俺から見たアラベス対バルセロナ

第22節、アラベス対バルセロナです。

 

スーペル・コパで長距離移動とレアルとの延長戦、コパ・デル・レイでもビルバオとの延長戦を戦い、過密日程を戦うバルサ。左CBにアラウホ、右SBにデストを起用しました。

 

前半

バルサはパスを回し、アラベスは4-2-3-1の守備ブロックを組んで対応。アラベスはバルサの縦パスを潰しにいきますが、ボール奪取まではいけず、カウンターは仕掛けられません。一方、バルサはボールを奪われないものの、アラベスの守備ブロックを崩せず、序盤から膠着状態が続きます。

 

12分、バルサは左から右へ素早くボールを動かし、フェラン・トーレスがドリブルでカットインし、右ハーフスペースのペドリにパス。ペドリはすかさずクロス。中央のルーク・デ・ヨングがダイレクトボレーで合わせますが枠の右に外れます。

 

29分、バルサの右コーナー。ニアでブスケツが潰れ、抜けたボールをラグアディアがクリア。目に前のルジューヌに当たり、あわやオウンゴールというところでした。

 

直後のコーナーキック。ニアでピケがヘッドで合わせますが、クリーンヒットしすぎて枠の上に外します。

 

44分、アラベスのショートカウンター。ハーフウェーライン辺り右サイドで、ペラ・ポンスがフェラン・トーレスにプレスをかけます。こぼれたボールをリオハが拾い、ドリブルで持ち上がり、右ハーフスペースを上がってきたペラ・ポンスにパス。ペラ・ポンスは完全に抜け出しシュート。テア・シュテーゲンが正面でキャッチ。

 

前半はスコアが動かず、0-0で折り返します。

 

後半

アラベスが前半に比べて高い位置までボールを奪いに来ます。

 

47分、右ハーフスペースからフレンキー・デ・ヨングが右のアブデにスルーパス。アブデはドリブルで持ち上がり、DF2人を引き付けて、中央にパス。ルーク・デ・ヨングにわずかに合わず、DFがクリアします。

 

51分、アラベスは高い位置でボールを奪い、ショートカウンター。左サイドを崩してえぐってクロス。ニアに走り込んだペラ・ポンスがバックヒールで合わせますが、当たりが浅く、ファーサイドに外れます。

 

アラベスがカウンターを仕掛けられるようになりました。一方、バルサも攻め込めるようになりましたが、シュートまでいけません。少しアラベスペース。

 

62分、右からペドリのフリーキック。DFとGKの間に入れたボールにルーク・デ・ヨングが合わせますがパチェコがファインセーブ。こぼれ球を詰めに行ったピケは突っ込み過ぎて、タイミングが合わず、転倒した状態で頭に当てるのが精一杯。DFがクリアします。

 

73分、ペナルティエリア内左サイドでピナがニコを股抜き。そのままニコにぶつかり倒れますが、ノーファール。ピナが自分からニコにぶつかって行ったので妥当な判定だと思います。

 

77分、右サイドでジェイソンが縦パスを受けて、アルバを抜かずにピンポイントクロス。ファーサイドから中央に走り込んだホセルがデストの前に入り込みヘディングシュート。クリーンヒットしましたが角度が合わず、枠の右に外します。

 

アラベスはビッグチャンスを逃します。

 

86分、ブスケツが左ハーフスペースの高い位置でボールを奪い返し、右サイドのフェラン・トーレスにサイドチェンジ。フェラン・トーレスは右ハーフスペースのニコにパス。ニコは左ハーフスペースのアルバに展開。アルバは右足でファーサイドにループパス。フェラン・トーレスが抜け出し、ダイレクトで中央のフレンキー・デ・ヨングにマイナス気味に落とします。オフサイドを解消したフレンキー・デ・ヨングが落ち着いて流し込みます。

 

バルサが華麗な連携で先制します。

 

92分、アラベスの右コーナーキック。ニアでメンデスがフリーでヘッド。テア・シュテーゲンが正面でキャッチ。

 

試合は1-0で終了。バルサが苦しい試合をモノにしました。

 

気になったプレーヤー

アラベス

#11リオハ

前回、ゴラッソを決められた記憶がありましたが、今回は輝けず。

 

バルセロナ

#33アブデ

積極的にドリブル突破を図るがあまり上手くいかなかった。ただ、チーム戦術でWGは1対1になったら、ドリブルで仕掛けることという約束事がありそう。ボールを奪われて致命的なカウンターを食らっているわけではないので、戦術の枠内でどんどん仕掛けて成長してほしい。

 

#16ペドリ

クラシコほどの輝きは放てなかった。コパ・デル・レイで負傷したという情報もあったので心配していたが、軽傷だったのかな。

 

#5ブスケツ

何度かサイドチェンジを試みたが、受け手とタイミングが合わないことも。前半、デストへサイドチェンジを送ったがデストがおらず、苛立ちを見せた。こちらもチーム戦術で上がるようになっていたのではないかと思う。

 

#2デスト

浮いている印象。特に攻撃での連携が上手くいかない感じ。

 

#19フェラン・トーレス

可もなく不可もなくという感じだったが、決勝点のアシストは見事。もっと前線への飛び出しをしていきたい。

 

#21フレンキー・デ・ヨング

疲れが溜まっているのか、運動量が少なめ。決勝点は冷静に決めた。

 

#17ルーク・デ・ヨング

ペドリのフリーキックから決定機を迎えるが決められず。この試合では、存在感が薄かったがクロスのターゲットマンとしての役割は果たした。

 

総括

アラベス

守備ブロックは作って守れていたが、ボールは奪えないからカウンターにいけない。これでは降格圏から抜け出すことは難しそうです。

 

バルセロナ

最低限の勝ち点3を奪う。早いパス回しで敵DFを広げて中央を攻める、もしくはサイドを抉るサッカーをしたいという意図は見えたが、上手くいかなかった。できなかった要因としては、アラベスの守備ブロックが整っていたこと、バルサの選手の動きが鈍かったことが挙げられる。サウジアラビア開催のスーペル・コパ、コパ・デル・レイの2試合連続延長戦連敗による肉体的、精神的な疲労が出た感じがします。代表戦が入り、2週間空くのでチームコンディションを整え、リフレッシュして2月を迎えたい。

 

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