俺から見たバルセロナ対アトレティコ・マドリード
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ゆーすけ
2022年02月07日 10:40 visibility292
第23節、バルセロナ対アトレティコ・マドリードです。
国際Aマッチデー明けのアトレティコ戦。バルサは、トラオレ、フェラン・トーレス、ガビの3トップ、4-3-3で臨みました。
一方、アトレティコはスアレスとジョアン・フェリックスの4-4-2で臨みます。
前半
序盤からバルサがボールを保持し、アトレティコは4-4-2の守備ブロックを作って迎え撃ちます。
4分、右サイドのトラオレが右ハーフスペースを上がってきたペドリにパス。ペドリはゴールに向かってドリブルし、ニアのフェラン・トーレスにパス。フェラン・トーレスは中へトラップしてシュート。枠の右に外れます。
7分、右サイドのデ・パウルに対し、コケがボールを要求。デ・パウルはコケにパス。コケはダイレクトで右のスペースにスルーパス。スアレスが走り込みダイレクトでニアへクロス。走り込んだカラスコがファーに流し込み、アトレティコが先制します。
9分、バルサはアトレティコを押し込み、右サイドからトラオレがクロス。はね返されますがクリアは小さく、ペナルティエリア内の右でアウベスが拾います。ファーサイドのアルバがボールを要求し、アウベスはファーサイドへクロス。走り込んだアルバがダイレクトボレー。脛に当たりますが、ボールはファーサイドの上隅に決まります。
バルサがあっという間に同点に追いつきます。
19分、右サイドから左のジョアン・フェリックスに大きなサイドチェンジが入ります。ジョアン・フェリックスはカットインしてアウベスをかわしてファーサイドにシュート。カーブがかからず、枠の右に外れます。
23分、アトレティコのフリーキックからの二次攻撃。右からのクロスにファーサイドでフリーになったジョアン・フェリックスがダイレクトでボレーシュート。当たり損ね、テア・シュテーゲンがキャッチします。
24分、フレンキー・デ・ヨングが左サイドへフィード。アルバが長い距離を駆け上がって受けてマイナスのクロス。走り込んだペドリがシュートも枠の上。
バルサが完全に主導権を握ります。
33分、ペナルティエリアの手前、右ハーフスペースでアウベスがボールを受けてシュートフェイントからスルーパス。DFに当たり、左に抜けたボールをフェラン・トーレスがシュートも枠の上。オフサイドでした。
35分、アトレティコの左ショートコーナー。ルマールが入れたボールをニアでサビッチがヘディングシュート。枠の右に外れます。
アトレティコはカラスコをWBにして5-3-2にシステムチェンジ。 流れを変えようとします。
42分、右ハーフスペースからバルサのフリーキック。ゴール前に入れたボールをピケがヘッド。バーに嫌われ跳ね返ったボールをフェラン・トーレスがダイレクトシュートを狙うもかすっただけ。アラウホがすかさず詰めてゴールに突き刺します。
バルサが3-1とリードを広げ、前半を折り返します。
後半
アトレティコはヴルサリコに代えてヴァスを投入し、前からプレスをかけ始めます。しかし、チームの重心が後ろにあるため、あまり上手くいきません。
48分、左サイドでガビがフレンキー・デ・ヨングとワン・ツーで突破しグラウンダーのクロス。ニアでペドリがスルー。後ろにいたフェラン・トーレスがシュートを試みますがつぶされ、抜けたボールをアウベスが強烈なシュート。ゴール左に突き刺します。
バルサが4-1とリードを3点に広げます。
55分、アトレティコは3枚代え。システムを4-4-2に戻し、前からプレスをかける人数を増やします。
56分、左からカラスコのフリーキック。直接狙いますがテア・シュテーゲンがはじき出します。
直後のコーナーキック。中央のヒメネスがヘッド。右に流れたボールにスアレスがすぐさま反応。ヘッドで叩き込みます。
アトレティコが1点を返し、4-2とします。この勢いも手伝って、アトレティコのプレスがハマり出し、バルサを押し込み始めます。
65分、アトレティコのコーナーキックははね返されますが、二次攻撃で左からクロス。ヒメネスがヘッドで合わせますが枠の上。
68分、オフサイドディレイのプレー中にアウベスがカラスコのふくらはぎをスパイクで削り、一発退場。
1人多いアトレティコが猛攻を仕掛けますが、なかなかシュートまでたどり着けず、バルサが耐えきりました。
バルサが4-2で勝利し、アトレティコをかわして4位に浮上しました。
気になったプレーヤー
バルセロナ
#16ペドリ
右CHとしてサイドでトラオレが1対1になれるようにサポート。ゴール前にも飛び込み、ゴールチャンスも作る。あとは得点が奪えれば最高です。
#11トラオレ
パスを回すところ、ドリブルを仕掛けるところの判断がデンベレよりも格段にいい。まだ、連携面で課題を残すがとてもいい再デビュー戦になった。
#30ガビ
左WGを基準にしてポジションを取るが結構自由に動き回る。そのスペースをアルバやフレンキー・デ・ヨングが使って効果的な攻撃を仕掛けられた。
#21フレンキー・デ・ヨング
この試合のMOM。最終ラインでパス回しに加わっていたと思えば、左サイドのスペースにフリーランニングをしている。中央から左にかけてまんべんなく動き回り攻守で大きく貢献。バルサで見た試合の中で最高の出来。
#8アウベス
同点ゴールのアシスト、4点目のゴール、トラオレのサポートと素晴らしい活躍。退場シーンはすぐに謝りに行っていたところを見ると、当たっちゃったのではないかと思う。ちょっと不運なのと、オフサイドディレイ中でもレッドカードが出るんだなと初めて知りました。
#25オバメヤン
1人少ない中でのデビュー戦で難しかったと思うが無難にこなす。
#2デスト&#14ニコ
10人になってから右サイドで守備に奮闘。危ない場面もあったが徐々に改善。
#18アルバ
偽CHでこぼれ球の回収と持ち前のオーバーラップでサイドをえぐる。バルサらしいポゼッションサッカーに大貢献。
アトレティコ・マドリード
#7ジョアン・フェリックス
前半の決定機を決めていれば試合の流れは大きく変わっていたが決められず。難しい場面だが決められるようになるとワールドクラスになれると思う。
#9スアレス
ゴール前の嗅覚は流石。
総括
バルセロナ
ペップバルサ時代をほうふつとさせるサッカーを前半は展開。後半はやや押し込まれてから、アウベスの退場で耐えることになったが、シュートはほとんど打たせていないのも事実。今までの蓄積があったにせよ、2週間でこんなにチーム力が上がるなんて信じられません。前半のような魅力的なパスサッカーができるのであれば、今後はとても明るい。
アトレティコ・マドリード
守備ブロックは作れるが、球際の激しさはなくなり、カウンターの切れ味もない。そして守り切れない。ここは思い切って、後半見せた前からプレスをかけ続けて押し込むサッカーをベースにして得点を奪ったからカウンターサッカーに移行してもいいと思う。シメオネサッカーの過渡期に来ていると思う。
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