます。クンデが体を入れてマイボールのスローインにし、ボールを拾います。アルバはマイボールだと思ったのか時間を稼ごうと思ったのか、そのままの勢いでクンデにぶつかります。クンデは激昂し、持っていたボールをアルバに投げつけます。このプレーでクンデは退場。セビージャは10人になってしまいました。
バルサが数的優位を活かして徐々にセビージャを押し込みます。
71分、デンベレが右からカットインしてシュート。枠の左へ外れます。
80分、右のデンベレがゴール前を伺い、ペナルティエリアのすぐ外から横パス。左ハーフスペースのアルバがスルー。アブデが受けてアーリークロス。中央に走り込んだガビがヘディングシュート。枠の左に外れます。
82分、デンベレが右からカットインしてシュート。左ポストに嫌われます。
94分、右からデンベレが縦にドリブルしてクロス。中央のルーク・デ・ヨングがヘッドも力なくボノがキャッチ。
96分、バルサの右コーナーキック。DFにはね返されますが、ボールは中央にクリアされ、アルバがペナルティエリアの外からダイレクトシュート。ボノが正面で抑えます。
後半はスコアが動かず、1-1の引き分けに終わりました。
気になったプレーヤー
セビージャ
#23クンデ
退場したものの後半のパフォーマンスは圧巻。ロペテギ監督から右サイドの高い位置をとれと言われ、驚異的な運動量で最終ラインから最前線までカバーし、セビージャの流れを作る。退場しなければ、もっと面白い試合になっていたと思うと残念。
#5オカンポス
クンデと連携し、アルバを押し込む。こんなに戦術的な柔軟性があるとは思っていなかった。
#24アレハンドロ・ゴメス
先制点は見事。アトランタ時代に見た時から思っていたが、ボールさばきの巧さは一級品。
バルセロナ
#29ジュグラ
前半から積極的にミドルシュートを放つ。シュートへの意識が高くてとても良い。まだ公式戦3試合目だが、リーガへの適応が早い。今後、もっとプレーが良くなりそうです。
#7デンベレ
今日は好調。不用意なドリブルの仕掛け、ボールロストが減った。右からカットインしてシュートするシーンは今シーズン何度も見ているが、ほとんど決まらない。シュートに持っていく力はあるのだから、シュート練習をして精度を高めてゴールを奪いたい。
#30ガビ
安定した高パフォーマンスを魅せる。特に後半序盤の中盤での潰し合いでは、ボールキープ力、ドリブルでの持ち上がりはセビージャの選手を翻弄し、バルサの中でも群を抜いて良かった。
#18アルバ
今日はSBのポジションで全体の押し上げを担う。
総括
セビージャ
前半は押され気味だったが、後半押し返す。クンデの位置を上げて、オカンポスを右ハーフスペースに配置。アルバとエリック・ガルシアのところを上手く突き、流れを奪い返そうとする手腕は見事。クンデ退場後は、失点をしない戦い方にシフトし、勝ち点1を奪う。
バルセロナ
以前はFWが長い距離を走ってプレスをかけていたが、最近そこまで行かないようになったと思っていました。それは私の大きな勘違いでした。バルサの守備戦術が浸透中で、もやっとしていただけでこの試合ではっきり形が見えました。選手のポジショニング、味方との距離感が明らかに良くなり、ダッシュしなくても、連携して前からのプレスが可能になっていました。シャビの手腕に脱帽です。一方で、相手は10人になってからはデンベレ頼みの攻撃になってしまったが、デンベレにボールを集めたからそうなったというより、パスを受けたデンベレが自分で何とかしようとした結果に見えた。今年の公式戦は最後だったので、クリスマス休暇を取ってリフレッシュし来年に備えたい。
おまけ
クンデの退場は要らなかった。好試合が台無しになってしまった。個人的には最後までスペクタクルな試合を見たかったので、とても残念でした。
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- 事務局に通報しました。
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